16 魔法について学ぼう その一
「何々――魔法を使うには魔力が必要である。まあ、基礎中の基礎だなホントに……」
はんっと得意げな顔をしながら読み進めていく。
「――空気中にある魔力を使い、魔法を発動する。強力な魔法や持続魔法等は体内魔力を使用するか。持続魔法ってのは多分、バフみたいなものだったり、攻撃魔法を長くしたりするものかな? 体内魔力って?」
目次を見てみる。魔力の種類という記述がある。そのページをめくる。
「これか。――空気中にある魔力は膨大にある分、薄い魔素で構成されたものである。体内に保有されている魔力は量が少ない分、濃い魔素で練られた魔力である……」
要するにこの世界は魔力で溢れているわけで、日常的に使う分には薄い魔力でもいいが、強力な魔法を使いたい場合、自分の体内で蓄積された濃い魔力を使った方がいいってことだよな?
「――この世界の生命は魔力を蓄積するものである。その保有量や魔力濃度は個人差があるが、修練次第では保有量も魔力濃度も大きく、濃くすることができる」
何処の世界でも努力は大切って事なんだなぁ。この娘はどれだけの体内魔力を持っているのかな? それに魔力濃度って? 何か色々難しい単語が出てきたな。
「元々勉強は嫌いなのに……」
面倒くさそうな顔をするが、二日後には王都へ向かい魔法の学校へ通うのだ。
彼女自身は実績があったのだろうけど、俺自身は無い。それなのに魔法が使えないというのはマズイ。
「ん? これは……?」
軽く目を通しながらページをめくっていると気になる事を見つけた。
「――魔法は自分の属性以外の魔法は使えない。基本的には属性は一人につき一つの属性がつく」
要するにこの世界の人達は属性が必ずつくって事が記述されている。そういえば彼女は闇属性がどうとか遺書に書かれていたな。
「――初期魔法は全属性使えるが、初級魔法以降はその属性の魔法しか使えない……割と不便だな」
呪文の前に属性について調べた方がいいなとまた、目次を見て調べる。
「――属性は八つ存在する。まずは人が必ず持つ無属性。生命が恩恵を授かる属性は火、水、風、地、光、闇属性。後は魔物が必ず持つ魔属性である」
魔物も属性を持つんだと理解した。まあゲームでも基本設定だから理解できる。
「これも重要だけど、魔法の使い方だったな……」




