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問おう! 貴方ならこの状況、歓喜しますか? 絶望しますか?  作者: Teko
3章 ザラメキアの森 〜王都と嫉妬と蛆蟲の巣窟〜
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24 報告

 

「へえ〜……そんな事があったんだ」


 かちゃかちゃと食器の音を鳴らしながら晩御飯を食べて、俺達四人は今日の出来事を報告しあう。


 俺達は魔法科の厳しそうな先生の話、勉強量が多そうな話、意外と平民出身が多い事など。


「そっちはどうだったの?」


「こっちはそんな事なかったよ。それどころか張り切って自己紹介してた人達ばっかりで長引いたくらいだし……」


「え? 何で」


「殿下と勇者の末裔の影響……」


「ああ……」


 今年の騎士科はお偉いさんが二人も来てるから、女の子達が張り切っちゃったわけね。


「てことは殿下達とも同じクラスなの?」


「それどころかテテュラちゃんもだよ」


「そうなんだ! 良かったね」


 なんかこっちよりも重要なメンツが向こうにいる気がするのは気のせいだろうか。


「それにしてもマーディ先生だっけ? その先生、厳しそうだね」


「あっ……後輩ちゃん達、めっけ!!」


「見つけた〜」


 いつでもテンション高めのユーカといつでもマイペースなタールニアナが料理を持って同席した。


「何々? 何の話してたの?」


「パイセン達に話してみなよ〜」


「パイセンって……」


 今日の出来事を話すと、いたよね〜とギャルぽく話す。


「私達の時もいたよ。そんな貴族風吹かせる生意気な奴。今は現実見せつけられて教室の隅にいるような没落感出てるけど……」


「ユーカはもう少し貴族感だしなよ」


「それ言うなし!!」


 実はこのギャルさんも貴族なんです。この事を知ったのは、この寮でお風呂に入っていた際、一年貴族と揉めあいになっていた時、仲裁に入る際に名乗ったことで知ったのだ。


 ちなみにタールニアナは平民。よく屋敷内にいた彼女の遊び相手になっていたそう。


「あの、現実を思い知るってどういうことですか?」


「あー……それね、ほらこの学園って色んな人が来るでしょ? リリアちゃんだって双属性(ツヴァイ・エレメント)だしさ。そういう人達にそのおバカさん達は差をつけられてしまうってこと」


「踏ん反り返っている内にってことですね?」


「そう!」


 まあ自己中で自己顕示欲丸出しの威張ってる奴は普通、努力とかはしないわな。近いうちに思い知らさせるわけね。


「だから気にしなくていいよ! そんな奴。何だったら私がけちょんけちょんにしてやろうか?」


「いえ、大丈夫です」


 それに今日の俺の自己紹介の時に見せたアイツのあの気持ち悪い表情から利用価値がありそうだし、近々接触してくるかもしれないしね。


「そんな話よりテテュラちゃんはどーこ?」


 キョロキョロと辺りを見渡す仕草を取る。


「まだ、外出中みたいですよ」


「そうなの〜……あの仏頂面さんをこちょこちょでもして表情筋柔らかくしてやろうと思ったのに〜」


「やめてください。それ軽いパワハラですよ」


 がっかりした表情のユーカ。しかし、かくいう俺もあれ以来あまり接触がない。


「どこ出かけてるとかわからないの? 夜に女の子一人は危なくない?」


「そう?」


「そうって普通そうでしょ」


 心配するアイシアのその言葉の意味を理解してるのかしてないのか危なくないでしょと不思議そうにご飯を頬張るフェルサ。


 獣人なら確かに匂いとか気配とか五感で感じとれるかもしれないけど、人間はそんなに便利にできちゃいない。


「私も事情は知らないけど、たまに夜出かけてるみたい……」


「まあ、テテュラ強そうだし、大丈夫でしょ」


 俺がそう言うのも、初めてあった時のあの身のこなし。他のみんなはふーんと間の抜けた顔をする。


「でも、明日から本格的に授業か〜。大丈夫かなぁ?」


「なるようになるって……」


「マーディ先生厳しいからね〜、頑張ってね」


「えっ!?」


 思わず顔が引きつる俺とアイシア。明日からの授業に不安を募らせる夜となったのだった。

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