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安宿暮らしの大魔王。~転移した大魔王は異世界を自由に楽しみます~   作者: ねこまじん
1部 3章 王都にて遭遇するものは~その1
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2話

 「―やっちまった。」

 俺は思わず天を見上げる。


 直前に目にした女。あれは最初に見たリアリトアと同じような恰好をしていた。


 おそらく、聖騎士の正装。要するに、魔族を滅する任務を行う際に身に着ける正装である。


 なんてことはない。つまり、俺は別の聖騎士にあっさり倒され、その結果、トアレの遺跡前まで転移してきたのだ。

 あの魔法は炎熱魔法の(たぐい)だろうか?ご丁寧に結界で周囲から隔離する魔法まで準備していたようだ。


 とりあえず、転移してしまったものはしょうがない。ステータスメニューを見る。リアリトアの欄には緑色のマーク。


 何かと使い勝手の悪い俺のスキル!

 こいつを何とかしないといけない。


 せめて、マジシャンのスキル回数を増やさないことには、何もできん。


 今、ゴラムの町まで戻ったところで、おそらくリアリトアは既に聖王国へ連れ帰られていることだろう。

 緑色のマークが付いているので、彼女は今は安全な状況といえる。


 しかし、黄色、あるいは赤色になった場合、今の状況ではどうすることもできない。


 どうすりゃいい?しばらく考えているが、ひとつ、やってみる価値のあることを思いつく。


 あのロケットペンダント。あれは以前の世界での持ち物。

 ポケットに入れていたと思ったら、いつの間にかどこかへ行っていたもの。


 ―あれが見つかったのはトアレの遺跡ではなかったか?


 それに俺がスキュラによって倒した魔族は、確かにあの時、トアレの遺跡のより下層から登ってきた。


 あの遺跡にはまだ俺の知らない何かがあるに違いない。

 そこに行けば、俺のスキルの手数を増やすことができるのではないか?


 幸い、トアレの遺跡は枯れた遺跡だ。深い階層でも探索可能だろう。


 そう思い、トアレの遺跡を見る。


 ―誰かがいる気配はない。

 少し前までは聖騎士や神殿騎士が封鎖していたらしいが、今はそんな気配もしない。

 おそらく、リアリトアを発見した段階で騎士たちは引き上げたのだろう。


 「既に俺とリアリトアを見つけていたのか。」


 とはいえ、今手持ちはほとんどない。

 せめてポーションくらいは持っておきたいものだ。

 

 ―まずはそのための金を多少なりとも稼がなくては。


 採掘師ギルドカードもどっかいってしまったが、銅級のギルドカードであれば再発行を依頼できるかもしれない。


 そう思うと、すぐにトアレの山まで出発するのだった。

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