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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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104今日から皆んなお友達。そしてあの人は。

「おなまえ、くろにゃんでしゅう。えへへ。かわいいでしょう。」

「いや、ちょっと待ってくれ、本当に俺はその名前になるのか?!」

 黒ねこさんにぴったりのお名前です。だって優しい黒ねこさんだから、カッコいいより可愛いの方がいいよね。僕はすぐにお友達になろうと思ったんだけど、今度はお父さんが待ちなさいって言いました。それでねよく見たら、マシロ達が皆んな笑ってまし

た。

「ユーキ。黒ねこさんは、もう少しカッコいい名前が良いみたいだぞ。」

「え~、でしゅう。ぼくは、くろにゃんがいいでしゅう。」

「ユーキ。お友達になるには、お友達のことちゃんと考えなくちゃいけないだろう。今黒ねこさんは、もう少しカッコいい名前がいいと思ってるんだ。だからねユーキも黒ねこさんとお友達になりたかったら、ちゃんとカッコいい名前、考えてあげなくちゃな。」


 うーんしょうがない。黒ねこさん、くろにゃん嫌だって。せっかくいい名前だと思ったのに。でも嫌ならしょうがないやあ。じゃあどうしよう。お父さんに黒ねこさんの種類聞きました。ワイルドブラックキャットだって。じゃあワイルドのルドと、ブラックのクをくっつけて、ルドックは?

「黒ねこさん、ルドックどうでしゅか?」

「ルドック…。ああ、それで頼む。」

 今度は大丈夫でした。あんまりお名前考えてたから、せっかくお胸あったかだったのに、消えちゃったよ。エシェットがもう1度魔力を流してくれて、僕ももう1回魔力を貯めました。それで今度こそ、名前を呼んだよ。

「ルドック、キミル。ぼくとおともだち、なってくだしゃい。」

 そしたらマシロやディル達とお友達になった時と、違うことが起きました。何かねえ、ルドックとキミルの体が、とっても明るい光に包まれたんだ。それから光の線がいっぱい出てきて、次々に地面に刺さりました。それが終わったら、今度はその光の線が折れ始めたんだ。最後の光の線が折れて、2人を包んでた光がどんどん消えて行きます。光が消えた所にいたのは、黒色がもっとつやつや?の黒になったルドックと、ふわふわの羽が、もっとふわふわになったキミルでした。

「ふむ、成功だな。ユーキ、これで2人はユーキの友達だ。良かったな。」

「はいでしゅ!!」


 良かった。ちゃんとお友達になれたみたい。僕は2人のこと抱きしめました。ふわふわの2人。これからずっとお友達だよ。

 お友達になったあと、エシェットがまた少し離れてろって。お頭を怒らないといけないからなって言って、僕とアシェルはまた少し離れました。それと、お頭が暴れて攻撃したら危ないからって、結界も作ってくれました。あれ?この結界、お外の音が聞こえないね。まあ、いいか。


<エシェット視点>

「さて、これでユーキにはこちらの声は聞こえない。もう1度話をしようじゃあないか。のう、盗賊のお頭とやら。」

 お頭と呼ばれた男は今、何も答えなかった。それもそのはず、ユーキが猫と精霊の契約に成功したからだ。そしてその事が、この男の最後に近づいている事が分かったからだろう。

 威嚇をし、完璧に男の動きを封じる。そして我は2つの木の実を食べさせた。1つはこの前黒服の男に使った木の実、そしてもう1つは、何でも質問に答える木の実だ。どちらももう1つずつしか持っていない。また採りに行かねば。それはさて置き。

 我はウイリアムに聞きたい事があるならさっさと聞けと言い少し下がった。情報収集なら、同じ人間同士の方が良いだろう。我には分からんこともあるかも知れない。

「ユーキを狙ったのは、やはりマシロが欲しかったからか。」

「…そうだ。」

 ウイリアムがいろいろ質問をする。他の盗賊の居場所や、どういう経緯で街まで来たのかなど、細かく聞いていた。それを黙って聞いていた時は、だいぶ面倒くさかったが、もう1度ユーキの話になったときは、我も耳を傾けた。やはりユーキのことは、黒服の男達に聞いたようだった。


 ある日どこをどうして、アジトを転々と移動しているこの盗賊達の居場所を知ったのか、突然黒服の男が2人現れたらしい。自分たちの仲間にならないかと言われたが、この男はそれを断り、1人をすぐ殺しもう1人を拷問したうえで、ユーキとマシロ、シルフィー達のことを聞き出したらしい。

 魔獣を無理矢理に契約するこいつらにとって、ユーキを手に入れさえすれば、あとは簡単だと思ったようだ。しかもユーキがこれだけの人数の契約者達を引き連れている事から、ユーキ自身にも目をつけたらしい。子供ながらに魔力を持っているのだろうと。

 だからか。我達がここへ来た時、ユーキをすぐに殺さなかったのは。マシロ達を無理矢理に契約するならば、マシロを捕まえてすぐユーキを殺せば、契約主が居なくなり、簡単に契約が出来た筈だ。それをしなかったのはユーキの魔力も狙っていたから。本当に欲張りな奴だ。

 だが、予定外に我が居たせいで、この盗賊達も計画が狂ったか。ユーキには可愛そうなことをしてしまったが。後でもう1度心を込めて謝ろう。


 ウイリアムが話し終わり、男から離れた。何か考えているようで、難しい顔をしていたが、これで男を自由にあつかえる。一応聞いておくか。

「おい。この男、我が好きなようにして良いか。こんな存在居なくなっても構わんだろう。」

「ああ、それは良いが殺すのか?」

「いや、別の所に送るのだが。」

「は?どこへだ?どこに送るが知らんが、盗賊をこの男を捕まえたという証拠を残してくれないか?」

「ふむ。よしさっきの実が効いているか、ためしてみよう。効き始めは時間が掛かるが、1度効いてしまえば簡単だからな。」

 我は男に近づき、男の首を切り落とした。


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