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問おう! 貴方ならこの状況、歓喜しますか? 絶望しますか?  作者: Teko
1章 残念美少女に転移しました
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27 魔法について学ぼう 実技編その一

 

 教えてもらった場所へと到着。両親の反対を押し切り森の開けた場所へと参りました。


 両親が何故反対したのかというと、また新しい自殺方法でも試されたら困るとのこと。ご近所さんや通りがかりの人達にも心配された。


 リリア、お前はどれだけの人達に心配かけてるんだ、まったく……。


 呆れてものも言えなかったが、あの遺書を見るあたり、周りにも原因があるとも捉えられるのでとりあえずは呑み込むこととした。


「さて――」


 色んな心配事はあるものの、今この瞬間は高ぶるこの気持ちを抑えきれない。思わず表情にも出てしまう。


「いよいよ魔法使う時がきたっ!!」


 そう、今日は俺が初めて魔法を使う日。


 当たり前のことだが、俺の元いた世界では魔法は使えず、あくまで空想上のものに過ぎないし、勿論、使ったこともない。


 だが、それが今日使えるのだ。冷静でいろという方が無理な話である。


「よし! それじゃあっと……」


 ドスンっと大きな鞄を地面に置き座る。リリアの腕の力では時折引きずりながら運んできた。だが、不思議と重くは感じなかった。


 その理由はやはり、その先に楽しみがあったからだろう。


 ガチャと鞄を開けるそこには魔法に関する本をある程度、説明書がわりに持ってきていたのだ。


「後はこれ……だよな!」


 スッと右手に持つのは木の枝を折った物ではなく、杖である。いわゆるワンドを指す。


 彼女はどうやらこれで魔法を使っていたらしい。


 本で予習したが、この世界では魔法を使う際は基本的には武器等を媒介とする事が多い。詳しいことはまだわからない部分が多いので省くが、一応杖無し、身一つでも発動は可能らしい。


「早速、始めますか!」


 まず、試すのは初期魔法と呼ばれるもの。両親も使っているところを確認している。初期魔法と初級魔法って紛らわしいな。


「魔法を使うには基本、イメージ……だったか?」


 まずは家で見てきた両親が使っているようにする。杖は使わず、右手の平を開き前へ差し出す。


 リリアは元から魔法は使えていたんだ。後は俺のイメージがしっかりすれば――手の平の上に火が出るイメージッ!


「――ファイア!!」


 するとボボッと紅い炎が出た。勢いよく燃えている。チリチリと熱も伝わってくる。


「お、おお……」


 思いの外、感動は薄い。


 これは家でも母親が使っているのを確認しているせいもあるだろうが、家事で使用している時より火力が出ている。


 おそらく初めて俺が使うため、加減ができて無いんだな。


 今度は母親がやっていたように消してみる。手の平を閉じる。


「――っ! あっつ……」


 やはり、加減ができていなかった。右手を冷ますようにふるふると振る。


「今度は加減が出来るようにしないとな。それとも、火が消えるイメージも持つべきなのかな?」


 そこも含めて他の属性の初期魔法も試していく。

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