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流星群になろうぜっ!  作者: まりんあくあ


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流星群になろうぜっ! 7

マリア・カナリーのコラボステージが始まります。

 be < のステージも熱狂のうちに幕を閉じた。続いてステージに優雅に登場したのは、マリア・カナリーだ。煌めくワインレッドのドレスに身を包んだ褐色の肌の歌姫は、最初からスタンディングオベーションの観客に迎え入れられた。口笛と歓声に両手を挙げてキスを送る彼女に、大歓声が降り注ぐ。


「ニホンノ ミナサーン、コンニチワ マリア・カナリーデス I'm very very happy to join so famous……」

『このように素晴らしい舞台に参加できることを大変嬉しく思っています。今回日本に来ることが決まってから、ずっとこの日を楽しみにしていました。日本のロックフェスで歌えること、また様々なアーティストの曲に触れることで私の魂も揺さぶられました。今回はスペシャルステージとして私の歌をお届けしたいと思います』


 同時通訳で彼女のMCが続く。終始にこやかに少し興奮した様子でマリア・カナリーのスピーチが続く。


『……これだけたくさんの日本のアーティストと同じステージに立てる貴重な機会に、私はあるお願いをしました。それは、このメテオシャワーフェスに参加する日本のアーティストとのコラボをしたいという願いです。私はこのステージの控え室でフェスを体感するために皆さんと同じ配信映像も見させていただいていました。当初予定にはなかったのですが、私が大好きな尊敬するバンドのナンバーをカバーされたグループがありました。そこで私も彼らとステージを共にしたいという強い願いを持ち、彼らにお願いしてみたところ快く受けていただけました。本日最初にコラボするスペシャルなグループはこの方達です』


「LAST BULLETS!」


 ステージに友永 夏野と春原 隆志が再び現れた。


 マリア・カナリーとLAST BULLETSはMr.Laudの「BE WITH YOU」とマリア・カナリーのヒット曲「MAKE LOVE」を披露した。LAST BULLETSは盛大な拍手と歓声の中退場していった。


 再びマリア・カナリーが語り出す。


『私がこのフェスに参加することを決めた理由がもう一つあります。それは、このフェスのスローガンに感銘を受けたことです。『みんなで流星群になろうぜっ!』この言葉は、一人一人の輝きを大切にし、輝き合うことで全員の力を合わせて流星群を作ろう、そう言う言葉だと聞きました。素晴らしい言葉だと思います。私の持つ楽曲の中にも『勇気を持って。お互いを高め合うことがLoveに繋がるのだ』というメッセージを込めた歌があります。この曲はバラード調になっています。そしてこの曲をbe <の三日月が演奏してくれることになりました』

「ミカヅキ、カモーン!」


 アコースティックギターを手に、再び三日月 満がステージに現れる。三日月が椅子に座り、ギターを奏で始めると、マリア・カナリーの艷やかな歌声がホールに響き渡った。


「……your courage will help your life.and it will bring to you real love and you will be kindly embraced with 」


 曲のクライマックスでマリア・カナリーは一度息を止め、三日月とアイコンタクトを取ると、二人で合わせて最後のフレーズを歌った。


「lo----ve」


 拍手が鳴り止まぬ中、三日月がギターを持ち替えアンプに繋ぐと、後ろには他のbe < のメンバーも再びステージに上がっていた。


 続いてマリア・カナリーが持ち歌のヒットナンバーから明るく情熱的なナンバーを歌い上げ、be<も熱狂的な拍手の中、舞台から立ち去って行った。


 ステージ上では慌ただしく次のステージの準備が始まっていた。その中、マリア・カナリーがまたスピーチを始める。


『私が今回この舞台に立ちたいと思ったきっかけは、次のコラボ相手であるRYU-SAYとの出会いにあります。彼らが世界ツアーをしている中で、アメリカでも公演することは聞き及んでいました。もちろん彼らのファンはアメリカ中にいます。彼らの演奏がアメリカでも多くの人に受け入れられ、彼らの来米を心待ちにしているファンも多くいることは以前から知っていました。残念ながら彼らの公演を生で聴くことはできませんでしたが、配信を観て彼らの熱い魂を受け取り、是非コラボしてみたいと私から声をかけました。また、彼らのチャンネルを検索した際に、非常に興味深い曲に出会いました。その曲はきっとアメリカでも多くの共感を得るに違いないと確信した私は、その曲のカバーを打診しました。この曲には多くのアーティストが関わっており、許可を得るのはとても困難でしたが、私の熱意に彼らはついにその曲をカバーすることを承諾してくれました』


 そこでマリア・カナリーは舞台袖をちらりと確認し、軽く頷くとスピーチを続ける。


『まだリリース前のこの曲ですが、今回のコラボで是非歌わせて欲しいと彼らにお願いしました。それではラストステージを始めましょう』

「カモーン、リュウセイ! Let's enjoy with me!」






次々とフェスに登場するアーティストとコラボステージを続けるマリア・カナリー。

次はRYU-SAYと、あの曲をコラボします。


それでは二週間後をお楽しみに。

皆様、良いお年をお迎えください。

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― 新着の感想 ―
マリア・カナリーさんはすごい大物とのことでしたが、このフェスのスローガンに感銘を受けたのも参加理由の一つだとは……とても嬉しいですね(*´ω`*) たくさんのアーティストたちとコラボして、いっぱいフ…
∀・)拝読しました。絵になるような素敵なアーティストさんです。マリア・カナリーさん。拙作の英国問題児と大違い(笑)だけども、これがまりあくさんの為せる技ですね。歌手になろうフェスが2025年になっても…
またもや夏野と春原を出して頂きありがとうございます(´ω`*) それにしてもマリア・カナリー、なんとアクティブな方……! こんなにコラボしてくれたら日本のミュージシャンたちもそのファンも嬉しいですよね…
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