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酒屋のバイト

 酒屋のバイト。


 チャゲアスの「if」が流行っていた頃、92年の夏休みですかね。

 地元に戻って、酒屋のバイトをしました。

 うだるような暑さの中励みましたよ。

 でも、当初、酒屋の大将は私が運転免許を取得しているので、配達なぞをさせたかったようですが、なにせペーパードライバー、親とも相談して運転はしないと伝えました。

 ちょっぴりアテが外れた大将の顔に、申し訳ないような気持ちになりましたが、何かあっては迷惑もかかるし断固運転はしませんでした。

 いや~きっと大将のアテが外れたでしょうね。

 で、私に与えられたお仕事は、店の商品の補充、店前の自販機の補充。

 それから大将と一緒に、飲食店や飲み屋さんのビール、サーバー、お酒の補充、契約自販機のジュース類の補充などでした。

 昼時にスナックやBARに入ると、もあっとしたお酒と煙草の匂いの入り混じった独特なすえた臭いが鼻の中へとやってきます。

 なんか見知らぬ高級ウィスキーやらなんやら、空の瓶と交換、誰もいない店を後にします。

 夜賑わい昼の静寂ってやつですかね~。

 うだる夏の道を大将の運転する軽トラで走り、目的の自販機に着くと、段ボールに入った缶ジュースを取り出すと、次々補充していく。

 そんなあつい日、大将が、

「ほい」

 と、倉庫からアクエリアス系のジュースを手渡してきました。

 なんなく、缶裏を見ると消費期限が2年前・・・。

「あの・・・これ古い」

「えっ、ああ、大丈夫」

 ごくりと見本のように飲んで見せる大将に、

「はあ」

 と、続く私、おいしいっ!

 熟成された2年過ぎモノは違う・・・あ、喉が渇いていただけか(笑)。


 んでね~このバイト代で買ったのが、たしかメガドライブCDでしたね。

 当時はゲーム小僧で、メガCDは結局、瞬殺で売ったなあ(汗)。

 


 うだるようなあつい日。

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