第九十七話 痛み【アリシア】
ニルスの仲間は四人、まずは誰がいいだろう。
ステラは、なぜか私を冷たい目で見てくるから少し不安だ。
ヴィクターは話しやすそうだが、訓練場にはまだ出てこない。
・・・やはりシロかミランダだな。
ルージュとも仲がいいし、ルルから言われたようにまずはお礼を伝えなければ・・・。
『まずはそっちを優先しなさい。スコットとティララはあんたが訓練場に来なくても勝手にやるでしょ?』
ルルには急かされた。
たしかにあの二人は私がいなくても鍛錬をしているから問題ない。
『いい?ニルスと話すのは全員にお礼を言ってからね。あんた一人で勝手なことしたら、またこじれるかも・・・注意しなさいよ?』
言う通りだ。
ルルは私のことをよくわかっている。
ニルス・・・私を許してくれるのかな。
◆
「じゃあ、よろしくお願いします。ルージュ、迷惑をかけてはダメだよ?」
「はーい」
ルージュをウォルターさんの家に預けに来た。
シロもいればと思ったからだ。
「エイミィさん、シロは・・・」
「ああ・・・ちょっと来て」
「あ・・・」
エイミィさんに手を引かれて外に出た。
なんだ・・・。
「ルルちゃんから聞いたわ。二人きりで話せるように協力してやってほしいって」
「そうだったんですか・・・」
ありがたい気持ちと、情けない気持ちが一緒に生まれた。
・・・いや、必要なのは感謝だけだ。
今まで動かなかったんだから・・・。
「今日シロくんは、お昼過ぎまでおうちにいるみたいよ」
「聞いたんですか?」
「あの子の手帳を見せてもらったの。今日はおうちでおじいちゃんのお手伝いって書いてあった」
おじいちゃん・・・ヴィクターか。
「早く済ませた方がいいわ。ニルスは・・・ずっとあなたを待ってると思うから」
「・・・はい。ありがとうございます」
待ってる・・・そうだといいな・・・。
◆
ニルスたちの家まで走ってきた。
まずはシロ・・・。
「やはり、いい場所だったんだな・・・」
私も一度住もうと思っていた家だ。
『あの家の主は、多くの人から金を騙し取っていた。恨まれすぎて親子三人、子どもはまだ幼かったらしい・・・それに使用人も全員やられたんだぞ』
そういえばべモンドさんに止められたな・・・。
でもあの子はここに住んでいる。
開けられた門から庭を見ると、美しい花がたくさん植えられていた。
なんだかこの家の周りだけ暖かい・・・ここだけ春のようだ。
・・・行こう。
「どなたかいるか?」
扉を叩いた。
あ・・・ヴィクターがいるということは、ステラもいるんじゃないか?
出てきたらどうしよう・・・。
◆
不安な気持ちでいると、奥から軽い足音が聞こえた。
・・・子どもだ。よかった、シロだな。
「・・・どちら様?名前を聞いて知らない人は入れちゃダメって言われてるんだ。えっと、ミルクと新聞はもう取ってるよ。あと・・・今は大人がいないから勧誘はダメ」
扉は開けてくれなかった。
大人がいない?つまり・・・一人?・・・しめた。
「アリシアだ」
「え・・・ちょっと待ってね」
扉が開き、シロの顔が出てきた。
少し怯えているように見える。
「・・・どうしたの?ニルスは・・・訓練場だよ」
「他の者はいないのか?」
「ミランダはニルスと一緒に訓練場、ステラとおじいちゃんは買い物に行っちゃったんだ。なんかね、香りの材料が足りなくなったって言ってた」
ちょうどよかったみたいだ。
それに、通ってきた道も違ったようだな。
「じゃあ、シロは留守番か?」
「本当はおじいちゃんと一緒にお庭のお手伝いのはずだったんだけどね。遊びに行ってもいいっては言われたけど、シリウスは今日お勉強の日でお昼過ぎまでダメなんだ。でもルージュとセレシュは一緒にいるみたいだから、そっちに行ってもいいかなって考えてたところだったの」
つまり・・・私が連れ出してもいい・・・。
「それなら私と出かけないか?今日は・・・シロに会いに来たんだ」
「え・・・そうなの?」
「ダメだろうか?」
「ダメじゃないよ。じゃあ今日はアリシアと遊ぶ、仲良くなりたかったんだ。鞄を持ってくるからちょっと待ってて」
シロは嬉しそうな顔で中に戻っていった。
精霊の王か、そうとは思えないくらいかわいい。
・・・ニルスの小さい頃を思い出す。
◆
「どうしようか、なにか食べに行く?それともお買い物?」
シロは迷わず私の手を握ってくれた。
警戒されているかと思っていたがそうではなかったみたいだ。
・・・冷たいけど柔らかい手だな。
「シロが行きたいところに付き合うよ」
「なにか欲しいものとかないの?」
「そうだな・・・手袋がもうじき寿命だ。新しいものを見たいとは思っていた」
「・・・」
シロの手に力が入った。
「ねえ・・・それはまだ待てる?」
「どういう意味だ?まあ・・・まだ大丈夫だが、次の戦場までは厳しいな」
「お願い・・・手袋は買わないでおいてほしい。約束できる?」
「あ、ああ・・・わかった」
すぐにというわけではないから構わないが、どうしたというんだろうか。
「よかった。じゃあ、大通りの方まで行ってみようよ」
いつの間にかシロの手が暖かくなっていた。
そういえば、最後にニルスと手を繋いだのはいつだったろう・・・。
◆
「それでね、シリウスが躓いて転んだんだけど、セレシュが治してあげたんだよ」「かけっこはルージュが一番早いんだ」「この街の時の鐘は大きいよね」
シロは歩きながらたくさん話をしてくれる。
・・・あの子のことも。
「ニルスはね。よくお小遣いをくれるんだ。たまに無駄遣いはダメってミランダに叱られるけど・・・」
「シロはそんなにお金を使うのか?」
「珍しい物とか、おいしそうなものがあると手に取っちゃうんだ。仕方ないよね」
純粋とか無邪気、そういう言葉が合う。
そして人を和ませる力があるのだろう。
この子と話していると平和な気持ちになる・・・。
「もうすぐ戦士のお給金が貰えるから、お小遣いはいらなくなるんだ」
「ああ・・・そうだったな」
精霊でも千人に選ばれていれば貰えるんだな・・・。
「でも、たぶんそれでもニルスは渡してくると思う」
「どうしてだ?」
「ルージュのおやつになるから」
「あ・・・」
聞くまでもなかった。
あの子が大切に思っている妹・・・当たり前のことじゃないか。
胸が苦しい・・・。
本当は会いたいんだ。それを邪魔しているのは、きっと私だろう。
兄がいた。ルージュはきっと喜んでくれる。だけど、同時に「どうして隠していたの?」とも聞いてくるはず。
それに答えられない今、再会したくてもできないんだ・・・。
「あ、果物の楽園だって。あそこに入ってみようよ」
考えていると、急に手を引かれた。
向かっているのは知らない店だ。
最近できたのだろうか・・・。
◆
「アリシア様にお越しいただけるとは光栄です」
席に通されると、店員はわざわざ大きな声で言った。
そのせいで、他に訪れていた客たちも私に視線を向けてくる。
「おや、息子さんですか?可愛らしいですね」
「いや、友人だ」
「そうでしたか、失礼いたしました」
「ふふ、アリシアは有名人だね」
・・・恥ずかしいだけだ。
だからルルの店以外には行く気がしない。
「ご注文はどうされますか?盛り合わせですと、色々な種類が楽しめますよ」
「えっと、それはいくら?」
シロが財布を取り出した。
子どもらしい小さなものだ。
「八千エールでございます」
「八千・・・足りないや。もっと安いのは・・・ある?」
シロは肩を落としてしょげてしまった。
財布にはそこまでのお金が入っていなかったんだろう。
「そうですね、単品ですと二千エールからご用意できます」
店員は子どもだとわかっていても態度を変えなかった。
客をしっかり立てられる人間だ。
しかし、単品でも二千は高いな・・・。
「シロ、私が誘ったんだからお金は気にしなくていい。・・・その盛り合わせを頼むよ」
「かしこまりました。では少々お待ちください」
今日はお礼も言わなくてはいけない。
だからシロに出させるわけにはいかないな。
「ごめんなさい・・・あんなにするとは思わなかったんだ」
まあ、見るからに上等なものしか扱っていない雰囲気だ。
ニルスから受け取ったお小遣いでは心許ない。無駄遣いを防ぐために多くは渡していなかったんだろう。
「アリシア、いつかお礼するからね」
シロは私の目を見つめてきた。
それは違う・・・。
「いや、お礼を言うのは私の方だ」
「え・・・なにかしたかな?」
遅くなったがシロには感謝している。
ニルスと一緒にいてくれたこと、ルージュといつも遊んでくれていること。
最近ルージュは、夜寝る前に新しくできた友達のことを嬉しそうに話してくれる。
私もそんなルージュを見ていると安らぐ・・・。
「ニルスとルージュのことだ。あの・・・いつもありがとう」
「僕はニルスもルージュも好きだから一緒にいるんだよ」
「それが嬉しいんだ・・・。そういえば、シロはどうやってニルスと知り合ったんだ?」
みんなとの出逢いは気になっていた。
・・・本当は再会した日の酒場で聞かなければいけなかったな。
「ニルスはね、ミランダと一緒に僕の城に勝手に入ってきたんだ。最初は人形をけしかけて・・・あ、ここじゃこの話はダメだよ。外に出てからにしよ」
人が多いとダメなのか。
・・・べモンドさんたちとの会議で、なにか決めごとがあったんだろう。
◆
「お待たせしました。盛り合わせでございます」
頼んだものがテーブルに置かれた。
大きな器には、たくさんの種類の果物が美しく見えるように並べられている。
ただ切っただけではない・・・かわいく形が作られているものもあって、子どもが一緒だと喜ばれそうだ。
「わあ、おいしそう。あ・・・」
シロは一度手を出したがすぐに引っ込めた。
「どうした?」
「まずアリシアが食べたいのを取っていいよ」
「シロ、遠慮しなくていいんだ。気になるのを取ってくれ」
優しい子だ。
・・・もっと早く話せばよかった。
「とってもおいしい。ね、アリシア」
シロに合わせて、私も一つ口に入れてみた。
・・・たしかにそこらで買うものよりずっとおいしい。
私たちだけではもったいないな。
「シロ、今度ルージュたちも一緒に連れてきてあげよう」
「うん、みんなで来ようよ」
「・・・気に入っていただけましたか?」
店員が話しかけてきた。
ずっと見ていたのは知っていたが、どういうつもりなのか・・・。
「ああ、今度娘とその友達も連れてきたい」
「大変喜んでいただけると思います。お待ちしておりますね。・・・雷神の隠し子が高く評価と宣伝させていただきますので」
そういうことか・・・もう慣れたよ。
◆
「ねえアリシア、あっちに旅芸人が来てるよ。見に行こう?」
店を出て広場まで歩いてきた。
まださっきの話も聞けていないのにずいぶん引っ張られてしまっているな。・・・ルージュといる時みたいだ。
ニルスも・・・こういうことをしたかったのかな?
あの子は、あちこちに私を連れ回すことはしなかった・・・。
『母さん、大陸の地図が欲しい・・・』
いや、一度だけ・・・あったな。
あの地図は置いていったが、他にも欲しいものはあったのかな?
我慢していたのかな?
『なにかあった時に頼れるのはお前しかいなかったからだ。わがままを言って、もし捨てられでもしたら・・・なんて考えてたんだろうな』
そうだ・・・私の態度が良くなかったんだ・・・。
◆
「これね、白葡萄を絞ったのにハチミツを混ぜてるんだって。あ、お金は気にしなくていいよ」
シロが露店で飲み物を買ってくれた。
「ふふ、ありがとうシロ」
「そこに座って一緒に飲もうよ」
「そうだな」
こんなに早く打ち解けられるとは思わなかった。
ニルスとルージュにも同じように接しているんだろうな。
「シロ、店では話せなかった続きを・・・」
穏やかな気持ちの今聞いておきたい。
「あ、そうだね。えっと、僕はずっと自分の城に閉じこもってたんだ・・・」
シロは周りに人がいないのを確認して語り出した。
私の知らないニルス、たくさん教えてほしい。
◆
「恐くてなにもできないまま・・・三百年以上・・・」
シロはすべて話してくれた。
ジナスという精霊は、女神を封印したあとにほとんどの精霊を消していった。
それをずっと見せられていたシロは、恐怖で立ち向かうことを諦め、分身のメピルとおとなしくしていたという。
「メピルの番犬を倒してまで来たんだよ」
そこにニルスとミランダが現れた。
「僕も人形を作って帰ってもらおうとしたんだ」
初めは追い出そうとしたが、胎動の剣を見たメピルが二人を引きとめた。
その夜に、ニルスから旅に誘われたらしい。
「ジナスが恐いって言ったらね、必ず守るって・・・戦わなくていいって・・・嬉しかったな」
シロと自分が重なったんだな・・・。
きっと、あの子が私にかけてほしかった言葉・・・。
「でも旅をしていくうちに、僕も強くなりたいって思ったんだ・・・ニルスみたいに」
シロは私を見て微笑んだ。
『オレは旅人になりたい。色んなところに行くんだ』
あの時のニルスと同じ顔だった。
そうだ・・・聞いた時は寂しかったが、我が子の夢を素直に受け入れようとは思っていた・・・。
だがあの子が強くなっていくのを見るうちに、共に戦場に出たいという思いが大きくなっていき・・・気付かないうちに心を傷付けて・・・。
「・・・どうしたの?」
「あ・・・いや、なんでもない」
今はシロと話していたんだった。
自分の記憶に入る前に、あの子のことをもっと聞かなければ。
「あの子はシロの言うように強いだろう。だが、ジナスに負けたのはどういうことだ?」
「それは・・・」
シロの顔が曇った。
『違います!その時ジナスはアリシア様を・・・』
『ミランダ!!』
あの時、ミランダが話そうとしたことをニルスはとても恐い顔で止めた。
私から聞く勇気もなく、そのままにしておいた謎だ。
「教えてほしい、私に関係しているのか?」
「・・・アリシアにとっては嫌な話だと思うけど、勇気はある?ニルスの痛みを全部知ることになるんだよ?」
シロのかわいい顔が途端に憂いで覆われてしまった。
あの子の痛み・・・。
「正直恐いが、それではダメだとわかっている。私はニルスのことをもっと知らなければいけない」
「・・・わかった。戦士のみんなが帰ったあと・・・」
戦場で別れ、私たちがいなくなった後の話・・・シロは淡々と話し始めた。
◆
「アリシアの人形が言ったことはこれで全部・・・もう一度言うけど、すべてニルスの記憶からの言葉だ」
なにも言えなかった。
あの子は私に対して、ここまでの疑いを持っている。
いや・・・持たせてしまったんだ。
「ニルスの心はそこまで強くはないんだよ。だから・・・早くアリシアと仲直りしてほしいんだ。でないと・・・また負ける・・・」
「なぜ・・・あの子はまた挑むことを選んだんだ?」
ひどい負け方をして、死にかけて、どうしてまた立ち上がろうと思ったんだろう?
「その理由はたくさんある。一つは僕のため・・・他はニルスに直接聞いてほしい」
「・・・わかった」
ルルが教えてくれた道はとても険しい。
ニルスが私には見せたくない部分を知ることは、今まで受けたどんな攻撃よりも痛かった。
でもこの痛みが私とニルスを近付けてくれる気がする。
今までは遠すぎた。だからおかしな考えが生まれていたんだ。
『・・・私は・・・ニルスに嫌われているんだ・・・』
涙が溢れてくる。
私はなにを寝惚けたことを言っていたんだろう・・・。
「一つだけ教えてあげる。ニルスはあの時、アリシアに帰ってきてって言ってほしかったんだよ」
「そうだな・・・ん・・・すまないシロ・・・」
「大丈夫だよ」
シロの手が頭を撫でてくれた。
拒まれたら・・・恐くて出せなかった言葉。
それは、あの子が一番欲しかった思い・・・。
「旅立ちの日もそうだと思うよ。ニルスは栄光の剣をどんな気持ちで置いていったのか・・・考えてみてよ」
ニルスが旅立った日・・・。
『・・・なんか寂しそうな顔してるからさ。オレと同じ名前・・・だから置いていく。できればでいいんだけど・・・大切に持っていてほしい』
ああ、今ならわかる。
あの時は、私の気持ちを汲んでくれたと思っていた。
でもそうじゃない。
『剣ではなく、お前にいてほしい』
こんな言葉を求めていたんだろう・・・。
「まだ・・・そう思ってくれているだろうか?」
「まだじゃなくてずっとだと思う。だってニルスは、お母さんを悪く言ったこと一度も無いもん」
なぜ信じることができなくなったんだろう。
どうして私はあの子に臆病になってしまったんだろう・・・。
◆
「落ち付いたみたいだね」
「ああ・・・すまないな」
シロは私の手を握って、涙が渇くのをずっと待っていてくれた。
精霊の力なのだろうか?心がとても安らいでいる。
「ニルスのことを知りたいなら、みんなにも聞いてみた方がいいよ」
「ああ、そのつもりなんだ。まずは息子と仲良くしてくれてありがとうと伝えないといけない。シロが一番最初で良かったよ」
親として・・・結果を気にする前にやるべきことをやっていこう。
「僕からも話しかけたかったんだけどね・・・。ねえ、どうしていつも僕を睨んでたの?」
シロがよくわからないことを言い出した。
どういうことだ?私は睨んでなどいない。
「・・・ただ見ていただけだ。睨んではいないよ」
「え・・・じゃあ意識しないで恐い顔になってたんだね。ミランダも、話したいけど近付きづらいって言ってたよ」
なんだと・・・まったくそんなつもりはないのに。
「・・・悪かった。変に構えていたのかもしれない。許してくれ・・・」
「もう大丈夫だよ。話してみると、とっても暖かい。ニルスやルージュとおんなじ、きっとアリシアが育てたからだと思う」
シロはまた無邪気に笑った。
・・・連れて帰りたいな、うちの子になってはくれないだろうか。
「シロ、もしよければ・・・今夜はうちに泊まっていかないか?」
もっとこの子と話したいと思った。
それに、なぜか今日は子どもたちと一緒にいたい。
「え・・・いいの?」
「ああ、ルージュも喜ぶだろう。そうだ、セレシュも呼ぼう。シリウスもご両親がいいと言うなら泊まってほしい。みんながどんなふうに遊んでいるのか見てみたいんだ」
仲良くなったからこんなに簡単に誘える。
「わあ、楽しみだな。じゃあ僕がみんなを連れてくるから、アリシアはおいしいものを作っててね」
「わかった。頼んだよシロ」
ニルスだけでなくルージュの友達にも礼をしなければいけないからな。
今夜はごちそうを作ってもてなしてあげよう。
早くニルスとも食事ができるようになりたいな・・・。




