11 リュエル
――この世界は弱肉強食。
それが世界の摂理であり、自分の生きる世界の必然であった。
リュエルは物心がついた時から奴隷だった。
獣人である彼女は、抵抗ができないよう、常に重苦しい手枷と足枷と鉄製の首輪をつけられていた。
最低限の下着とボロ布の服を着せられて、雑用をこなす毎日。
雑用をこなしているだけで、体力を消耗していた幼い彼女に抵抗するだけの力が発揮されるはずもなく、彼女も流されるように受け入れていた。
主人である人間は、意味もなく自分を傷つけていた。
最初のうちは痛みだけが彼女を支配し恐怖したが、やられていくにつれて慣れていった。
その慣れの中で彼女はふと考え事をするようになった。
どうしてこのような行為をするのかと。
その主人の口癖は――、
『この世界は弱肉強食。お前達は支配される側なんだ。当然の報いだろ?』
強さとは何か? 弱さとは何か? 幼い彼女には不明とするばかり。
ただ獣人の本能的に優劣の差を受け入れてはいた。
人間が強者で、自分達が弱者であることを。
同じ奴隷の獣人に尋ねた。どうして人間が強者なのか。
その時の獣人はこう語った。
『人間は決して強者ではない。強者であることを演じているだけだ。だから無抵抗の自分達を嬲るのだ』
だから彼女はその痛みの理由を知った時、醜い強者の振る舞いを知った。
他人を傷つけ貶めることが人間達の強者の示し方なのだと。
そう思えるようになってくると、不思議と痛みも苦しみもなくなっていた。
自然と見下していたのだ。
このようなやり方でないと力を証明できないのだと。
それは外の人間達を見ても一目瞭然だった。
奴隷としての枷をつけた自分を見る目が、嫌悪や侮蔑を孕んでいた。
自分達よりも階級が低いと見下すその視線に、本来であれば不満や不信感を抱くものだが、彼女は心の中で見下していたせいか、特に思うことはなかった。
そんな中で彼女は強者の在り方について考えた。
周りの意見も聞いた。
戦闘力が優れているだけではダメだ。狡猾に陥れるだけの知性があるだけではダメだ。弱き者を痛ぶり、強者を演じるなんてものは論外である。
では自分の求める強さとは何か?
周りの奴隷達はいつも口々に呟く。
『俺達はいつか見返してやる。こんなクズ共にやり返してやるんだ』
『俺達のような者ができないよう、奴らに思い知らせてやる』
主人の元で飼われていた奴隷達は人間以外の人種。
この者達の会話を聞いていると結局主人のような、自分達を見下している人間のようなことを繰り返すようにしか聞こえなかった。
果たしてそれは正しい強さだろうか?
やられたらやり返す。理屈としてはわかるし、自分もやり返したいとも考えてはいる。
だけどそれは自分が探している答えだろうか?
疑問は募るばかりだった。
そんな疑問がグルグルと回っている中である日、その奴隷商の元に客が訪れた。
「やあ、元気にやってるかい?」
その客こそがクルシアだった。
彼はどちらかと言えば狡猾なようだと判断できた。
最初は子供だからと舐めきった態度をとっていた主人の顔が青ざめていくのを、クルシアはニコニコと笑顔で接していた。
すると袋いっぱいの適当な大金で彼女を含めた全員、彼に買われたのだ。
いつも威張り散らし、何かしら理由をつけては殴ってきた主人がヘコヘコと彼に頭を下げている。
彼女は新たな強者に買われたのだとわかったと同時に、人間の強弱があまりに脆弱なものなのだと明確になった。
そしてこれを繰り返すのだろうと思った矢先――、
「い、いいのか?」
私達は奴隷商から買い叩かれた後、人目の無い森の中で解放されたのだ。
つけられていた枷も奴隷の刻印も全て外された。
彼女を含めた他の奴隷達も今までにない行動をとられ、不気味さを感じた。
この人間の行動がわからないと。
その信じられないと疑問を抱く奴隷達の表情に、彼は答えた。
「勿論! ボクは君達を奴隷にするために買ったんじゃない。君達を解放するために買ったんだよ」
「そんなことをして何の得になる!? 俺達は人間を憎んでいる。家族を奪われ、故郷を奪われ、こんな風に身を堕とされ、あんたを襲うとは考えなかったのか?」
彼女達が主人としていた奴隷商は違法の奴隷商。
奴隷の確保には非人道的なやり方で連れてこられた者達ばかり。
復讐されるのか考えなかったのかと、全員が疑問を持っていた。
「別に。そんな度胸が君達にそもそもあるなら、あの奴隷商に屈して、奴隷なんてやっちゃないだろ?」
「き、貴様……」
「ハハ! 図星突かれたからって怒らないでよ〜」
こちらの神経を逆撫でする態度に、一人の男性獣人が胸ぐらを掴む。
「お前達、人間はそうやっていつも俺達を馬鹿にして見下す!」
「そうだ。今だって俺達を解放して優越感に浸りたいだけだろ? 舐めやがって!」
そんなヤジが飛び掴んでいた男性獣人はその怒りをぶつけるように殴った。
彼はそのまま地面に転がる。無抵抗のまま受け入れたのだ。
誰もが予想していなかった光景だった。
今までの主人を青ざめさせる人物だ。身なりが子供だからとはいえ人間。何かしらの抵抗は想定していたはずなのにと。
だが彼は特に態度を変えることなく、
「これで満足かな?」
不敵な笑みを零した。
その異端児に元奴隷達は恐怖する。
この子供から何かされたわけではない。奴隷として解放してくれて、殴られただけである。
なのにこの激しい悪寒はなんだと皆が震える中、リュエルはとんでもないものを目にしているのだと、目頭を熱くする。
力でも知略でもない。自分が知らない強さを目の当たりにしていることを。
「お前は一体、何がしたいんだ!?」
「どうしたの? そんなに怯えて。さっきも言ったよね? ボクは君達を解放するために買ったんだって。素直に受け止めなよ」
「くっ……」
納得のいかない男性陣は、彼に敵意を剥き出しにするも、女性陣は彼を庇い始めた。
「もうやめて! こんな不毛なこと。それに悪戯に傷付けることは、私達が今まで憎んできた人間と同じことをしているのよ」
「!?」
「そ、そうだよ。この子は本当に好意で解放してくれてるかもしれないのに、こんな一方的なの……」
その意見に関しては納得してはならないと判断できた。
彼の表情を見るに、明らかに好意ではないことは明白。
だからといって人間と同じと呼ばれることには、認めたくないようで、
「す、すまなかった。どんな目論見があるにせよ、あんたは解放してくれた。枷はともかく、刻印はどうしても消せなかったからな」
「いいよいいよ。気にしないで……」
謝罪の言葉を口にした。
「さあ! 君達は自由だ! どこへなりとも好きなところへ行くといい。故郷に帰るなり、新境地に向かうなり、好きに生きるといい」
困惑する一同だが、
「あ、ありがとう。この御恩は必ず……」
「気にしなくていいよ。本当に……」
彼の元を何度も振り返り、お辞儀しながら森の中へと歩いていく。
「それで――」
ある一人を除いて。
「君は行かないのかい?」
彼女は一人、彼の元へ残った。
「リュエル? い、行かないの?」
「……私はいい」
「だ、だが……」
「大丈夫だから……」
頑なに彼の元を動かない彼女を置いていくしかなく、元奴隷達は森の中へと消えていった。
「どうして残ったのかな?」
「私が知らない強さを持っている気がしたの」
「君は強さが欲しいのかい?」
「ううん。強さなら割と持ってる。少なくとも主人より力はあった」
彼女は腕っぷしならあると少し自慢げな表情を浮かべながら、力瘤を作った。
「はは。言うねぇ。その割には奴隷のままだったみたいだけど?」
「……筋力だけじゃ、どうにもならないことを知ってるから……」
「あー……さっき言ってたね」
獣人であろうとエルフであろうと、枷や奴隷の刻印を取り除くことは難しく、脱走など極めて困難な話だった。
「人間は私達とは別の方法で狩りを行なう。狡猾に罠を張り、言葉巧みに騙して、私達を捕らえた」
物心ついた時から奴隷商のところにいたとはいえ、自分達の狩りの方法くらい知っている。
「そうして君のご両親も地獄を見た。父は魔物の餌に、母は性奴隷にされた……」
「性……奴隷?」
父の方は意味がわかったが、母に関しては幼い彼女からすれば聞き馴染みの無い言葉。
軽く小首を傾げて尋ねるが、知らない方がいいと諭された。
だが奴隷とつく以上は、似たような扱いを受けるのだろうと考えた。
「だから強さを知りたいのかい? 復讐するための力が……」
自分の力に自信があるにしても、対抗するには情報が必要だ。
だが彼女は首を横に振った。
「私は復讐なんて望んでない。この世は弱肉強食。私の両親は弱かった。だから強い者に呑み込まれただけ。自然の摂理に逆らうことなんてしない」
主人の教え、そして獣人としての本能が彼女を蝕んでいた。
そして彼はそこから彼女すら気付いていない真意を悟った。
彼女は自分が従うべき人間を精査しているのだと。
精査というよりは縋れる場所を探していると言う方が正しい気さえした。
だから本来であれば嫌悪したくなる異端者の力に、彼女は興味を示したのだ。
恐れるのではなく、理解者になり、自分も染まってみたいと。
彼は先程敢えて逃した奴隷達の中に当たりを見つけたと、愉悦に歪んだ笑みを浮かべた。
ならばと彼女が求める答えを提示しようと語る。
「そっかそっか。自然に身を委ねることは自然なことだよね。無駄な抵抗は体力も使うし、理にかなってると思うよ。そしてそれも強さの一つさ」
「……?」
「ふふ。人っていうのは、押し付けることは得意でも、受け入れることは難しいのさ。元奴隷であった君なら理解も難しくないだろ?」
奴隷商は私達に奴隷という立場を押し付け、私達はそれを受け入れるのに時間がかかる。
それどころか、文句を言って受け入れることを拒否し続けていた。
彼女はこくんと頷く。
「そ。だからボクはね、彼らに立場を理解させるために、敢えて解放したのさ」
「えっ?」
「自由って言えば聞こえはいいけど、誰かに縋ることの方がよっぽど楽だったと気付くはずさ。奴隷が板に染みたアイツらは数日もすれば、奴隷だった頃の方がマシだったと気付く。もしくは教訓も学ばなかった馬鹿がまた奴隷になるだけさ」
「身の程を弁えろってこと?」
「んー……ちょっと違う。自分の立場や力量を理解しろってこと。つまりは考えろってことさ。君みたいにね」
自分の方がよっぽど考えていないのではと、眉をひそませて理解しようとするが、クスクスと笑われた。
「彼らは具体的にこうしたいとあーしたいとか言ってたかい?」
「う、ううん」
「今の状況を他人のせいにして、文句ばかり垂れ流し、自分を正当化してなかったかい?」
「う、うん……」
同じ子供くらいなのに難しい言葉や考えがポンポン出てくることに、さすがは人間だと動揺しながらも感心する。
「具体的なイメージ、行動が取れてない目標なんてただの虚言だよ。それよりも自然のままに身を委ねるというイメージを持つ君の方がよっぽど芯の通った考えさ」
これは褒められているとわかった彼女は少し照れ臭そうにする。
「さっきの見下す云々の話だけどさ。彼らはその矛盾にすら気付いていない」
その矛盾には覚えがない彼女は首を傾げて、彼の答えを待つ。
「それってさ、比べてる時点で人間と同じ考えだってことだよ」
「!」
「あいつらが悪い、自分達は正しい。そんなこと、誰だって同じだよ。人間であろうと、亜人種であろうとね」
言われてみればと好意の眼差しを向けると、彼はニコッと笑った。
「ね? 馬鹿だろ?」
この瞬間――彼女はこの人といれば、自分が知らない景色を見せ続けてくれるのではないかと感じた。
「ボクはね、そんな馬鹿共を手の上で転がしてさ。神を気取ってみたいのさ」
「神を……気取る……」
「そう。神は平等を与えない。神はこの世界を作り、役者を生み落とし、人々の希望、勇気、信頼、愛情、苦痛、苦悩、死、絶望を眺めながら、ワイン片手に愉悦に浸っているものさ」
さすがに言い過ぎではないかと、心配そうに表情を歪めるが、察したようにクスクス笑う。
「世間様がいう神様ってのは人に対し、慈愛に満ちた心で見守ってくれるっだけ? だったらどうして人権を奪われる世がある? 大切な者の死に悲しむ世界がある? 生きることすら地獄だと感じるのは何故?」
確かに彼女も最初のうちは地獄のようだと感じたし、その後も幸福であると感じたことはなかった。
奴隷が当たり前なのだと。
「そんなことを尋ねたら、きっとこう返ってくる。それは神様を信じない人のせいだとか。……おやぁ? って話にならない?」
「な、何が……?」
「慈愛に満ちているなら何故、不幸になっている人を幸福に導かないのさ」
「!!」
「更に宗教様方はこんなことも言わないかい? 神はいつもあなたを見守っていますよってさ。それってさ、こっちが良い解釈をしているだけで、本当のところはどうなんだろうね……」
彼女は彼のように頭は良くないが、それでも言わんとすることは伝わっていた。
もし神が存在し、自分に奴隷としての身分を放置され続けていたとするなら、それを傍観している姿は明らかに良いものではない。
彼が言ったこと同様、娯楽として自分達が生きる世界を眺めて、嘲笑っているようにしか捉えられなかった。
「ま、神の定義を更にするなら、信じる心に神は応えてくれる……所謂、自己暗示だよね?」
「自己……暗示?」
観念でその対象があるような意識を強く持たせることだと説明。
「見えないし、応えてもくれない神がどうして人々に力を与えるのか。所詮、神も偶像ってことだよ。教会に通い、祈りを捧げた人が救われた気持ちになるのは、自分自身が強く信じ込んだ、自分の中で作り上げた神が都合良く『自分』を救った気持ちになっただけさ」
彼女は良くわからない哲学を聞かされていると、頭から煙でも出ているかのように混乱する。
「ハハ。要するには勝手に石像に相談して、勝手に自己完結したって話だよ」
「な、なるほど……?」
それでもよくは伝わらなかった。それを察した彼は、
「そうだね、もっと簡単に言えば――神は作れるってことさ」
「神を作る……?」
「まあ神といえば仰々しいけど、要するに人ってのは縋れる者が自分の望みに叶うなら、誰でもいいのさ。かの戦乱を止めた英雄だろうが、国王だろうが、教皇だろうが、神であろうが……」
彼女は気付いた。
彼は誰かに意識付けて、自分という存在を強く意識させることが目的なのだと。
神を気取る――それは彼の盛大な自己主張だと受け止めた。
「ねえ? 君の中にはどんな神がいる? 君の信じるものは何?」
その問いに答えられる答えを持ち合わせてはいなかった。
今までは。
「私の神……」
彼は言った。自然に身を委ね、受け入れる覚悟を持つ自分は芯の通った人であると。
でもそれ以上の芯の強さを持った人間が目の前にいる。
「私の信じるもの……」
自分が見たかった強さの象徴。
あまりに歪んでいて、だけども揺らがない信念がそこにあった。
奴隷達を解放した善行も、彼の主張一つで悪行にも思えた。
そう自分の考えすら及ばない思考、彼女は神に心酔する。
「私は……貴方を信じたい。私の神……」
「わーお」
話術には多少の自信があった彼も、こんなチョロい獣人さんだとはと驚いた。
「ま、いっか。ついてくるかい?」
力量や立場を素早く理解できる彼女には、奉仕欲が人より偏っているようだ。
兎型の女獣人であることもそうだが、強さを理解しようと考えることは、やはり自分が尽くしたい人を本能的に探しているのだと、改めて認識した。
差し出した彼の手を、彼女は喜んで受け入れた。
この彼の輝きが自分をどこまでも導いてくれることを信じて――。
***
「……寒い」
「そ、そんな目で見ないでよ! やれって言ったの、あんたでしょ!? おかげさまで酔いもすっかり冷めちゃったわよ!」
リュエルを身体の芯まで、確実に氷漬けにするために瞬時に氷を出す氷魔法ではなく、凍らせることが前提の氷結魔法を使用。
だがこちらも肌を刺すほどの冷気に身を震わせながら、理不尽に責任を擦りつける。
氷に閉じ込められたリュエルを眺めながら、ミナールとヒューイは話し込む。
「こいつ、どうする? 死んでる?」
「おそらくは……」
断言できないのは、コールドスリープ状態の可能性。
氷結魔法で全身内部まで氷漬けにして解凍した時、その人物が生きていた例、北大陸の氷山にいた氷漬けの魔物の蘇生など、例は所々にあったが数は少なく、蘇生確率は低い。
「とりあえずは彼女はこのまま連れ帰るとしましょう。万が一のことも考えて、氷は溶けないようにしましょう」
「わかった」
本来であれば生存している状態が望ましいが、再び暴れ出す可能性を考えると、この状態が望ましい。
「さて事情を説明してもらおうか?」
ヴィとある程度揉めあった後、デュークは約束通りと情報を求める。
「事情は説明致しますが、どのような経緯があってこのようなことに?」
噴水広場での惨状を眺めながら尋ねると、悔しさを滲ませながら語る。
「……俺と兄さんが勇者の子孫だという理由から、おっさん……ザーディアスに狙われた」
「はあっ!? ゆ、勇者の子孫!? あんたが? 何で?」
酒場では酔って眠りこけていたヴィが驚き叫ぶが、
「そしてまんまと兄さんは攫われた……」
「ちょっと無視しないでよ! ってかシモン、攫われたの!?」
「――お前はいちいち煩い!」
話に集中できないとどやすが、ネイはいつも通りだなと苦笑い。
「そのイカれ兎はザーディアスの仲間のようだな。次元空間から出てきたところを見ると……」
「それは我々も承知しています。しかし、勇者の子孫ですか……」
面識のないミナールでも容姿の話は聞いている。
デュークは明らかに東大陸では一般的な容姿に見えた。
「ふん。俺は血を継いでいるだけで、能力や勇者の外見そっくりなのは、一番下のアルビオだけだ」
「し、失礼しました。そ、そうですか……」
「でもじゃあやっぱり狙われた理由は、そのアルビオっていうあんたの弟さんを脅すため?」
「そのあたりの事情を、この五星教様はご存知じゃないのか? こっちはさっぱりなんだ……」
面識があった様子だったと、嫌味のように様付けしてみる。
「確かに我々は面識こそありますが、今回の彼らの狙いについては不明です。東大陸に送った使者からも詳しい連絡はまだ……」
ミナールはふと連れて行かれるリュエルを眺めながら、
「今回、彼女を捕らえたことを早急に連絡する必要があるでしょう。その際に事情を聞こうと考えています。ご一緒しますか?」
ミナールからしても襲撃にあったが故に、情報の開示を求める名目が出来た。
関係者であるデュークにも立ち会う権利があると提案すると、
「当然だ。こっちは兄さんを攫われてるし、オレ自身も狙われているようだ。本当は会いたくもないが、そんなことを言ってられない。行くぞ」
ネイとヴィも知る権利があると、後日、東大陸へと向かうこととなった。




