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はじめに 初バイトはイカ焼き  農家のお手伝い

 初バイト、イカ焼き。


 私も若い頃、バイトに励みました。

 人生勉強いろんな経験にもなるしね。

 せっかくの経験、文にして書いてみようと思いまっす。


 初バイトはイカ焼き


 私の人生初のバイトはイカ焼きでした。

 中学2年だったかな・・・年末の31日のことです。

 何故か、記憶は定かではありませんが、このバイト(年末だけバイトをしていいことになっていた?)をすることに決めました。

 今はなき、寿屋というデパートの入り口に、テントを設置してイカ焼きを売っていたお店です。

 ああ、今もたまに寿屋のテーマ曲が流れてきますよ。

 あの頃は、屋上にゲーセンもあってお世話になっていたなあ。

 という訳で、極寒の中、1日バイトをがんばりました。

 おっちゃんにひとしきり手順を教わった後、いざバイト開始っ!

 網の上で焼くイカは実に熱いものです。

 指先はかじかみ、アツアツと寒い熱いを繰り返しながら、イカをひたすら焼きます。

 焼いて焼いて焼きまくる。

 立ち仕事で、時間の経過を緩く長く感じます。

 そんな感じではじめは時間を気にしていたものの、気づけば夕暮れ、夜になると寒風が身に沁みます。

 大晦日、お客さんもまばらとなり、

「そろそろあがるか」

 おっちゃんが言います。

「はい」

 はあはあ息を切らして私は返事をします。

「おみやげと今日のありがとな」

 と、渡されたのは売れ残りのイカ焼きと、5000円でした。

(あれ、一万円って言ってなかった)

 と、大人の不条理さを感じつつ、もう帰りたかったのでお礼を言ってイカ焼き屋を後にしました。



 農家のお手伝い


 高校の時です。

 このバイトも単発でした。

 友人の親戚(だったかな)が農家をされていて、繁忙期で手伝って欲しいとのことでした。

 野郎4、5人で行ったのかな。

 山間部の果樹園で柑橘類(みかん?)の収穫をしました。

 熟れている実を選んで、剪定鋏で切る。

 ほんに1日だけのことだったので、曖昧なのですが、お昼をご馳走になって、まったりとしたペースで作業した感じです。

 そんなにバイトしたっていう印象じゃなかったんだよなあ。



 大晦日にバイトって。

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