バレンタイン特別編〜初めて見たよ。プレゼントのお山にプレゼントの海〜
(バレンタイン番外編~初めて見たよ。プレゼントのお山にプレゼントの海~)
「さあユーキ様、今日は一段と可愛く、おめかししましょうね。」
朝のご飯食べてすぐアメリアがそう言って、シルフィーとおそろいのうさぎさんのお洋服を着せてくれました。それから今日は、うさぎさんのお耳に、可愛い大きなリボンをつけました。小さなしっぽにもね。お部屋に僕を迎えに来てくれたお母さんが僕達の格好見て、とってもニコニコしてます。
「マシロにくろにゃん、それにキミルちゃん、あなた達にもあるのよ。」
お母さんがマシロとくろにゃんの頭に、うさぎのお耳だけつけます。あとね、皆んなには見えないけどって、ディル達にもうさぎのお耳くれました。お母さん達はディル達は光の塊にしか見えないから、光の塊に耳が付いて見えるって。僕はちゃんと見えてるからね。2人ともとっても可愛いよ。エシェットはマシロとくろにゃん見て笑ってました。皆んな可愛いのに。
でも何で今日は、いつもより可愛い格好するのかな。お着替えが終わって、今日はお店通りに連れて行ってくれるって。やったあ!お外に行く時、廊下で何人かメイドさんと会ったけど、皆んな座り込んじゃうんだ。具合が悪いのかなって思って、ディルに治してあげてって言ったんだけど、お母さんが大丈夫だから行きましょうって。皆んな今日は何かおかしいね。
お外に出て、門の前まで行ったら、アシェルが待っててくれました。マシロに荷物を運ぶ台をくっ付けて、さあ出発です。
あとね、門の前に、大きな箱がたくさん置いてありました。中は空っぽです。何で箱置いてあるんだろう?邪魔じゃない?
お店通りに行くまでに、たくさんの女の人達が僕のお家に向かって歩いてるの見ました。皆んな可愛い箱や袋を持ってます。
「かあしゃん。みんな、おうちいくでしゅか?おうちでなにかあるでしゅか?」
「お家では何もないけど、今日は特別な日なのよ。今日は女の人が、大好きな男の人や、大切に思ってる人、そうね、家族や友達に、プレゼントをあげる日なの。」
「おとこのひと?ぼくももらえるでしゅか?」
「ユーキちゃん達はみんな男の子だから貰えるわ。だから今からお店通りに行くのよ。それに帰ってきたらきっと、さっきの何も入ってない箱に、たくさんプレゼントが入ってるはずよ。」
「ふわわ、プレジェント!やったでしゅう!!」
今日は男の子が、プレゼントもらえる日なんだって。何貰えるのかな。お菓子かな。ケーキかな。早くお店通りに行かなくちゃ!!
「毎年この日は、門の前がプレゼントだらけになりますからね。いつもの個数しか箱を用意していませんでしたが、今年はユーキ様も居られますし、きっと足りなくなるはず。あれほどこの日に間に合うように、箱を用意しておきなさいと言ったのに。」
「あら、門がプレゼントだらけになるのは、あなたにも責任があるんですからね。ウイリアムの次にプレゼントが多いのは、あなたなんですから。」
「私はいつも要らないと、申しているんですが。」
「あら、みんなの気持ちを蔑ろにするのかしら?」
お母さん達、お話してないで早くお店通りに行こう!僕は一生懸命早歩きするけど、お母さん達は普通に歩いてるんだ。もう。何で?僕は一生懸命なのに。よし走っちゃおう。そう思ったら、アシェルに抱っこされちゃったよ。走ったら絶対転ぶからダメだって。う~。早く行きたいのに。
やっとお店通りに着いたら、今日は女の人達がいっぱい。今からプレゼント買う人、プレゼントあげる人の前に並んでる人達。それから何か睨みあってる人。いっぱいです。
僕達がお店通りを歩き始めたら、知らない女の人達に、いっぱい話かけられました。それから、その人達皆んな、僕達にプレゼントくれるんだ。それでね皆んなでありがとう言ったら、女の人達、皆んなしゃがみ込んじゃったんだ。それか、お顔隠してプルプル震えてるの。でもお母さんもアシェルも、全然気にしないで、もらったプレゼントを台の上に乗せてどんどん歩きます。どんどん歩く?ちょっと歩いてすぐ止まります。だってすぐに女の人達が声かけてくるから。それでプレゼントもらって。すぐに台の上はプレゼントでいっぱいになっちゃたよ。
お店通りの真ん中まで行くのに、いつもより時間がかかっちゃった。やっとクロエさんのお店に到着です。
「こんにちわでしゅう!!」
「いらっしゃいユーキちゃん。今日はうさぎさんなのね。可愛いリボンもつけて。外で待ってるマシロ達もおそろいね。さあ、ユーキちゃん、私からプレゼントよ。」
クロエさんがくれたプレゼントは、新しい真っ白のうさぎさんのぬいぐるみでした。
「かわいいでしゅう!!ありがとでしゅ!!」
僕は台があって入れないマシロに、うさぎさん見せに行きました。
「あら可愛いわね。新作?」
「そうよ。今度白うさぎの着ぐるみ出すの。それを買ってくれた人にプレゼントするのに作ったのよ。それにしてもマシロの運んでる荷台に乗ってるプレゼントの量。まだ半分しか歩いてないんでしょう?帰るときには溢れてるんじゃない?」
「でしょうね。でも、これも可愛いユーキちゃんだからこそよ。それに外で待ってるアシェルのも入ってるしね。」
「アシェルは全然その気ないけどね。」
クロエさんにもう1度ありがとうして、バイバイしてまた歩きます。それでまた女の人達がプレゼントくれました。嬉しかったけど、少し疲れちゃったよ。何か女の人達、とっても元気なんだ。僕お店通りに着いてから、頑張って歩いてたんだけど。
「かあしゃん、だっこ…。」
「あらあら、疲れちゃったわね。いつもだったら最後まで元気なのに。皆んなの勢いに負けちゃったわね。」
「あのグイグイくる迫力ですからね。」
やっとお店通りの端っこまで着きました。帰りは人が少ない、細い道から帰ります。マシロの運んでる台見たら、プレゼントのお山が出来てました。こんなに貰っちゃった。嬉しいなぁ。お家に帰ったらすぐ、プレゼント開けなくちゃ。
お家に帰ったのは夕方でした。それでね。
「ふおお、ふおおおおおお!!プレジェントのおやまでしゅ!!」
門の所に、箱に入ったたくさんのプレゼントと、箱に入らなかったプレゼントのお山がたくさん出来てました。メイドさんと使用人さんが、プレゼント運んでます。アメリアが僕達に気づいてお帰りなさいしてくれました。
「お帰りなさいませ。今、だいたいの仕分けが終わったところです。右から旦那様、アンソニー様、ジョシュア様、アシェルに、最後がユーキ様のプレゼントです。
「………。」
「………。」
「きゃっきゃっきゃっ!!」
(ウイリアム視点)
「で、これか。」
ユーキの部屋に行くと、プレゼントの海の中に、ユーキが埋もれていた。
「さすがの私もびっくりしちゃったわ。ユーキちゃんのプレゼントだけで、あなたの、そうね皆んなのプレゼントの3倍はあったもの。」
そんなにプレゼントを貰うとは。さすが私達の可愛い息子。皆、ユーキの可愛さをちゃんと分かっているという事だ。プレゼントの海で遊ぶユーキの、あの笑顔といったら。その顔をずっと眺めていたいが。
「さて、このプレゼントをどうするかだな。」
「洋服とか物はいいけど、お菓子とか食べ物はどうにかしないとね。ユーキちゃんが眠ったら、仕分けしなくちゃ。」
私達がそう話している最中、部屋に入ってきたアンソニー達が、やはりビックリしたあと、大笑いしていた。それでユーキ達と一緒に、自分達のプレゼントも合わせて、大きなプレゼントの海を作り遊び始めた。
2人も毎年かなりのプレゼントを貰うからな。まあ、私とアシェルもだが。知らない人からのプレゼントは門で1度預かり、チェックをしてから運び入れる。何か良くない物が入っていたら大変だからだ。その量が毎年多くて、いつも仕分け係を誰にするかで揉めるんだが。来年はもっと揉めそうだな。それにユーキ達が寝てからの仕分けもだ。後で特別手当てを出すか。
ユーキ達の喜ぶ姿を見ながら、来年の対策を考え始めた。早く決めてしまわないと、すぐにまたこの季節になってしまう。
(ユーキ)
僕ねえ、プレゼント、全部嬉しかったけど、ほんとはお菓子が1番嬉しいんだ。あの~、お菓子くだしゃい!!




