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問おう! 貴方ならこの状況、歓喜しますか? 絶望しますか?  作者: Teko
1章 残念美少女に転移しました
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30 魔法について学ぼう 実技編その四

 

「――フレイムっ!」


 只今現在、絶賛初級魔法お試し中。火と闇の魔法が扱えるためなのか、バリエーションは割と豊富だった。


「――シャドウ・エッジっ!」


 それを考えると一つの属性しか持てない人が殆どらしいから不便そうだ。


「ふう……あらかた試したか?」


 ここまでの結論を言うなら、流石は初級魔法というだけはある。威力が低い分、詠唱が短くてもすむし、攻撃速度が早い。使い方によってはいいんじゃないかな?


 だが、ふとある疑問を感じた。


「だったら、初級魔法って打ち放題なんじゃないか? いや、でもタイムラグはあったよね……」


 魔法を発動した後の術後硬直である。すぐには動けるようにはなるものの、やはり一瞬とはいえ無防備になるのは怖い。


 ましてや俺はこの異世界へ来て間もない。本に書いてあったが魔物が存在する。


 これはゲームではない、現実(リアル)なんだ。警戒するに越したことはない。


 試しにファイアボールを連発してみる事にする。まずは詠唱して、


「――火の(つぶて)よ……ファイアボールッ!」


 岩へとぶつかり火の玉は消え、焦げ跡を残す。


「――火の(つぶて)よ……ファイアボールッ!」


 再び同じ箇所に命中する。


「――火の(つぶて)よ……いやっ! 効率悪っ!」


 思わず手に握っていた杖を地面に叩きつけるが、まあ想像通りである。詠唱を唱え、発動。火の玉が消え、また唱えるでは誰がどう考えたって効率が悪い。


「次、無詠唱」


 気を取り直して、応用力の効く無詠唱を発動してみる。


 ――ここまで魔法の練習をして思った事だが、リリアは本当に優秀な魔法使いらしい。初級魔法だけとはいえ、連続で発動し続けていても身体に何の影響もない。


 故に無詠唱も一、二回試したが発動出来るのも確認した。


「――ファイアボール! …………――ファイアボール! ………――ファイアボール!」


 先程よりはマシに連発出来てはいるが、


「……何か胸のあたりが疲れて……いるのかな? 変な感じ……」


 おそらくだが、体内魔力が消費されたものと思われる。無詠唱は空気中の魔力に詠唱にて呼びかけを行わず発動するため、体内魔力を消費する。


「何かこれも違うな。もっとこう、ボボボボボボボッみたいな感じででないのかな? うーん……」


 イメージとしては杖の先から火の玉が連続して出る感じ……そうだ、イメージか!


 何か思いついたよう。意気揚々と杖を構える。


「――火の(つぶて)よ……ファイアボール!」


 俺は魔力を杖に流し込み続けるイメージ。すると、予想とは少し違うものの、明らかに前者とは違う形で連発出来ている。


 ボッボッボッボッと小刻みにリズムを取りながら出ている。


「……何かイメージと違うなぁ」


 思ってたイメージと違うと、小首を傾げながらまた髪をわしゃわしゃとしながら、少し悩ましい表情をした。

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