第15話時点の人物紹介
1.登場人物紹介
【主人公とペルソナ】
新田 創
本質: 35歳、無職(元Web制作会社PM)。事なかれ主義で、何よりも「面倒ごとのない快適なスローライフ」を愛する男。
現在のステータス:
日本政府の裏の支配者(?): 国家権力を「便利な下請け業者」として扱い、資金調達や物資選定を丸投げすることに成功。
異世界豪商: 現代のスーパーで買った調味料を元手に、異世界で巨万の富(金貨)を得る。
魔法使い: 物理学と魔法を融合させた独自の魔法体系を持ち、変身、浮遊、空間収納、ホログラム生成などを自在に操る。
性格の変化:
元来の社畜根性に加え、「いかに楽をして利益を得るか」という経営者的な視点が強化されている。
度胸が据わってきており、一国の総理代理や大商会の会頭を相手にしても、全く物怖じせず、むしろその状況を楽しむ余裕が出てきた。
保有スキル(新規追加分):
【高等変身術・黒猫モード】: 完全に猫の肉体になることで、人間としての表情を隠し、神秘性を高める。交渉時の基本スタイル。
【太陽系ホログラム】: 幻影魔法で宇宙の姿を投影し、相手を「格の違い」で圧倒するハッタリ技。
【丸投げ(アウトソーシング)】: 面倒な思考や作業(換金、物資選定、外交防衛)を他者に委託する、元PMとしての究極奥義。
賢者 / 黒猫の賢者
概要: 新田創が日本政府との交渉のために作り上げたペルソナ(演じているキャラクター)。
設定: 「1000年を生き、数多の世界を渡り歩く超越者」。
特徴:
尊大で古風な口調(「うむ」「~じゃ」)。
人類の科学や文明を「矮小なもの」と見下しつつ、気まぐれに慈悲を与える。
「気まぐれな神」: 機嫌を損ねれば世界を見捨てて去ると脅し、政府を恐怖で支配している。
正体: 中身はただの35歳のおっさんであり、交渉が終わるとドッと疲れてフローリングに寝転がる。
【日本国政府・プロジェクト『プロメテウス』】
橘 紗英
役職: 内閣情報調査室(CIRO)理事官 / プロジェクト・プロメテウス最高責任者。
外見: 陶器のように白い肌と、怜悧な美貌を持つ38歳のエリート女性。黒のパンツスーツがトレードマーク。
役割:
日本政府における対「賢者」交渉の全権代表。
賢者(創)からの理不尽な要求(現金20億の即時用意、外交防衛の丸投げなど)を、超人的な実務能力で完遂する「鉄の女」。
賢者を「人類の命運を握る気まぐれな神」として畏怖し、その「唯一の窓口」としての責任と重圧に耐えている。
内心: ポーカーフェイスの裏で、常識が崩壊する音を聞きながら、必死に理性を保っている。
長谷川 健吾
役職: 帝都大学理学部教授(素粒子物理学) / 科学者チームリーダー。
人物像: ノーベル賞に最も近いと言われる天才だが、賢者のもたらしたサンプルに触れ、完全にマッドサイエンティスト(狂信者)と化した。
役割:
賢者が持ち込んだ「ゴミ(と称する超物質)」を解析し、反重力や不老不死の可能性を見出し、絶叫しながら神を崇める役回り。
科学的な観点から「地球の宝」を選定する責任者でもある。
日本政府(内閣・官僚機構)
現状:
表向きは平穏を装っているが、水面下では「賢者」を中心とした超法規的措置が連発されている戦時体制。
財務省、日銀、農水省、文化庁など、各省庁が総動員され、賢者への「貢物」を用意させられた。
米国や中国などの諜報機関からの探りを必死に防いでいる(賢者に言われた「防波堤」としての役割)。
【中世交易世界(The Medieval Trading World)】
ゲオルグ・ラングローブ
役職: 交易都市の大手商社「ラングローブ商会」会頭。
人物像:
恰幅が良く、常に人の良さそうな笑みを浮かべるが、目の奥は笑っていない「古狸」のような豪商。
合理的で疑り深いが、創が見せた「魔法(太陽系の幻影)」と「砂糖・香辛料」の圧倒的価値に屈服し、狂喜乱舞する。
創との関係: 創を「本物の魔法使い様」と崇め、独占取引権を得るために金貨1万枚(数億円相当)を即決で支払った。
石工のジャック
役職: 街の広場でたむろしていた石工の男。
人物像:
気怠げで口は悪いが、根は親切で面倒見が良い。
創に「ラングローブ商会」の場所を教え、この国の情勢(アルトリウス三世の善政など)を語った情報源。
幸運: 創との何気ない約束により、一夜にして「街中の人間に酒と飯を奢った伝説の男」として英雄に祭り上げられることになった。
「陽気な猪亭」の亭主
外見: 熊のような巨漢。強面で無愛想だが、職人気質。
エピソード: 創が提示した王家発行の金貨の山を見て態度を一変させ、店中の在庫を空にする勢いで宴会を開くことを約束した。創の「粋」な計らいに心底惚れ込んでいる。
2.世界観・用語解説
【プロジェクト・プロメテウス(Project Prometheus)】
概要: 日本政府が極秘裏に立ち上げた、対「賢者」対応および未知のテクノロジー解析プロジェクト。名前の由来は、人類に火をもたらしたギリシャ神話の神。
拠点: 首相官邸地下の危機管理センター、および西新宿の政府系ビル最上階ヘリポート(会見場所)。
目的:
賢者からもたらされるオーバーテクノロジー(反重力、不老不死など)の独占と解析。
賢者の機嫌を損ねず、日本に留まらせること。
海外勢力からの干渉を排除し、情報の秘匿を徹底すること。
【賢者からもたらされた「奇跡」】
創にとっては「異世界で拾ったゴミ」だが、地球人類にとっては文明レベルを数段階引き上げる超物質。
賢者の粒子: 「魔猪の牙」から抽出された未知の素粒子。重力を制御し、反重力を生み出す。エネルギー革命と宇宙開発の鍵。
不老の酵素: 「涙ダケ」から抽出された成分。テロメアを修復し、細胞の老化を防ぐ。不老不死への扉。
未知の超重元素: 安定した状態で存在する、周期表の遥か先の元素。
【賢者への「貢物」(地球の宝)】
創が「異世界で価値がありそうなもの」という曖昧なオーダーをした結果、日本政府が総力を挙げて選定した物資。
資金: 現金20億円(旧札)、暗号通貨10億円相当。
嗜好品: 世界中から集めた最高級の香辛料、砂糖、塩。
芸術品: 人間国宝が作った陶磁器。
工業製品・資源:
レアアース(ジスプロシウム): 魔法の触媒になる可能性。
高純度シリコン: 半導体の素材。
カーボンファイバー: 軽くて強い夢の素材。
工業用ダイヤモンド: 地球で最も硬い物質。
超純水: 科学的処理を極めた水。
【中世交易世界(Flavorless World)】
概要: 創が「金儲け」のために選定した異世界。
文明レベル: 中世ヨーロッパ風。インフラ(石畳)は整備され、治安は良い。
特徴:
「味のない世界」: 塩、砂糖、香辛料が金と同等の価値を持つ。庶民の食事は素材の味のみ。
魔法の扱い: 「魔法は存在しない(過去のおとぎ話)」とされている。そのため、創が魔法を使うと「伝説の再来」「神の御業」として絶対的な畏怖と信用を得られる。
通貨: 金貨、銀貨。王家発行の金貨は純度が高く、地球に持ち帰っても資産価値が高い。
【陽気な猪亭の宴】
創が石工のジャックへの礼として開催させた、前代未聞の宴。 「今日の酒と飯は、俺たちの友人ジャックの奢りだ!」という言葉と共に、街中の人間がジャックを称えることになる。創の「粋」と「金持ちの道楽」を象徴するイベント。
【次期プロジェクト:理想郷探索計画(SF編)】
創が次に目指している世界。 ファンタジー世界での生活(不便さ、不衛生さ)に懸念を抱き、「科学技術によって快適さが保証された世界」を求めて計画中。
ターゲット: AIによる全自動家事、フード・レプリケーターによる美食、高度医療による安全性が確立されたSFユートピア。
リスク: 宇宙戦争、ディストピア管理社会、強力すぎる兵器などのハイリスクが存在する。
3.現在の創の戦略マップ
資金調達: 日本政府との取引。オーバーテクノロジーの「ゴミ」を渡し、現金と暗号通貨、そして「地球の工業製品」を受け取る。
資金調達: 中世交易世界での取引。地球の「100円ショップのスパイス」等を持ち込み、金貨(数億円規模)に換える。
安全保障:
日本政府に対しては「大賢者」の威光で不可侵を確立し、さらに外敵(他国)からの防衛を丸投げ。
物理的自衛は、魔法(シールド、攻撃魔法)で完結。
生活基盤(予定): まだ定まっていない。「実家」は快適だが永住の地ではないため、SF世界などを探索し、究極の「スローライフ拠点」を建設予定。




