108もふもふがいっぱい!!それからありがとうもいっぱい。
お父さんにキミルとねこさんのお話して、そしたらお父さんのお顔が、とってもニコニコになりました。最初のうちは慌ててたんだよ。ねこさん達がここお家にするって言った時ね。でもその後に、キミルが他の森も、ここみたいに木を生やせるって言ったら、ニコニコしたんだ。お父さんいつもこうなんだよ。お顔がいそがしいの。
キミルのおかげでねこさん達のお家はこれでバッチリだね。きっとねこさんのお父さん達も気に入ってくれるはず。エシェット達早く連れて来てくれないかなあ。
僕はキョロキョロ周りを見ます。そしたら急に、地面に大きな黒い丸が出来ました。最初にその中から出てきたのは、マシロ達です。
「マシロ、エシェット、ルドック、おかえりでしゅう。」
「主、そのまま抱っこされていろ。これから、たくさん魔獣がここに来るからな。」
たくさん?どのくらい?僕は言われた通り、お父さんに抱っこされたまま、他の魔獣を待ちました。3人が丸から出たら、黒い丸のいろんな所から、次々に魔獣が出てきました。マシロみたいに気持ち良さそうなもふもふ魔獣がいっぱいです。あとね、ねこさん達みたいに、可愛い子もいっぱい。
「ふわわわわ、もふもふモコモコしゃんがいっぱいでしゅう!!」
そして洞窟の前は、あっという間に、魔獣だらけになっちゃいました。マシロが言った通り、僕お父さんが抱っこしてくれてよかったあ。絶対つぶれちゃってたよ。
そう言えば、ねこさんの家族は?僕の声じゃ聞こえないから、お父さんに聞いてもらったら、まだこれからだって。そっかあ。ねこさんもう少し待っててね。
「まだまだいるぞ。今連れて…。」
「いや、待てエシェット!この魔獣達は何処へ帰るんだ?帰る森や林はあるのか?もしももう家族と一緒に居るなら、ここに連れて来ないで、そのままそっちへ送ってくれないか。これ以上ここには無理だ。ユーキが潰れるぞ。」
エシェットは少しだけ何か考えて、それから連れて来た魔獣達に、お話始めました。エシェットねえ、いろんな言葉が話せるんだって。ねこさん達みたいに人の言葉が話せる魔獣も居るけど、バウバウ吠えたり、ピィーピィー鳴いたり、あとはキュイキュイ言ったり、僕には分かりません。でもエシェットはほとんどの言葉が分かります。凄いね。
「ユーキ、ちょっと我の所に来てくれ。」
エシェットに呼ばれたから、お父さんに抱っこされたまま、エシェットの所に行きました。
「ユーキ、ここに居る魔獣達はユーキにお礼をしたいそうだ。ユーキのおかげで皆んな家に帰る事が出来る。ユーキがあの悪いやつを怒ったおかげだ。」
「ふえ?ぼくおこったから?」
「そうだ。ユーキはあの悪い奴や、我が皆んなをいじめようとしたとき、一生懸命怒ってくれただろう。だから皆んな自分の家へ帰れる。」
そっか。そっか…。僕頑張れたかな?魔獣達見て、マシロ達見て、最後にお父さん見ました。お父さんは僕の頭なでなでしながら、とっても優しいお顔で、
「よく頑張ったな。」
そう言って笑ってくれました。僕はとっても嬉しくなって、お父さんと一緒に笑っちゃったよ。それでね、皆んな自分のお家に帰る前に、僕にありがとう言ってくれるって。
皆んな順番に僕の前に来て、ぺこんって頭下げてくれます。それから、大きい魔獣は僕のお顔にすりすりしてくれました。皆んなもふもふで気持ちいいです。ちょっとだけ、なでなでしてもいいかな?
お父さんに下ろしてもらって、なでなでしました。そしたら僕も僕もって、ありがとう言うの待っててくれた魔獣が僕に集まっちゃって…。
「ふわわわわ、たしゅけてでしゅう!」
もふもふで溺れそうになっちゃった。急いでお父さんが助けてくれました。ふう、大変大変。びっくりしちゃったよ。
それにね、もう1つ大変な事がありました。たくさんの魔獣が、僕とお友達になりたいって言ってくれたんだ。とっても嬉しくて、ほんとはねお友達になりたかったんだけど、でもね、皆んながダメだって。一緒に遊んだりするのはいいけど、お名前考えるのはダメみたい。マシロもエシェットも、すっごい嫌がるんだ。ディル達も皆んな。お父さんがね、
「皆んながお友達になりたいと思わないとダメだろう。もしユーキがお友達になりたくない人が、マシロが勝手にお友達になって、遊んでたら嫌だろう。」
そう言いました。そっか、そうだよね。僕それ嫌だな。皆んな楽しくお遊びできた方が絶対いいに決まってるもんね。うん。いつかお友達になってもいいよって、皆んなが言ってくれたらお友達になろう。
魔獣達にエシェットがそう伝えてくれて、皆んな頷いてルドックにお家まで送ってもらいました。
最初にここに来た魔獣達が皆んなお家に帰ったから、次の魔獣達を迎えに行きます。それを何回かしたんだけど、たくさん魔獣が居るから、何回もそれの繰り返しです。時間がかかっちゃって、もう夜です。リュカや光の魔法を使える魔獣が、明るくしてくれてるから明かりは大丈夫だけど、でも僕疲れちゃった。お父さんに抱っこされて、目をごしごし。眠い…。
「エシェット、まだかかりそうか。もうユーキが限界だ。」
「次の者達で最後だ。ユーキ、あのねこ達の親がいるぞ。」
「ねこしゃん!」
エシェットの言葉に、僕は少しだけ目が覚めました。ずっと大人しく待っててくれた2匹のねこさんを呼びます。2人とも僕の周りを、ピョンピョン跳ね周ります。
影から、大きいねこさんが2匹と、あと20匹くらいの魔獣が出てきました。
「おとうしゃん!」
「おかあしゃん!」
2人が駆け寄ります。2人ともお父さんねこさん達にすりすりです。それから泣いてました。ずっとバイバイだったもんね。会えて本当によかったね。これからはずっと一緒にいられるよ。お父さんねこさん達も、とっても嬉しそう。しっぽがブンブンです。
先に他の魔獣とバイバイしてから、ねこさん達とお話です。
「そうか。そっちの人間に聞いてみたいんだが、我々は、こんないい場所で暮らせればとっても嬉しいが、本当にいいのか?もしダメだと言うなら、元の森へ戻るが。それに子供達と遊ぶということに、問題はないのか?」
「ああ、別にかまわん。私の息子も、そちらの子供達と遊びたがっているからな。たまに一緒に遊んでやってくれ。」
ねこさん達、ここが新しいお家に決定です。良かった。これでいつでも遊べるね。僕とねこさん2匹、それからシルフィーとキミルに、ディルとリュカで、くるくる回りながらやったーです。皆んなでバンザイも忘れずに。
「やったでしゅね。うれちいでしゅう。」
「うん。うれちい。」
「あたちも!」
ねこさん達のお家が決まって、今度ゆっくり遊ぶ約束して、僕もお父さん達皆んなで、お家に帰る時間です。あれ、そう言えば、ルドックの家族は?
「ルドック、かじょくどこでしゅか?」
「…俺の家族は、森の仲間が全員家族だからな。だから皆んなもう家に帰ったから良いんだ。」
なんだ。そうなの。皆んなが家族なんだ。じゃあ、皆んな無事だったんだね。言ってくれないから、まだどこかにいて、お迎え待ってるのかと思ったよ。お父さんの合図で、ルドックが影を大きくします。
「よし帰るぞ!」
「みんな、またねでしゅう。バイバイでしゅう。」
皆んなに手を振って影の中に。やっとお家に帰れるよ。早くお母さんやじいじ、ばあばに会いたいなあ。




