第七十五話 予感【ステラ】
なにかが起ころうとしている・・・そんな予感がしていた。
もう十日くらい前、窓から吹き込んできた風を浴びてからだ。
『必ず・・・一緒に・・・』
なぜか思いも感じた。
待たされ過ぎて変になっちゃったのかな?
『もし異変があれば人間に力を授けなさい。そして、すべてを知る者があなたを求めてここに来るのを待つのです』
たしかに異変はあったのよね。
女神がどこかに行ってしまって、戦場とかいうのが始まっちゃった。
だから私はその時を待っている。
けど、もう三百年以上・・・待ち人は来ない。
騎士に認められたとしても、世界のことを知っている人は今までいなかった。
なんとなくあるこの予感も、ただの思い違いなのかな?
◆
憂鬱な気分を変えたくて、とりあえず研究室に入った。
毎日、毎日・・・私は何をしているんだろう。
朝が来て、お昼を過ぎて、夜になって・・・ただ時間が流れていく。また今日もきのうと同じだよね・・・。
『魔法を伝えたのはお前だな?』
刺激的なことは、ずっと前に一度だけ・・・。
『なにかいけなかったかしら?あなたが境界を作ったおかげで、結構強い力を使える人間も増えてしまったわね』
『・・・人間がどれほどの魔法を使えようと、私に痛手を与えることはできないぞ』
私の存在を知って、けっこう怒ってたみたいだった。
『よくわからないわ。私は女神に魔法を伝えろと言われただけ。・・・今はどこにいるの?』
『教えると思うか?』
『思っていない。とりあえずあなたの始めた戦場の邪魔はしないわ。だから放っておいてちょうだい』
『・・・』
女神の結界があるから強気でいけた。
『まあいい・・・精霊のほとんどを消した。残したシロたちの戦意も奪っている。女神がなぜお前を作ったのかは知らないが、なにかやれるものならやってみればいい』
『邪魔はしないって言ったでしょ?戦場とかいうのに集中すればいいと思うわ』
ほとんどを消した・・・あれは結構衝撃だったな。
でも、シロは残したらしい。なら他に現存している精霊も当たりが付く。
オーゼ、チル、イナズマ・・・古い精霊たちは必ず残っている。だから精霊鉱もあるはずだ。
あ・・・それとなにもできないけどリラくらいか。あれは残したというか、手を出す必要が無かったって感じかな。
というか・・・その力も貰ったけど、会えないことにはどうしようもないのよね。私の所には来ないみたいだし・・・女神は何を考えているのかしら。
『ずいぶん強気だが、私を怒らせるなよ?この場所以外の命を焼き尽くすことはできるぞ』
『あら・・・どちらかと言うと増えてほしいんじゃないの?誰から強い人間ができるかわからないものね』
『お前もそうじゃないのか?不死なら鍛えて戦場に出ろよ。魔法は封じているが、その身で戦うなら歓迎だ。・・・そこで倒れている騎士もな』
『・・・誘ってくれたことだけは覚えておくわ』
どう考えても罠だよね・・・。
『言っておくが、目障りだと感じたらどこかの街は潰すかもしれない。戦場なら構わんが、敵意を持って私の前に立つなら・・・』
『ずいぶん心配性なのね。あなた以上の力は授かっていないわ』
『お前・・・転移が使えるんじゃないか?そしてこの場所・・・私をどうにかしようと考えていそうだ』
ああそうだ・・・見破られてるのよね。
『ふふ、使えたとしても洗い場に移動はできない。安心しなさい』
『私の邪魔はするなよ・・・』
そこで話は終わった。
それきりだったし、私に一切興味は無いみたいだ。
「まあ、待ってるしかないよね・・・」
気持ちを切り替えて、また新しい香りでも作ろうかな。今度は女の子を誘う香りとか・・・。
『ステラ様、旅の行商に渡した石鹸を取り扱いたいとお手紙が届いています』
『え・・・そんなことになってるの?』
『そのつもりがあるならば、儂が話を聞きましょう。返事はどうされますか?』
『・・・退屈だからやりたい』
わざわざ北部からお手紙をくれて、スナフまで買い付けに来てくれたっけ・・・。
けっこう人気になってるのかな?ロレッタ・・・どんな場所なんだろう。行ってみたいな・・・。
なんにも変わらない毎日に嫌気がさしていた。
女神の言いつけ通り、人間に魔法の力を授けたけどなにか変わる様子はない。
ヴィクターも大変よね。最初の騎士は直接女神から言われたけど、それ以降はただ意志を受け継いでいるだけ・・・。
ジナスと戦う日なんか本当に来るのかしら?
だいたい王にしか顔は知られてない。
ジナスも私をどうにかする気は無いみたいだし、危なかったらすぐここに戻れる。だから、ちょっとくらい出かけても大丈夫だと思うんだけど・・・。
あーあ、外に出たいなあ・・・誰か連れ出してくれないかな。
そしたら・・・男の人がいいな、恋に落ちるような連れ去り方を・・・。
「あなたを攫いに来た」とか言われたら「私をここから連れ出して・・・」なんて言っちゃったりして・・・。
こんなのに憧れるくらい退屈だ。
いつも考えるだけ・・・それを重ねてきた。
もうとても高く積み上がったけど、なんの意味もない願い。
あと何百年続くのかな・・・。
◆
「かかってこい!!!」
外から大きな声が聞こえた。
広場でヴィクターが戦っているみたいね。
挑戦者なんて久しぶりだ。
もう二十年以上前だったかな?たしか『けっこう強かった』って言ってたわね。
腕試しが目的で、世界のことを知っている人ではなかった。
ヴィクターに負けて帰っちゃったんだっけ・・・。まあ、会ってもそれだけだったけど・・・。
あ、そういえばもう一人いた。
小さな女の子を連れた人・・・。あの子・・・全身に痛々しい痣があったわね・・・。
治してあげたけど、今何してるんだろう・・・。
ヴィクターは『いい使い手』って言ってたけど、彼も待っていた人では無かった。
「ニルス、もっと勢いよくぶつかりなさいよ!」
今度は女の子の声がした。
戦ってるのは「ニルス」って人みたいだ。
「よし!押し返せ!!」
必死に応援してるみたいだけど、恋人とかなのかな?・・・いいなあ。
ちょっと見てみよ・・・。
◆
窓からそーっと庭園を見下ろしてみた。
二階だし、たぶん気付かれないよね。
「あれ・・・あの子・・・」
まず見えたのは、後ろで戦いを見守っている小さな男の子だった。
・・・知ってる。
「・・・シロ?」
会ったことはない、だからこれは女神が私にくれた記憶だ。
シロは・・・精霊の王・・・。
思った瞬間に鼓動が高鳴り出した。
「・・・その日が来た?予感は・・・本当だったの・・・」
えー・・・どうしよう・・・来ちゃったけど・・・。
そうだ・・・戦ってるニルスってどんな人?
音を立てないように窓を開けた。
ちょっと顔を出せば見えそうだ。
「へえ・・・いいかも」
目に入った瞬間、心が揺れた。
私と同じ髪色・・・けっこう珍しい。
かなり若い・・・かわいい。
真剣な眼差し・・・見つめられたい。
ヴィクターの攻撃を弾き返すくらい鍛えられた体・・・抱き寄せられたい。
私を連れ出すのはあの人かもってことね。
・・・勝ってほしいな。
◆
「背中を取られたか・・・儂の負けじゃな」
長い攻防が終わり、ヴィクターが負けた。
・・・勝っちゃった。
「やったー、これでステラに会えるんだね」
「あたしたちの応援が効いたわね」
あ!ぼーっとしてる暇なんて無い、会わないといけないのよね・・・。
◆
急いで部屋に戻って鏡の前に座った。
会いに来た人と話すのは何十年ぶりかな?
・・・髪の毛はほどこう。それに調香用の味気ない恰好・・・早く着替えないと。
「ニルスか・・・」
髪の毛はすぐに整った。
早く会いたいけど、しっかり準備しとかないと・・・。
◆
「ステラ様、入りますよ」
ヴィクターが扉を叩いた。
ああ来ちゃった。顔を作って・・・。
「入りなさい」
「失礼します」
「・・・あら?」
部屋に入ってきたのはヴィクターだけだった。
「さっきの三人は?」
「ご覧になっていましたか。別室で待たせています」
く・・・急いで準備しなくてよかったのか。
「たぶん・・・いえ、待っていた者たちね?」
「話も聞こえていたのですか?」
「いいえ、一緒にいた白い髪の男の子は精霊の王。女神がくれた記憶にあったの」
「なるほど・・・。はい、待っていた者たちです。女神様と会ってきたと言っていました」
ヴィクターの目が潤んでいる。
私よりも待ちわびていたって感じだ。
「会ってきた・・・。女神はどこにいるの?」
「まだ聞いていません。ですが、なにもできない状態ではあるのでしょう」
そうだよね、動けるなら私は解放されてるだろうし。
「そうだ・・・強かったの?」
この人ももうおじいちゃん、でも歴代の騎士で一番強いと思う。
まあ負けたのは歳のせいもあるわね。
「ええ、とても・・・素晴らしい青年です」
「嬉しそうね」
「儂の代で来てくれて感謝していますよ。ただ、あと五年早めてほしかったです・・・」
十二代目の騎士は高揚しているみたいだ。
たしかに今までの人たちも代替わりの時は残念がっていたっけ・・・。
「さあ行きましょう。絶世の美女を連れてくると伝えています」
「・・・そうなんだ」
あんまりそういうことしないでほしいわね・・・。
◆
「こちらです」
「失礼いたします」
私だけでは広すぎる屋敷・・・。
「・・・」「・・・」「・・・」
いくつもある空き部屋の一つで三人は待っていた。
「初めまして、ステラです」
「・・・」「・・・」「・・・」
三人とも立ち上がってくれたけど誰も口を開かない。
なんか気まずいわね・・・。
「まず、あなたたちのお名前を教えていただけますか?」
まあいい、よく考えたらシロ以外は年下だし緊張することもないか。
「あの・・・あたしはミランダ・スプリングといいます・・・」
赤毛の女の子が背筋を伸ばした。
ミランダ・・・明るそうな子だ。ちょっと違いはあるけど、同じ女だしいい話し相手になりそう。体形は・・・私よりも女らしい・・・。
「あの・・・なにか?」
「いえ・・・ごめんなさい。若い女性と会うのは久しぶりでしたので」
冷静に、冷静に・・・。
「僕は・・・」
「あなたのことは知っていますよ。シロ・・・精霊の王ですね?」
「え・・・会ったことないよ」
「女神から記憶を貰っています」
精霊の王だけあって、ジナスを除けば一番強い力を持っている。
ただ、見た目と同じで子どもっぽいところもあるみたいだ。
「なら話は早い、ここに来たのは・・・」
「こら、ニルスがまだでしょ?」
シロがミランダに止められた。
「あ・・・ごめんなさい」
王様なのに人間の女の子に叱られてしゅんとしてる。・・・かわいいわね。
「あの・・・ニルス・クラインといいます。あなたに・・・協力をお願いしにきました」
ニルスの声で、また鼓動が高鳴った。
風・・・あなた?
「協力・・・何を望みますか?」
「あ・・・あの・・・えっと・・・」
「・・・緊張しているのですか?」
「えっと・・・」
ニルスの頬が赤くなっている。
さっきの戦いで見た青年は、いつの間にか幼ささえ見える顔になっていた。
「いや・・・よくわかりません・・・」
俯いちゃった・・・。なにかしたかな?
「ちょっとニルスどうしたのよ?」
「水をもらいたい・・・」
「すまなかった。客人に何も出していなかったな」
「いえ・・・ありがとうございます」
ヴィクターがグラスに水を注ぐと、ニルスはすぐに飲み干した。
動く喉仏が色っぽいな・・・。
「はあ・・・失礼しました」
「構いませんよ、では本題に入りましょう。協力とはジナスのことですね?」
「はい、女神からあなたを頼れと。共に来ていただきたい」
いよいよか・・・外に出られる。
戦いに行くわけだけど、私の心は踊っていた。
「女神とはどこで会ったのですか?」
「戦場の・・・ずっと下に封印されていたようです」
「なるほど・・・ありがとうございます」
でも、そう見られないように・・・。
「とても長い年月でした。私が待っていたのはあなたたちだったようですね」
私はニルスだけを見た。
女神のことよりもあなたが気になるのはどうしてだろう・・・。
「・・・協力していただけるのですね?」
「ええ、共に行きましょう。ヴィクター、支度はどのくらいでできますか?」
「明日の朝には出発できます」
早いな・・・まあいいか。
「ではニルス殿たちのお部屋をご用意します。今夜はそちらでくつろぐといい」
「え、ちょっと待っておじいちゃん。僕たち詳しいことなんにも話してないよ」
シロがあたふたしはじめた。
詳しいことって言われてもな・・・。
精霊を集めればジナスが来るだろうから、そこで弱らせてここに転移で運ぶ・・・そういう作戦だよね?
ニルスの剣、不思議な感じがするから精霊鉱みたいだし、もう準備はできているんじゃないのかな?
「あなたたちに付いていくことは決まっています。共に戦えばいいのでしょう?」
「そ、そうだけど・・・。まずテーゼに行くんだ、戦士になって戦場に出る」
「戦場に・・・わかりました。どのような計画を立てているのかは、支度の後に聞きましょう。では、一旦失礼しますね」
なんだっていい・・・。
「うん、待ってる。僕、もっとお喋りしたい」
シロが微笑んでくれた。
・・・早く終わらせなきゃ、私だってお喋りしたいよ。
◆
部屋に戻って衣装棚を開けた。
全部は無理だから・・・。
「どうしよう。服は何を持っていこうかな・・・」
まさか迎えに来るのがあんなに若い子たちだとは思わなかった。
でも嬉しい、やっと外に出られる。
戦場に出るってことは、明日すぐに戦うとかじゃないんだよね。
「・・・ニルス・クラインといいます」
・・・真似しちゃった。
早くあなたと仲良くなりたい、一目見て気になるなんて人間と会わなさ過ぎたからかな?
・・・というか、一緒にテーゼへ行くのよね?明日からもたくさんお喋りできるなんて・・・。
それなら・・・できれば普段の感じで接していきたいな。
あ・・・勝手に盛り上がっちゃったけど、ミランダって子との関係はどうなんだろ?もし恋人とかだったら・・・。
・・・少しずつ探るか。距離を詰めようとすれば気配があるはず。その感じで見極めればいい。
◆
「さて・・・こんなもんかしらね」
支度が整った。
着替え、調合書、香りの材料・・・なるべく少なくしたけど、それでも大きな鞄二つ。まあ、ヴィクターなら運んでくれるかな。
ふふ、戦いじゃなくて旅行気分だ。
「もう・・・いいよね」
私は急いで三人の部屋へ向かった。
とりあえずしばらく一緒に行動を共にするわけだから、三人と仲良くなっておかないとね。
戦場に出るんなら出るで別に構わない。知りたいのはどんな人たちなのかってことだ。
◆
「シロ、このお菓子は甘くておいしい。食べてみるといいよ」
「・・・わあ本当だ。あ、ミランダ二つも取った」
「どうぞって出されたんだから残すと失礼よ」
扉の向こうから楽しそうな声が聞こえてきた。
やっぱり仲良しなんだ・・・いいなあ。
「なんか緊張してるニルスって新鮮だったわね。アリシア様に似てるかどうか考えてたんじゃないのー」
アリシア・・・誰かしら?
「別に・・・」
「本当に絶世の美女だったね」
「うん・・・綺麗な人だったから緊張したんだ・・・」
綺麗な人・・・ふふ、嬉しいな。それに男の子って感じでいい。
・・・よし、入っちゃえ。
「お待たせしました」
「あ、ステラだ。待ってたよ」
「ごめんなさい、支度に時間がかかりました」
「気にしないで。あ・・・はい、どうぞ」
シロは私のために椅子を持ってきてくれた。
・・・なんていい子なのかしら。
「あまり緊張なさらないでくださいね。私も仲良くなりたいのです」
「え、じゃあ聖女様とかじゃなくてステラって呼んでいいの?」
ミランダがかわいく笑った。
「ぜひそうしてほしいわ。私もミランダと呼びたい」
「いいよ。その方が気が楽かな」
一気に距離を詰められる子なのね。
・・・少しだけミランダを見習おうかな。
「あなたのこともニルスと呼んでいいですか?」
私はニルスを見つめた。
「あ・・・はい、二人と同じように呼んでください」
ニルスは私を見て不器用な微笑みを浮かべた。
気になるけど、さっきほどの緊張は無いみたいだ。
「ヴィクターは強かったですか?」
「はい、とても強かったです。老人とは思えない動きでした」
「ふふ、歴代で一番強いのですよ」
「そうなんですか・・・勝ててよかった」
うーん・・・自分もそうだけど、丁寧な話し方に距離を感じる。
「まあ負けても別な作戦があったんだけどね」
「別な?」
「うん、けっこう危ない作戦なんだ。ふふふ・・・ニルス教えてあげなよ。あんたが考えたんだから」
ミランダはもう普通に話してくれる。
ニルスも普段の感じになってほしいな。
「聞きたいです。ニルス、教えてください」
「・・・真夜中に忍び込んで、強引に連れ出そうと思いました」
「聖女誘拐大作戦ってね」
嘘・・・。
「えー、そっちの方がよかったな・・・あ・・・」
「・・・」「・・・」「・・・」
三人が私を見た。
・・・気を抜いちゃったわね。
「ステラ・・・なんかかわいいね。変に堅い話し方より、今みたいな方がいいんじゃない?」
ミランダが私の二の腕をつついてきた。
「え・・・そう・・・かな?」
「そうだよ。ニルスもそういう女の子の方が好きだと思うし」
「あはは・・・そうなんだ・・・」
あれ・・・恋人って気配じゃない?
「・・・ミランダ、ステラが困ってる。オレたちよりずっと年上だし、あんまり付き合わせるのは悪いよ」
ニルスはちょっと困った顔をしていた。
そっか、そういうこと考えてのね。
「ううん。私はもっとあなたたちと仲良くなりたいの。ニルスも普通に話してよ」
私は立ち上がってニルスに近付いた。
「その方がいいと思う。だって二人とも僕に丁寧な言葉遣いしないよね?」
シロも私の味方みたいだ。
「いや、シロは・・・」
「ニルスは私と仲良くなりたくないの?」
「ん・・・わかったよ・・・ステラ」
私に見つめられたニルスはさっきと同じように頬を染めた。
「よろしくねニルス。・・・はい、握手」
「・・・うん」
繋いだ手はとても暖かくて、それだけで心が満たされた気がした。
とても素敵な予感がする。
勝手に作られて、役目のためにずっと待たされて退屈してたけど、こんな気持ちになれただけで女神に感謝しなきゃね。




