8話戦後処理と出会い
善朗が帰った後の織田の陣にて..
「上様、なにゆえあのような新参者に9万石の所領を与えたのですか。確かに今回の功績は大きいですが、近江国2郡は与えすぎではありませぬか。」と長秀は善朗のことで信長に苦言を呈したが、
信長は決定を覆すことはなかった。
「長秀、この話は終わりだ。次はこれからの話をする。明日京へ向かう、そこで三好三人衆と戦う事となるであろう。そこで善朗に先鋒になってもらう。」
長秀は善朗が先鋒を務めることには文句を言わずこの話合いは終わった。
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14日たち近江が安定したことで善朗が先鋒を務める織田軍は京に向けて出発した。織田軍は破竹の勢いで攻め上がり戦いと言える戦いが起こらず約1週間で畿内の覇権を握った。
一連の戦いが終わると足利義昭は室町幕府15代将軍になった。その後すぐに織田信長は岐阜に帰っていった。
善朗はと言うと与えられた領地の栗太郡にある城に拠点を移していた。
与えられた野洲郡と栗太郡は琵琶湖に接しているため水運が発達しているため豊かな土地である。
「これで殿は大名になられましたな、おめでとうございます。」
「それも源三郎たちのおかげだ。これからもよろしく頼むぞ。」
「はっ、お任せくだされ。」
善朗が家臣たちを労っていると客人がやってきた。
「その客人の名はなんと言う」
「木下藤吉郎と名乗っておりました」
「(木下藤吉郎だと、未来の秀吉が俺に何のようだ。会ってみるしかなさそうだな)すぐに会いに行こう」
そう言って善朗は藤吉郎が待つ部屋に行った。
「これはお待たせしました。私は村山善朗にございます。」
「儂は木下藤吉郎と申します。」
「して木下殿は「藤吉郎で構いません」藤吉郎殿はどのようなご要件でこちらに」
「上様がここまで買う男に会ってみたいと思ったからです。儂は農民の出なのに上様は取り立てくれました。儂と同じ様に取り立て貰った村山殿に親近感を持ちました。」
「左様でしたか。ならこれから私と仲良くして頂けないでしょうか。私の様な新参は織田家で疎んじられると思いますので藤吉郎殿が味方なら心強い」
「そう言って頂くとこちらも嬉しゅうございます。これからよろしくお願いします」
藤吉郎は善朗との話を終えると帰った。そして藤吉郎と入れ違うようにまた客人がやって来た。
そして善朗はその客人を部屋に通した。
「私は明智光秀と申します。お見知りおきを」
「村山善朗です。こちらこそよろしくお願いいたします。明智殿はどのようなご要件で参ったでしょうか。」
「土豪から9万石の大名になった男が居ると聞いたので会って話をしたいと思い村山殿ところに来たのです。」
「私の話を聞いても特に面白いことはないと思いますがよろしいですか。」
「はい、構いません」
そう言って2人は少し酒を飲みながら話続けた。
そして光秀も帰ったあと善朗は1人で考え事をしていた。
(秀吉に光秀か、なんかえらい事に巻き込まれそうだな。気をつけて行動しないといけないな。だが歴史は好きではないがこれは面白そうだな。)




