表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異界渡りを手に入れた無職がスローライフをするために金稼ぎする物語  作者: パラレル・ゲーマー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/151

第21話 【グランベル王国編】 国宝誕生と賢王の叡慮

 魔法使いハジメ・ニッタが、一陣の風のように去っていった後のラングローブ商会応接室は、静寂に包まれていた。だが、それは嵐の前の静けさだった。ゲオルグ・ラングローブは、部屋の中央に広げられたベルベットの上に鎮座する「神々の宝物庫」を前に、興奮と畏怖、そして商人としての途方もない野心に、その恰幅のいい体を打ち震わせていた。

 商会の金庫は、今や銅貨一枚残さず空になった。だが、それがどうしたというのだ。目の前にある、この完璧な輝きを放つダイヤモンド一つで、この商会そのものを十は買えるだろう。この静謐な美しさを湛える黒い茶碗一つが、隣国の王が持つという伝説の王冠よりも、遥かに価値があるやもしれない。

 そして、床に積み上げられた、むせ返るような香りを放つスパイスの山。これは、もはや金銭的価値を測ることさえ馬鹿馬鹿しい。これは、権力そのものだ。人の胃袋を、欲望を、そして忠誠心さえも支配する、甘美で抗いがたい毒なのだ。


「……会頭」

 側近である老いた金庫番が、震える声でゲオルグに問いかけた。

「こ、これから、我々は、どうすれば……?」

 その声に、ゲオルグははっと我に返った。そうだ。感傷に浸っている場合ではない。この神々の遺産を、いかにして人の世の富と権力に変換するか。それこそが、商人である自分に与えられた天命なのだ。

「決まっておる」

 ゲオルグの声は、静かだったが、部屋の隅々まで響き渡るほどの、絶対的な確信に満ちていた。

「我々は、再び王宮へ参内する。そして、この奇跡の一部を、我らが賢王、アルトリウス三世陛下へと献上するのだ。これは、もはや単なる献上ではない。ラングローブ商会が、王家と、そしてこの国の未来と、いかに深く結びつくかを決定づける、歴史的な儀式となるであろう」


 彼は、すぐさま最高幹部たちを召集した。空になった金庫を見て青ざめる彼らを一喝すると、目の前の宝物庫を示し、今後の壮大な計画を語って聞かせた。それは、もはや一商会の経営戦略というよりも、一つの国家の宰相が描くグランドデザインに近かった。

 献上する品は、慎重に選ばれた。

 まず、あの完璧なダイヤモンド。これは、王家の権威を絶対的なものとして内外に示すための、象徴的な意味合いを持つ。

 次に、人間国宝作の楽茶碗。これは、武力や富といった分かりやすい価値観とは異なる、文化や精神性といった、より高次の価値を王家にもたらすだろう。

 そして、もちろん、山のような各種調味料。これこそが、現実的な権力構造を塗り替えるための、最も強力な武器となる。


 数日後、王宮へと向かうラングローブ商会の行列は、前回にも増して、王都の民の度肝を抜くものとなった。今回は、物々しい傭兵たちの姿はない。代わりに、楽団が華やかな音楽を奏で、色とりどりの花びらが舞う中を、巨大な荷馬車が何台も連なって進んでいく。その荷馬車の荷台には、麻袋が山と積まれ、そこから漏れ出す未知の芳香が、道行く人々の鼻孔をくすぐり、彼らの脳裏に強烈な印象を焼き付けた。

 行列の先頭で白馬に跨るゲオルグ・ラングローブの表情には、前回のような悲壮な決意の色はなかった。そこにあるのは、自らが歴史の創造者であるという、揺るぎない自信と、全てを掌握した勝者の余裕だった。


 王宮の『翠玉の間』。

 再びアルトリウス三世の御前にひざまずいたゲオルグは、もはや余計な口上を述べることはなかった。彼はただ、静かに最初の献上品を、侍従の手を通じて王へと差し出した。

 それは、紫紺のベルベットが敷き詰められた、豪奢な桐の箱だった。

 アルトリウス王は、その目に微かな好奇の色を浮かべながら、ゆっくりとその蓋を開けた。

 次の瞬間。

 翠玉の間に、閃光が走った。

 シャンデリアの光を、窓から差し込む陽光を、その全てをその身に吸い込み、そして何倍にも増幅して、虹色の輝きとして放つ、巨大な結晶。

 完璧な八面体にカットされた、一点の曇りもないダイヤモンド。

 その、あまりにも神々しいまでの輝きに、その場にいた誰もが息を飲んだ。アルトリウス王でさえ、その怜悧な瞳を、驚愕に見開いていた。

「……美しい……」

 王の口から、感嘆のため息が漏れた。

 彼は、宝石鑑定の専門家である侍従長と、そして宝石には目のない妹姫たちを側に呼び寄せた。

 老いた侍従長は、専用のルーペを手に、震える手でそのダイヤモンドを覗き込んだ。そして、数秒後、彼はまるで神託でも受けたかのように、その場に崩れ落ちるようにひざまずいた。

「……陛下……こ、これは……ありえませぬ……! このような、このような完璧な宝石は、この世に存在するはずがございません! 不純物というものが、一切……一切、見当たりませぬ! これは、もはや石ではない……光そのものの結晶にございますぞ!」

 妹姫たちもまた、その輝きの虜になっていた。

「まあ……なんて、綺麗……」

 姉のセレスティーナ姫が、うっとりと呟く。

「まるで、夜空のお星様を、全部集めて閉じ込めたみたいですわ!」

 妹のリリアーナ姫は、目をキラキラと輝かせ、手を伸ばしてその輝きに触れようとしていた。


 アルトリウス王は、その宝石をそっと手のひらに乗せた。ひんやりとした、しかし確かな重み。そして、脈打つかのような、内側からの輝き。

 彼は、立ち上がると、集まった臣下たちに向かって、高らかに宣言した。

「皆、聞け! この美しい宝石、実に見事である! よって、本日この時をもって、この宝石を『グランベルの暁星モーニングスター』と命名し、我がグランベル王国の国宝として認定する! この輝きは、我が国の永遠の繁栄を約束する、吉兆の証となるであろう!」

 その言葉に、臣下たちから「おおーっ!」という、地鳴りのような歓声が上がった。

 国宝の誕生。

 その歴史的瞬間に立ち会った彼らの興奮は、最高潮に達していた。


 だが、ゲオルグがもたらした奇跡は、それだけでは終わらない。

 次に彼が献上したのは、あの静謐な美しさを湛える、黒い茶碗だった。

 派手な輝きを持つダイヤモンドとは対照的に、その器は、ただ静かに、そこにあった。

 アルトリウス王は、最初、それが何なのか分からず、いぶかしげな表情を浮かべた。

 だが、彼がその茶碗を手に取り、その滑らかで、どこか人の肌のような温かみを持つ感触に触れ、そしてその内側に広がる、宇宙の深淵を思わせる景色を覗き込んだ時。

 彼の表情から、王としての威厳が消え、一人の求道者のような、静かな感動の色が浮かび上がった。

「……なるほどな」

 王は、誰に言うでもなく呟いた。

「武の美しさ、富の美しさとは、全く異なる……。これは、静寂の美、無の美しさか。ゲオルグよ、そなたは、朕に新たな価値観をもたらしてくれた。この器もまた、我が国の宝としよう。名を『夜天やてん』と授ける」


 二つの、全く異なる価値を持つ至宝の献上。

 それだけで、ゲオルグ・ラングローブの名は、この国の歴史に不滅のものとして刻まれることが確定した。

 だが、彼の真の献上品は、これからだった。

「陛下」

 ゲオルグは、恭しく声をかけた。

「真の『奇跡』は、こちらにございます」

 彼の合図と共に、翠玉の間に隣接する大広間の、巨大な両開きの扉が、ゆっくりと開け放たれた。

 そこに広がっていた光景に、その場にいた全ての人間が、再び言葉を失った。

 大広間の床が見えなくなるほどに、びっしりと。

 麻の袋が、まるで収穫後の穀物倉のように、壁際に沿って、天井近くまで山のように積み上げられていたのだ。

 その無数の袋から漏れ出す、むせ返るような、しかし抗いがたいほどに魅力的な香りが、翠玉の間まで流れ込んでくる。

 それは、この数日、王侯貴族たちを完全に虜にした、あの香辛料の香りだった。

 アルトリウス王は、玉座から立ち上がると、まるで夢遊病者のように、そのスパイスの山へと歩み寄った。

 彼は、一つの袋の口を開け、その中に手を差し込んだ。

 指先に触れる、黒く、硬い粒の感触。胡椒だ。

 そして、その隣の袋には、雪のように白い塩の山。さらにその隣には、宝石のような砂糖の結晶が、川のように流れていた。

「……うむ……」

 王の口から、感嘆とも、呆れともつかない声が漏れた。

「……こんなに、か……! これほどの量を……まことか、ゲオルグ……!」

 彼が、この国の全ての富をもってしても、ほんの一握りしか手に入らないと信じていた奇跡が、今、目の前に、無造作な「山」となって、存在している。

 その、あまりにも現実離れした光景に、彼の怜悧な頭脳さえもが、処理能力の限界を超えようとしていた。


 やがて、王は我に返ると、ゆっくりと振り返り、ゲオルグの肩を、力強く、そして親しみを込めて叩いた。

「ゲオルグよ。そなたの働き、誠に見事であった。もはや、いかなる言葉も、そなたへの賞賛には足りぬであろう」

 王の声は、真の感動に打ち震えていた。

「この忠臣に、褒美を与えねばなるまい! 近衛よ、参れ! 国庫にある、ありったけの金貨を、この場に持ってまいれ!」

 王の、雷鳴のような号令が響き渡る。

 やがて、屈強な近衛兵たちが、汗だくになりながら、いくつもの巨大な木箱を、王の御前へと運び込んできた。

 箱の蓋が開けられると、中には、陽光を反射して眩いばかりに輝く、黄金のコインが、波のようにぎっしりと詰め込まれていた。

 それは、グランベル王国の国庫に眠る、財産の大部分だった。

 だが、アルトリウス王は、その黄金の山をゲオルグの前に差し出しながら、どこか申し訳なさそうな、苦笑にも似た表情を浮かべていた。

「……すまぬな、ゲオルグ。そなたがもたらしてくれた、この奇跡の山に比べれば、このような、ただの黄色い金属の塊など、砂漠の一粒の砂、塵芥にも等しいであろう」

 王の言葉は、謙遜ではなかった。本心だった。

「我が国の、いや、この大陸の全ての財産を投げ打ったとて、到底、この価値には足りぬ。だが、どうか、朕の気持ちだけでも受け取ってくれ。これは、王としてではなく、一人の友として、そなたに贈る、心からの感謝の印だ」


 その、あまりにも真摯で、あまりにも人間味あふれる王の言葉に。

 ゲオルグ・ラングローブの、五十五年間、金と欲望と駆け引きの中で鋼鉄のように硬化していたはずの心が、じんわりと熱くなるのを感じた。

 彼は、その場にひざまずくと、震える声で言った。

「……陛下……もったいのう……もったいのうございます……! このゲオルグ・ラングローブ、この御恩、生涯をかけて、いえ、我が血筋の続く限り、必ずや、お返しいたしまする……!」

 彼は、その黄金の箱を、恭しく、両手で受け取った。

 それは、もはや単なる金銭のやり取りではなかった。

 王と、一介の商人との間に、富や身分を超えた、絶対的な信頼と、揺るぎない忠誠の絆が結ばれた瞬間だった。


 王は、ゲオルグを優しく立ち上がらせると、彼の肩に再び手を置いた。

「ゲオルグよ。そなたを、もはやただの御用達商人として扱うわけにはいくまい。朕は、そなたに、これ以上の地位を与えたいと考えておる」

 その言葉に、ゲオルグは息を飲んだ。

 だが、王は、少し困ったように、首を傾げた。

「……だが、すまぬな。今すぐには、名案が思いつかぬ。そなたに、貴族の爵位を与えれば、他の者たちからの嫉妬を買い、かえってそなたを苦しめることになるやもしれん。かといって、土地を褒美として与えても、商人であるそなたには、さほど意味のあるものではなかろうしな……」

 王は、本気で悩んでいた。

 この稀代の忠臣に、いかにして報いるべきか。

 その、王の真摯な悩みを前にして、ゲオルグは、もはや商人としての計算など、全て頭から吹き飛んでいた。

 彼は、感激に打ち震えながら、深く、深く頭を下げた。

「いえ、陛下! どうか、お気になさいますな! お気持ちだけで、このゲオルグ、充分すぎるほどに報われております! ラングローブ商会が、陛下の御代の、輝かしい歴史の片隅に、その名を連ねることができる。それこそが、商人として、この上ない名誉! これ以上の地位など、望外の、それこそ罰当たりなことでございます!」

 ゲオルグは、心からの言葉で、固辞した。

 その、どこまでも謙虚で、忠義に満ちた態度が、さらにアルトリウス王の心を打った。

「……うむ、そうか……。すまぬな、ゲオルグ。そなたのその忠義、確かに、受け取った」

 王は、心から感謝するように、そう言った。

 この瞬間、二人の主従関係は、もはやどんな権力や富でも揺るがすことのできない、絶対的なものとなったのだ。


 アルトリウス王は、満足げに、背後に積み上げられた調味料の山を見つめた。

 そして、彼の頭脳は、既に次なる一手へと移行していた。

 彼は、ゲオルグに向き直ると、新たな決断を告げた。

「ゲオルグよ。これだけの量があるのだ。また、晩餐会を開いても良いだろう」

「はっ。なんなりと」

「前回は、朕が心から信頼する者だけを招いた。だが、今度は、この国の貴族全員を招き、彼らの日頃の労をねぎらうための、朕からの褒美としようではないか。あの味を知れば、いかに頑迷な者とて、朕への忠誠を、改めてその腹の底から誓うことになろう」

 その決定は、貴族たちを完全に掌握するための、完璧な一手だった。ゲオルグは、その王の深謀遠慮に、改めて感服し、恭しく頷いた。


 だが、王の思考は、それだけでは終わらなかった。

 彼の視線は、常に、貴族たちのその先、この国を構成する、名もなき民衆へと向けられていた。

「しかし、ゲオルグよ」

 王の声のトーンが、少しだけ変わった。より、厳粛な響きを帯びる。

「これほどの奇跡を、我々王族と、貴族階級だけで独占するのは、天に対して、そして民に対して、あまりにも大きな罪であろう」

「はっ……?」

 ゲオルグは、王の言葉の真意が掴めず、戸惑いの声を上げた。

 王は、きっぱりとした口調で、続けた。

「少量であろうと構わぬ。市民への販売を、許可する」

「……し、市民へ、でございますか!?」

 ゲオルグは、驚愕に目を見開いた。

「なれど陛下! これらは、金貨とて、やすやすとは手に入らぬ代物! 市民に売るなど、とんでもない!」

「構わぬ」と、王は言った。

「ラングローブ商会に、その販売の全てを委ねる。値段は、そなたが決めよ。当然、途方もない高値になろう。普通の市民には、一生かかっても、指一本触れることさえできぬかもしれぬ。だがな、ゲオルグ。この王都には、裕福な市民も、諸国から訪れる大商人も、数多くおる。彼らは、いくら高くとも、その伝説の味を、喉から手が出るほど欲しがるであろう」

 王の目は、遥か未来を見据えていた。

「民にも、この恩寵の鱗片を分け与えるのだ。ほんの僅かでもよい。手の届く場所に『夢』があるという事実が、人々に希望を与え、経済を活性化させる。富は、決して一箇所に留めてはならぬ。緩やかに、だが確実に、国中に巡らせることこそが、真の富国強兵の道なのだ。それが、王たる朕の、務めだ」


 その、あまりにも壮大で、あまりにも民を思う王の決断に。

 ゲオルグ・ラングローブは、心からの感服と、そして畏敬の念に、ただ打ち震えることしかできなかった。

 この王は、本物だ。

 彼は、ただ己の権力を誇示するために、この奇跡を利用するのではない。

 この国の、全ての民の幸福のために、この奇跡を使おうとしておられるのだ。

 ゲオルグは、この王に生涯ついていくことを、その魂の最も深い場所で、改めて誓った。

 彼は、再び、その場に深々とひざまずいた。

「ははーっ! 陛下の、そのあまりにも深く、慈悲深いご叡慮! このゲオルグ・ラングローブ、感服のあまり、言葉もございません! 謹んで、その大役、拝命いたしまする!」


 こうして、グランベル王国の歴史は、新たな、そして誰も予測し得なかった局面へと突入した。

 王の決断によって、奇跡の味は、王侯貴族という閉ざされた世界から、やがては富裕層の市民、そして大陸全土の商人たちへと、少しずつ、しかし確実に、広がっていくことになる。

 それは、この国に、未曾有の食文化の爛熟期と、爆発的な経済成長をもたらすだろう。

 だが、同時に、それは新たな欲望の渦と、これまでとは質の違う、富める者と持たざる者との、残酷なまでの経済格差を生み出す、始まりでもあった。

 そして、その巨大で複雑な世界の歯車を、ただ一人、遠い異世界の、殺風景なアパートの一室から、ただ「楽してスローライフを送りたい」と願うだけの男が動かしているという、壮大で、そしてあまりにも滑稽な真実を、まだ、この世界の誰も知る由もなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ここまでしかまだ見てないけど、この作品楽しいな! 更新、無理せずがんばってください!
地球でカットされるダイヤモンドなら8面体じゃなくて58面体のラウンド・ブリリアント・カットになるんじゃないかな? このカットは入ってきた光を内部で反射、屈折させて最大限に外に出すことが出来るので他のカ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ