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短編 ~響臆~
すべてが喪失した世界で、ピアノをかき鳴らす少女の話
6500文字なので掌編に数えていいのかもしれないが、一応4000文字以上を短編としているため、短編。
ただ、塔の上で少女がピアノを弾き続けるだけといえば、それだけの話。
小説で"音"を表現したかった。そして、MVを意識した作品だったので、そういう意味で絵になるシチュエーションを表現したつもりだった。
イラストじゃなくて絵画のような作品というか、面白みはないのだろう。これまで見た人でいいと言ってくれる人はいなかった。しかし、個人的には好きな作品で、大雨の中で弾きつづけた曲も決まっていて、ぜひいつか自分自身でMVが作ってやりたい。
こういう作品で「すごい」って言われたいとか思ってたりするが、そういう絵画的才能が自分にあるのかどうか……。
なににせよ、矢久作品の中でもコンセプトが異彩を放っているため印象深く、このリストで、今書いているこの文章をぜひ書き残したかった。




