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二長編 『名も無き物語』

『名も無き物語』というゲームを開始したら、ヒロインが「わたしは本当に生きてるんだが」と言い出した物語。23万文字完結。


 web小説投稿サイト『小説家になろう』を見つけた時に描いていた作品。

「今、本気で描くと、俺はどの程度のものが描けるのだろう」と思い、尺の長さを気にせずに描いてみたもの。23万文字の作品に一年くらいかけた気がする。

『小説家になろう』を見つけ、そのコンテストが文字数無限とのことで掲載したものの鳴かず飛ばず。

 矢久お得意(?)の、ゲームプレイをする主人公がゲームの中で繰り広げる世界を描いているため、俯瞰すれば『異世界転移モノ』となるかもしれないが、少なくとも『小説家になろう』の読者はこういう異世界転移を求めてはいなかったのだと思われる。

 しかし、今までのようにただ描いていただけではなく、web投稿をしたという意味でのデビュー作品であり、時間も想いも込められた作品なので想い入れが強く、私の中でこれ以後、自分の生活が変わった。『小説家になろう』という媒介が、私を変えた。

 私は決して『小説家になろう』経由でデビューできることはないと思ってるのだが、そんな私が作家デビューしたら、『なろう発の筆者』ということになるのだろうか。まぁ、なんとなくそれは不本意だが、このサイトが私の意識を変えたことは間違いない。


 ヒロとユキという二人のヒロインにも思い入れが深く、この作品ちゃんと読んでくれればちゃんと書籍化できるハナシなんじゃね?……とか、今でも普通に思ってる。おめでたい?……思うだけならタダよ。

 なお、ロックバンドGLAYの『Runaway Runaway』の歌詞の一節に

「ひび割れた、女神かのじょの腕に抱かれ……」

 という箇所があるが、この物語の23万文字は、この一節からすべてが生まれた。

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