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問おう! 貴方ならこの状況、歓喜しますか? 絶望しますか?  作者: Teko
2章 王都までの旅路 〜残念美少女から普通の美少女になります〜
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02 今更知る村周辺事情

 

「でも、みんなクルーディアって町の学校へ通うんですね。どんなところなんです?」


 話を戻し、どんな町なのか訊いてみると、ギョッと驚いた顔をされる。


「どんな町って行った事無いわけじゃあないだろう。お母さんと一緒に連れて行った事もあったろ?」


「あっ! えっ! あー……そうでしたね。あはは……」


 そうだった、俺は無くてもリリア本人は行った事あったか。てっきり引きこもりかと。


「あー……でもリリアちゃん、引きこもりがちだったし、あんまり覚えてないのかい?」


 ってやっぱり引きこもりかいっ! でも、がちってことは、あの母親が引っ張っていたのかな?


「――と言っても普通の大きな町さ。私達が暮らしている村より整った町ってだけで平凡なもんさ。でも、やっぱりアルミリア山脈があるからか冒険者や騎士の姿を見かけたりはするがな」


 冒険者や騎士……まさか、現実(リアル)でそんな用語を聞く日が来るなんてな。


「アルミリア山脈って?」


「……? 俺達の村から見えてるだろ? あの山々だよ」


 不思議そうに返答してくれた。あの大きな山はアルミリア山脈って言うのね。


 しまったと思いつつも分からない事は訊く! 知らないよりはマシだと、これを鉄則に質問していく。


「山に何かありましたっけ?」


「そりゃあ迷宮(ダンジョン)だろ? ……本当にリリアちゃん、大丈夫かい?」


「あ、あはは……はい、大丈夫です」


 バトソンは調子が悪いのかと、覗き見るように顔色を(うかが)う。


 どうやらあの村の人達はそこら辺の事情は知ってて当たり前のようだ。さっきから不思議そうに返答される。


 それにしても迷宮(ダンジョン)か、本格的にファンタジーになってきたな。不思議がられないような質問を心掛けよう。


「やっぱりその迷宮(ダンジョン)には強い魔物がいっぱいなんですか?」


「まあそうだろうな。迷宮(ダンジョン)なんて、俺達みたいなのは入らないからな。だけど、クルーディアの道具屋の奴は売れ行きがいいって言ってたしな。準備を入念にするあたり、結構強いのが多いんじゃないかな?」


 この質問には特に違和感なく答えてくれた。


「強い魔物を倒して特訓とか?」


 この質問に対しては笑われた。


「はっはっはっ! 学生ならともかく、冒険者も騎士もプロなんだよ、その道の。魔石が目的なんだよ。お金になるし、騎士達は国の為にってね」


 魔石? そういえばウチにも所々に宝石みたいなのが埋め込まれていたっけ? 不思議そうにされないような質問はぁ〜。


「ま、魔石は……魔物から取れるんですよね?」


 恐る恐るゆっくりと聞いてみる。


「常識だろ? リリアちゃんだってお母さんに無理矢理学校へ連れて行かれてたんだ。習ったろ?」


 引きこもっていた娘とそれを見兼ねた母親の姿は、どうやら近所でも評判のご家庭だったと推測できる。


 肩を落として愕然とする、知りたく無かったと。

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