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【完結】なんでか転生した異世界で出来るだけの事はしてみようと思うけどこれってチートですか?  作者: よぎそーと
第5章

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140回目 魔術による地形変化で道路が出来上がる

 見つけたダンジョンの近くに、魔力を付与した石を置いていく。

 発信機の代わりだ。

 今後はこれを目印にする。

 それを道沿いというか、ダンジョンと家との間に幾つか置いていく。

 道しるべの代わりだ。



 それから家に帰り。

 短い睡眠をとってからトモルは動き出した。

 周りの者達の目もあったが、それらは精神介入の魔術で誤魔化していく。

 効果時間中はトモルの事を気にしないようにさせていく。



 そうしてからトモルはあらためてダンジョンの方へと向かっていく。

 やるべき事の下準備をするために。



 モンスターの蔓延る地域といっても、もともとそうだったわけではない。

 かつては人が住んでいて、国だってあった場所である。

 だが、ある日突然モンスターがあらわれた。

 そんなモンスターにおいやられ、人は住みかを失った。

 辺境とはそういう場所である。

 ここは、人類とモンスターの最前線なのだ。



 なので、その痕跡は至る所に見られる。

 雑草が生い茂る中で、奇妙なほどはっきりと残る道筋もその一つだ。

 踏み固められた土は、道としていまだに残ってる。

 人が踏み込まなくなって数百年が経過しようというのに。



 完璧な形とはさすがに言えないが。

 それでも道筋は分かるくらいには刻まれている。

 トモルは魔術を使ってその道をならしていく。

 ダンジョンに至る道を造るために。



 徒歩にしろ馬車にしろ、移動するなら道路があった方が便利である。

 均した道というのはそれだけで移動を楽にする。

 また、大量の物資を持ち込む予定なので、馬車が移動出来るようにしなければならない。

 その為にも、水平にならした、馬車の重さに耐える硬さを持った道は必要だった。

 それをトモルは作っていく。



 魔術によって土を弄り、道になるようにならしていく。

 幅も広くとり、馬車がすれ違えるくらいにはしていく。

 それを魔力の続く限りこなしていく。

 草が生えていた場所が平らに硬く変わっていく。



 幅数メートルほどの道が、一度の魔術行使で数百メートルほど出来上がっていく。

 それを何度か繰り返し、トモルは数キロメートルに渡る道を午前中で造り出していった。



 邪魔が入らないわけではない。

 作業をしてる間に何度もモンスターの襲撃を受けた。

 だが、それらがトモルの足を止める事もなかった。

 この辺りにいる雑魚など今のトモルには何の障害にもならない。



 むしろ、ありがたいものだった。

 消費される魔力の供給源が向こうからやってくるのだから。

 倒したモンスターから核を抜き取り、そこから得られる魔力で道を造っていく。

 モンスター達のおかげで、トモルは自分自身の魔力をほとんど使わずに済む。

 大量に確保した核を使って、トモルは道路を次々に敷設していった。



 大小様々に存在する起伏が平らにならされていく。

 盛り上がってる所は削り、へこんでる所に埋め込まれていく。

 そうして出来上がった平らな道が、延々と続いていく。



 移動するにあたって、高低差が少ないのは大事なことになる。

 起伏があれば、それだけで移動の障害になる。

 登るには力が必要になる。

 下るならば発生する速度を制御しなければならない。



 これらが連続すると、それだけで無駄な消耗が発生してしまう。

 そうならないためにも、出来るだけ水平な道を造る必要があった。



 それらも考えながら道を作っていく。

 意外と手間と面倒がかかる作業になった。

 それでもトモルは、一日で10キロ以上の道を作り上げた。

 この調子ならば、ダンジョンまで数日で道路を建設する事が出来るはずである。

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