表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/38

4 養女申請

ガザニア国に着き、アンジュの養女申請をする為に教会へ来ている。


新しいお父さん? パパ?


お父さんより、パパの方が合ってる。それに呼びれてるのもあるけど……パパって呼びたい。


パパが申請用紙に『アンジュ・マーガレット』と書いた後、オーウェン教皇様きょうこうさまが私の頭・両手・両足に聖水を付けて祈り、申請書にオーウェン教皇様きょうこうさまの名をサインし終え。


オ-ウェン教皇様きょうこうさまが一歩後ろに下がった瞬間、リンとサン、シャルローちょうが私の身体に乗り。 


私を抱いていたパパと私の間が光り輝いたと同時に可愛い女の子が姿を現した。


「こ、これは……シャルローちょう

妖精様と精霊様ではないですか!」


「オーウェン教皇様きょうこうさま、国王はすで承知しょうち済みです」


「おお、私が生きている時に拝見はいけんが出来るとは……。

奇跡だ、アンジュ様……貴女様に幸多からんことを祈っております」


「あーー、あーー!」


「俺達はアンジュから離れたりしないから安心しろよ」


「泣かないで、よしよし」


「妖精様のお声が……。

ありがとうございます、本当にありがとうございます」


オーウェン教皇様きょうこうさまは私を大切に抱きしめ、涙を流して喜んでいた。


妖精のリンとサンはオーウェン教皇様きょうこうさまの頭を撫でている。


可愛い女の子の姿をした精霊が私の手を優しく握り微笑みながら挨拶をしてくれた。


「可愛いアンジュ。

わたしは風の精霊『シンリー』宜しくね」


「あーー、あーー!」


「アンジュを愛し大切にしてあげて下さい。

この世界に再び祝福しゅくふくあたえます。

幸多からんことを」


シンリーはフワッと消えた。


パパとオーウェン教皇様きょうこうさま放心状態ほうしんじょうたいだ。


「マーガレット公爵様、無事申請が出来ました。

こちらを国王様に提出していただければ養女申請は無事終了です」


「オーウェン教皇様きょうこうさま、ありがとうございました」


「私の方こそ精霊様と妖精様を拝見はいけんさせていただいた事を感謝しています。

ありがとうございました。

王宮までお気をつけて」


「あーー、あーー!」


【また教会に来たいな、来ても良いかな?】


「神父さん、アンジュがまた来ても良いですか? って聞いてるよ?」


「っっ!

ええ、ええ。

何時いつでもいらして下さい」


「あーー、あーー!」


「では失礼します」


オーウェン教皇様きょうこうさまは深くお辞儀じぎをして見送ってくれた。


この国ってなんだかヨーロッパ風の建物がいっぱいだ。


人々は……なんというか、外人さんっぽい感じかなぁ?


男性はヴィンテージ風の服に女性はレトロヴィンテージ風なワンピース姿で、男女共に中世ヨーロッパ風のファッションが凄く良い。


夏も服装は変わらないのかな?


もし、夏も長袖ながそでにロングスカートだったら……地獄だ。


んっ?


ここが王宮?


……大きい、これまで見たこともない光景こうけいが目の前に広がり息をんだまま唖然あぜんとなる。


建物の中は……凄い!


天井てんじょうが高い、手を上に上げたが見た事もない風景に驚かずにはいられなかった。


「あーー、あーー!」


「オレが確かめてやるって……アンジュ見えるか?」


「あーー、あーー!」


【うん、見えるよ。

サンは優しいね、ありがとう】


「へへへっ、いいってことよ!」


「ほう、妖精……か。

初めて見たな、妖精さんこの世界へ戻って来てくれたことを感謝しています。

ありがとう」


「王様、オレはサン。

アンジュの側にいるのがリンだ。

オレ達はずっとアンジュのそばにいるし、風精霊のシンリーがこの世界に祝福しゅくふくをしてたぞ」


王様は身を乗り出すように妖精のサンとリン、マーガレット公爵を見ている。


サンとリン、マーガレット公爵は同時に頷き。


シャルローちょうは王様の肩に乗ったあと、空へと飛んで行った。


王様にオーウェン教皇様きょうこうさまからの養女申請書を渡し、アンジュを王様に見せた。


「リック、私にも抱かせてくれ。

……あぁ……可愛いなぁ。

アンジュ、私の事も《《パパ》》と呼んでくれて良いからな。

あぁーー、娘は可愛くて良いなぁ」


「兄上、アンジュは俺の《《娘》》ですからあきらめて下さい。

そして勝手にパパと呼ばせないで下さい」


「あーー、あーー!」


「おぉ、アンジュが今『《《パパ》》』と呼んでくれたぞ」


「パパは俺です。

アンジュは俺に『《《パパ大好き》》』と言ったんですよ」


パパと王様は仲良しさんなんだね。


この人達となら毎日楽しくごせそう。

「面白かった!」


「続きが気になる!」


「早く読みたい!」


と思ってくれたら


下にある☆☆☆☆☆から作品への評価をお願いします。


面白かったら☆5つ・つまらなかったら☆1つと正直な気持ちを☆に宜しくお願い致します。


ブックマークもいただけると本当に嬉しいです。


何卒宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ