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短編 七度目の逢瀬

 ある朝、見知らぬ結婚話が持ち上がっていた女子高生の話


 もともとは『異世界転移モノ』だった。

 が、『小説家になろう』の代名詞が『異世界転生、異世界転移』だったので、四万字ほど描いていた作品を潰して、二万文字のタイムリープモノに変えてしまった。

 人によっては怒り出すかもしれないが、流行に乗ることを、個人的にはあまりかっこいいことだと思っていない。

 こんなだから、トレンドを追うのが主戦略となっているラノベ業界に相手にされないのだと思う。

 でも、作家として、クリエイターとして、どうなんだ。結果似てしまうのはしかたない。だけど、始めから他人のアイディア借りて「オリジナリティ」などという行為は、創作を勝負する人間として潔いとは思えない。

 こんなこと言ってるから、コンビニ文化である現代では相手にされないのだと思う。


 ともあれ本作はファンタジーをもみ消したラブコメ作品となっている。

 2万字以内のコンテストに出したのだが、まぁしかし、長編を描く気でいたテンションを五分の一に圧縮したのだから、いい仕上がりとはいえない。

 導入部は面白いんだよ?長編の導入部として、物語がどう展開していくのか、きっと興味が沸く読者も多かろうと思う。

 しかしそれを短編にされてしまったため、それ以降が受け止め切れてるとは言いがたい。

 なんというか、

「巨大看板の裏には四畳半の部屋が一つだけ!!」

 みたいな感は否めない。

 コメディなのでポイントポイントでクススと笑えるとは思うが、……アレだね。『真夏の女神を抱きしめて!』くらい大したことない。あの作品と同じで、やはり矢久の会話芸が好きなら楽しめるか。


 それでもダイアリーに載せておこうと思った理由として、このように徒花で終わった作品もたくさん矢久は持っているということのダイアリー(笑)。

 その辺は誰もがそうかもしれないが、様々な理由から、二万~五万文字くらいで描くのをやめている作品もたくさんある。『七度目の逢瀬』は短編化して小コンテストに出したものだから題名が存在するが、『魔王破壊』『二つの世界』『トイレの女神様』『江戸漫談』等、仮名のまま転がっている作品も多数存在する。

 まぁ……それらの作品を、俺が思い出してやらなければ誰が思い出してやるんだってことで、そういう雑草たちの代表として『七度目の逢瀬』を紹介……と……。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「七度目の逢瀬」について えええ?それはもう別物ってことだよね? 分からないではないけど「異世界転生」っていうのは「時代劇」と同じような大きなカテゴリーじゃないかと思うんだけど?そこ、気に…
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