第八十九話 おかえり【アリシア】
ニルスが帰ってきてくれた。
とても嬉しいのに、思っていることが言葉になってくれない。
ルージュには言えるのに、どうしてあの子には言えないんだろう・・・。
ニルス・・・「おかえり」って伝えたいのに・・・。
◆
「あの・・・よろしくお願いします・・・」
私は鍛錬を早めに切り上げ、ルルに預けていたルージュをウォルターさんの家へ連れてきた。
『今日はセレシュのところに泊まろう』
『え・・・やったー』
『母さんはちょっと戦士の話があるんだ・・・』
『大丈夫だよ。セレシュとお話したかったんだ』
嘘をついてしまったが、ルージュは喜んでいた。
「ルージュは大丈夫だから早く行ってあげて」
「あ・・・はい」
エイミィさんには事情を伝えた。
そのせいか急かされている。
「お母さん、なんか今日は嬉しそう。朝まで元気なかったのにどうしたの?」
「・・・いいことあったの?」
ルージュとセレシュが見送りに出てきてくれた。
私はそんな顔をしているのか?
だとしたら・・・原因はあの子が同じ街にいるから・・・。
「いや、なんでもない。遅くなるかもしれないが、夜更かしはダメだぞ」
「うん。セレシュ、あとで秘密のお話教えてあげる」
ルージュの方こそ嬉しそうだ。
『強い風が吹いた時があったでしょ?それで飛んできたの』
二日前、戦場の前の晩に私に花をくれた。
『飛んできた・・・。ルージュ、外に出たのか?』
『ちょ、ちょっとだけ・・・』
『ダメだと言ったじゃないか・・・』
『ごめんなさい』
叱りはしたが、ルージュはずっとニコニコしていた。
それから今日まで機嫌がいい。
『次は勝てるよ。お母さんは頑張ったんだから卵のスープ作ろう?』
きのうは、戦場で敗北し疲れ切った私をずっと明るく励ましてくれていた。
本当は今のルージュも連れていってあげたいが、あの子を笑顔で紹介できる気がしない・・・。再会させるなら、私はいない方がいい・・・。
「では、行ってきます」
「うん、あんまり気を張らないようにね」
「ありがとうございます・・・」
ウォルターさんの家を出た。
気を張るなか・・・。酒場・・・ルルもいるがうまく話せるだろうか・・・。
戻ってきてくれて嬉しいのに、目の前にするとダメになってしまう。
・・・朝もそうだった。
『大切な息子だからだ。母さんはもうお前を戦わせない』
はっきりと言ってあげたかった。
『おかえりニルス、母さんはずっと待っていたよ。今日はうちで母さんとルージュに旅の話を聞かせてくれ』
家に帰ってきてほしかった。
でも、もし「おかえり」と伝えて「アリシアのためじゃない」と突き放されてしまったら・・・考えるとダメになってしまう。
ああ・・・やり直したい・・・。
◆
「・・・早かったわね」
「ああ、まだ誰も・・・来ていないみたいだな」
酒場の中は静かだった。
よかった・・・私が先だったようだ。
「ねえアリシア・・・本当に帰ってきてるの?」
ルルの目は潤んでいる。
「ああ、さっき伝えた通りだ」
ルージュを迎えに来た時に話せることはすべて教えた。
本人を見ればひと目で信じてくれるだろう。
「ねえ、朝はあんまり話せなかったみたいだけど、おかえりって言ってあげたの?」
ルルはわかっているような言い方をした。
見透かされてるんだろうな・・・。
「・・・言えなかった」
「なにしてるんだか・・・あの子の日記を見たでしょ?どうするかはもうわかってるんでしょ?」
「うん・・・」
日記は何度も読んだ。その度に自分を責めた・・・。もし戻ったら抱きしめてあげようと決めていたのに・・・。
子どもの時のようにニルスを抱きたい・・・。
そして旅の話や今日一緒にいた仲間のことを私に・・・母さんに話してほしい・・・。
◆
「あ・・・アリシア様。よかった、来てくれたんですね」
酒場に元気な声が入ってきた。
「あ、ああ」
・・・たしかミランダ。
明るい子だ。他の者もそうなのだろうか?
『大切な仲間もできたんだ』
なんにしても、私以上の存在なんだろう・・・。
「あら、アリシアもいるの?」
聖女ステラが私に近づいてきた。
なんだか・・・苦手な類いのような気がする。
「アリシア、今度お話ししましょうね」
「え、ええ」
「・・・私たちは姉妹みたいなものだしね」
最後だけ耳元で囁かれた。
まだ公にできないことでもあるからだ。
姉妹か・・・女神から作られた者同士ということなんだろう。
・・・まだ実感が湧かない。
「そんなに緊張しないで。・・・私たち、似てなくてよかったわね」
ステラは横目で私を睨むと、ミランダたちと一緒に奥のテーブルへ向かった。
なんだろう、敵意を向けられているような・・・。
ステラとは今日初めて会ったはずだ。何かした憶えはもちろん無い。
◆
私は一人でカウンターに座った。
なんだか・・・つらい・・・。
「あれがニルスの仲間たち?」
ルルが楽しそうな顔で出てきた。
仕方ないが、最初から一緒にいてほしかったな・・・。
「そうらしい・・・」
「なんか変な組み合わせね。小さい男の子におじいさん・・・でも女の子は二人ともかわいい。あの子の趣味なのかな?」
おじいさんと男の子は、二日前に訓練場の近くで出会った二人だった。
あの時は、ニルスと別で動いていたのかな?
「あっちの子の髪・・・あんたたちと一緒よね?」
「・・・気になるなら聞いてみたらいい」
「ふーん・・・そうするわ」
ルルは躊躇いなく四人のテーブルに向かっていった。
「いらっしゃい、ここの店主のルルよ。みんなニルスと仲良くしてくれてありがとうね。一人一人名前を教えてほしいわ」
いいな・・・私もあんなふうにできたら・・・。
◆
ルルはニルスの仲間たちと楽しそうに笑っている。
何を話しているんだろう・・・。
「待たせたな」
ウォルターさんが私の所に来てくれた。
一人ぼっちじゃなくなって、少しだけ心が楽になってくる。
「一緒じゃなかったんですね・・・」
「俺からもエイミィに話してきたんだよ。それとセレシュにおやすみを言わなきゃいけない」
ああ、そういうことか。
「で・・・へー、ルルちゃんはあっちで楽しそうだ。お前も混ざって話せよ」
「私は・・・」
・・・言わないでくれ、自分がみじめになる。
「私は・・・ウォルターさんに付き合うために来ただけですから・・・」
精一杯の強がりと嘘、こんな自分だからダメなんだろう。
「・・・じゃあ付き合え。近くのテーブル行くぞ」
「え・・・いや、待って・・・」
ウォルターさんに腕を引っ張られた。
ダメだ・・・やめてくれ・・・。
◆
「あ、おじさん待ってたよ。あたしたちの代金よろしくねー」
私たちが近付くと、ミランダが明るい笑顔を向けてくれた。
愛想がいいとはこういうことを言うんだろうな。私には無いもの・・・。
「・・・たしかに約束したけどさ。会った初日だぞ?ちょっと悪いなーとか思わないか?」
「別に・・・」
「小娘かと思ったらとんでもねえ魔女だな。・・・好きなもん頼め」
「というわけでーす。ステラもおじいちゃんも遠慮しないでね」
ウォルターさんとミランダは、もうとても仲がいいようだ。
会って初日・・・いったい何をどうしたらこうなれるんだろう?
「ルル殿を注文したい」
騎士がおかしなことを言い出した。
「あはは、悪いですけどあたし年上は好みじゃないんですー」
「残念じゃ・・・なら、この店で一番高い酒をもらおうかの」
「任せてください、裏から持ってきます」
ルルは怒らずに、むしろ喜んで外へ出て行った。
聖女の騎士は想像していたよりも人間に近いな・・・。
「爺さん、騎士が酔ってて仕事になるのか?」
「小僧に心配されたくはない。おや・・・」
「げっ、師匠。本当に来てたんですか・・・」
「うわあ・・・こんなにおじいちゃんになっちゃって・・・」
スコットとティララが酒場に入ってきた。
そういえば騎士に戦いを教わっていたんだったな。
「はて・・・誰じゃったかの?テーゼに知り合いはおらんはず・・・」
「やめてくださいよ。ティララとスコットです」
「ああ・・・いたのう・・・。畑仕事が嫌で逃げ出したのが・・・」
そうだったのか、私に憧れてと言っていた記憶があるが・・・。
「戦士になるためです!ていうか・・・子どもはできたんですか?跡取りいないと・・・」
「ふん・・・お前たちがいない間に生まれた。もう八つじゃ」
「おー、ナツメさんは?すごい喜んでたでしょ?」
「当たり前じゃろ、溺愛しとる」
騎士には妻も子どももいるらしい。
・・・ウォルターさんよりも遅くにできたんだな。
「ちなみにリンドウさんは・・・」
「・・・さすがにな。孫の産まれる前日じゃった・・・」
「ああ・・・そうでしたか・・・」
騎士の親の話か・・・。
きっと仲は良かったんだろう。
「まあ明るい話もある。ティララには妹が二人、スコットには弟が二人と妹が一人増えとる」
「え・・・」
「知らなかった・・・」
「何年経ってると思っとるんじゃ。家族の名が変わっているのも何人かいる」
「・・・まあ、みんな元気ならいいですよ」
たしか二人は「戦士で一番になるまで帰ってくるな」と言われていたはずだ。
でも、親子で揉めているわけではないのだろう。だから・・・笑いながら話せている・・・。
「・・・それにしても、師匠も歳には勝てないんですね。ニルス君に負けるなんて・・・」
「ニルス殿は強い・・・剣を教えた師がよかったんじゃろ。お前たちはどうか知らんがな。それと・・・そちらにいらっしゃるのが聖女様じゃ、挨拶をしろ」
「え・・・」「ま、まさかほんとに・・・」
「儂はそちらに移る・・・」
ヴィクターが立ち上がり、私のテーブルに来た。
気まずい・・・。
「アリシア殿、共にいてもよろしいでしょうか?」
「どうぞ・・・」
「なにか思うところがあるようじゃが、ニルス殿はアリシア殿を尊敬していると言っていました」
「尊敬・・・あの子が私を・・・」
手が自然と胸を押さえていた。
「儂は二人の間にあったことは詳しく知りません。だが、師弟としてはいい関係だったのではありませんか?感謝しているようですし」
たしかに、あの子から言われたことはある。
『前にも言ったけど、別に恨んでたりとかないよ。・・・約束通り、強くしてくれた』
本心かどうかわからなかったが、誰かにもそう言っていたのなら真実なのだろう。
お前を強くする・・・。
目的はいつの間にか変わっていた。
それなのに、私に感謝してくれているのか・・・。
◆
「おう!!!ニルスはどこだ!!!」
「まだ・・・みたいだね」
バートンさんとイライザさんが入ってきた。
あの二人も聞きつけたのか・・・。
「おいこっちだ。ニルスの仲間は来てる」
ウォルターさんが手招きをした。
人が増えるのはありがたい・・・。
「仲間か!!!あいつの話聞かせろ!!!」
「おじさんの声すごい大きいね」
「なんだボウズ!!!お前も声張れ!!!」
バートンさんがシロの頭を押さえた。
いつもより大きい・・・。
「悪いな。私はイライザ・ウェンジ、こいつはバートン。早くニルスの話を聞かせてほしい」
「いいですよ。でも・・・声の大きい人は離れてほしいかも・・・」
「嬢ちゃんは乳がデカい!!!」
「あはは・・・とりあえず座ってください」
私も・・・ニルスの話が聞きたい・・・。
◆
「みんなー、ニルスが来たわよー!」
イライザさんとバートンさんが座ったと同時に、入口からルルの声が聞こえた。
酒を取りに行った時にちょうど来たらしい。
「どうしたよ?息子だろうが・・・」
ウォルターさんが私の体を揺すった。
「顔上げなよ・・・」
イライザさんも声をかけてくれた。
動けない・・・体に緊張が走り、顔は勝手に下を向いている。
「こっちよニルス」
ステラがあの子を呼び、足音が近づいてきた。
私が近くにいて、ニルスは嫌ではないだろうか・・・。
「久しぶりだなニルス・・・」
イライザさんが声をかけた。
「元気だったか!!!」
バートンさんも・・・。
「元気でしたよ。誰に聞いたんですか?」
「みんな知ってる。たぶんほとんど来る」
「・・・そうですか」
私も話しかけたい・・・。
「・・・アリシアもいたのか」
足音が私の後ろで止まった。
声は真上から、とても近い距離にいる・・・。
「・・・ルージュを夜一人で留守番させているのか?」
とても冷たい声で私の体は凍りついてしまった。
「そうではない」と、早く答えないといけないのに・・・。
なぜニルスを前にするとこうなる?声がうまく出せない・・・。
「・・・なんで黙っているんだ?ルージュは今一人なのか?」
「ルージュはうちに泊まっててエイミィが見ててくれてる。前々からセレシュと約束してたんだ。だからアリシアがここにいても別にいいだろ?」
ウォルターさんが助けてくれた。
今のは良くない。わかっているのに・・・。
「そうでしたか。・・・オレとは口を聞きたくないんだな。顔も上げない・・・」
また冷たい言葉をぶつけられた。
違う・・・違うんだニルス。本当は話したい・・・話したいんだ。
「まあまあ、アリシアは久しぶりで緊張してるんだよ」
「もう・・・いいです」
ニルスの足音が離れていった。
隣のテーブルなのに、ずいぶん遠く感じる。
「みんな待たせてごめんね。前に話したセイラさんを連れてきたかったんだけど、仕事でいないみたいなんだ。明の月に戻るらしいから、その時に紹介するよ」
仲間に向けられる声はとても暖かそうだった。
やはり私以外には優しい・・・もう折れてしまいそうだ。
「ニルス、せっかく戻ってきたのよ。アリシアにただいまは?」
ルルが余計なことを言い出した。
たしかに言ってほしいが・・・ニルスが嫌ならいいんだ・・・。
「ただいま・・・アリシア」
私の耳に、待っていた言葉が飛び込んできた。
・・・言ってくれたのか?私に・・・。
「ほらアリシア。ニルスがただいまって、なんて言うんだっけ?」
ルルの手が私の肩に置かれた。
「・・・」
顔を上げると、ニルスが私の顔をじっと見ていた。
周りのみんなも・・・。
「あ、あの・・・おかえり、ニルス」
言えた・・・私も答えてあげられた。
「・・・」
ニルスはすぐに背を向けたが、私の心は少しだけ救われた。
・・・来てよかったな。
◆
「あー、始めてる!!ニルス、待ってるって約束したでしょ!!」
晩鐘が鳴ったと同時に、騒がしい声が飛び込んできた。
ジーナさんか、昼間にでも会ってきたみたいだ。
「ジーナ様、まだ始まっていないようです。料理も並んだばかりのようですし・・・」
「なんだ・・・早く言いなよ」
「ニルス様は約束を破りませんよ」
エディもいる。
二人ともニルスのために来てくれたんだな・・・。
「ふっふっふ・・・あなたたちがニルスの仲間ね。・・・元戦士のジーナ・プランジよ。ニルスとはとっても仲良しなの」
「エディ・マーテルです。ミランダ様以外とは初めましてですね」
二人は迷いなくニルスたちに近付いた。
なぜみんなは簡単にできるんだろう・・・。
「あら・・・なるほど、ニルスの趣味は私と似てるわね」
「え・・・意味がわかりません・・・」
「どっちもいいじゃん・・・。ねえ、私とも遊びましょうよ」
そして、なぜ気軽に話せるんだろう・・・。
「儂も遊びたい」
「え・・・おじいさんは・・・もう無理でしょ?」
「僕は?」
「ぼうやは・・・好きかも。でもまずは一緒にお風呂入ろうね」
いいな・・・私は自分からいけない・・・。
「お前ら気を付けろよ。この女変態だからな」
「あら・・・ウォルターもいたのね。あ・・・ねえ聞いた?こいつ今の奥さん寝取って嫁にしたのよ」
・・・そうだったのか。
「ふざけんな!!浮気してたバカ野郎から助けてやったんだよ!!」
「おー、やるじゃん。ねえねえ、その話詳しく教えてよー」
「あーん、私が教えてあげる。協力までさせられたんだからね」
「余計なこと言うんじゃねー!!」
「俺の方がいいって言え・・・あはは、ぜーんぶエイミィから聞いてまーす」
「てめー!!」
すぐに騒がしくなるな・・・。
「俺はお前に悲しい顔をさせない・・・私も聞いたことある」
「イライザ!!!」
「毎日でも抱いてやるっつったんだよな!!!」
「うるせーバカ野郎!!!」
まあ、今日はこの感じの方が居心地がいい。
「ふふ、楽しい人たちね」
ステラが微笑んだ。
聖女はこういう雰囲気も好きらしい。
「あれ・・・あなたの髪の毛・・・ちょっとニルスいらっしゃい」
「え、離して・・・」
何を思ってか、ジーナさんはニルスを立たせ私の隣に座らせた。
「この二人と同じ髪色ね。・・・珍しい」
「えーと・・・今はなにも教えられません」
「へー・・・この二人となんかあるんだ?・・・ちょっとお話ししましょ」
ジーナさんがニルスを残したままステラの隣に行ってしまった。
どうしよう・・・すぐそばにいる。
なにか話を・・・そうだ。
「ニルス・・・ルージュはとてもかわいい。目元は・・・ケルトに似てきた」
「・・・」
なにか答えてくれないだろうか。もっとルージュの話を・・・。
「戦場の前に花をくれた・・・優しい子なんだ」
「・・・そう」
答えてくれた。
一言でも胸がいっぱいになる。
「・・・なるべく一人にするな」
「そうしているつもりだ・・・」
「・・・そう」
話せた・・・言葉を交わせた・・・。
・・・今日は眠れなそうだ。
◆
「おお、本当にニルスだ!」「酒、飲めるよな?」「おい、俺たちも混ぜろ」「随分背が伸びたな」「ニルス君、こっちでお話聞かせてよ」「この間戦場にいたらしいわね」「また大きくなったね」「ちょっとあとで抜け出さない?」
気付くと、ニルスを知る戦士たちが酒場に押しかけていた。
きのうの敗北で張り詰めていたが、戻ったこの子を見るとみんな顔を緩めている。
「お酒注文しないとニルス君と話せませんよー」「前よりもずっとカッコよくなったね」「あとでおいしいお菓子のお店教えてあげる」「私が付くから前みたいにカウンター行く?」
女給たちも・・・。
「これじゃ今日は話できそうにないな」
ウォルターさんが私の肩を叩いてきた。
今夜はそれでもいい。あの子が「ただいま」を言って、私も「おかえり」を言えた。それだけで幸せな夜だ。




