登場人物紹介(第五十一話終了時点)
登場人物紹介
---★-☆-★-望星隊-★-☆-★---
●総司令 イズアナミ
望星隊の総司令。
長髪の黒髪を後ろで一つ括りにしている。後頭部でまとめられたそれは、肩甲骨付近前伸びている。
下ろせば腰付近までの髪。
戦闘時は後頭部で結わいた後に一本櫛でまとめあげる。
漆黒の瞳。
イザキの相方。イザキが前線に出るため仕方なく総司令を担っている、と本人は思ってるが、周囲から見れば、イザキに意見を述べさせることもなく指示が出せる女傑。
実態は、普段から相互の意見を交わしているため、余計な会話が不要と言うだけのおしどり夫婦のような関係。
遠征に向かう相方の事が心配でならないが、任された『キト』の街も疎かには出来ず、胸を痛めている。
-◆-◇-第1遠征隊-◆-◇-
●部隊長 タケヅチ
これまで最も多くの遠征をこなしてきた歴戦の勇士。
調査当初は、周辺の驚異の度合いが明確ではなかったことから獣などを使役して周辺調査を繰り返す中、彼は自らの足を以て調査を繰り返した。自らの力を過信しているのでは、と揶揄されることもあったが、獣から得た情報と自らの目から得られた情報では、その価値は遥かに異なることから、周囲の反対を押し切って調査を続ける。
そうした調査を続けてきただけに、遠征地に長期間潜伏し、数多くの情報を得てきたムスヒに対しては、胡散臭さを感じながらも、その功績を認めている。
大規模な群れとの接敵経験は持たないが、幾度も『ウツロ』との戦闘経験を持っており、『ウツロ』の力量には幅がある事を肌で理解している。
得意魔術はイカヅチであり、悪天候時にテスラと共に行動した際は、周辺一帯を雷光で埋めつくしたという逸話もある。
●副部隊長 ヒバヤ
炎の光を受けるとまるで火そのものにも見えるという茶色の髪は、光星の光を受けると星のように煌めく。
タケヅチの放つイカヅチの魔術を思わせるような俊敏さを持つことから、タケヅチのもう一つの「イカヅチ」とも呼ばれている。
--■--第1小隊--■--
小隊長のテスラを始め、望星隊の拠点があるヤヨロオ地域の『キト』とは異なる
サイオ地域やアマメ地域の出身者が多く所属する隊。
神の恩寵の枯渇が進んだ地域は現地で暮らすことが難しくなり
自らの生きる地を求めて他の各地に散った。
第1小隊はその難民団で構成されている。
避難民は長期、長距離に渡る避難生活を超えて生き残った民であり、
戦闘術に長けたものも多い。
結果、第1小隊は手練れが多くなっている。
テスラ、スカトリ、アディタカはサイオ地域。
第2小隊所属だが、トールもサイオ地域出身。
トロク、セト、サラはナナメア地域。
ヒノの部下であるウォーレン、アレックス、クライブ、シェリルはアマメ地域の難民。
難民のほとんどは手に職をつけることが難しかったことから、望星隊に入るものが多い。
『キト』でも希少価値の高い技術を持つものであれば、現地『キト』でも職にありつけるものもいる。
●第1小隊隊長 テスラ
別名戦闘狂。電人。
望星隊におけるアル。
鼻筋がくっきりとした彫りの深い精悍な顔立ちで肌は青白い。
身長195cmと望星隊の中では大柄で、巨人のようにも見える。
基礎スペックが高いせいか、幼少期から戦闘能力が高く、常に強者に飢えている。
だが、ただ戦が好きな猪突猛進型ではなく、戦術面においての策略家でもある。
ひとえに「勝つ為に」らしい。
元々は自分さえよければ、という感じであったが、部下を得た後、自らの配慮が足らず、隊員の命を散らしてしまった過去を持ち、それもまた自らの弱さ、未熟さ故のものと反省する。
以降、戦好きは変わらないが、指導、指揮者としての自覚を持ち、軍として、隊としての勝利を第1優先に置いて行動するようになる。
隙あらば、自らが最前に立とうとするのは最早病気の域。
得手は長剣と大剣。遠征中は持ち運びを考えて長剣にしている。
得意魔術は雷。空気中の埃を摩擦、蓄電させ、同じく空気中に浮遊する水分に帯電させる。
ある一定の水分量がないと、帯電量が少なくなり使えない。
雷雲がある場合は、自ら生成しなくとも、誘電させるだけで良いので、打ち放題。
体内の電気信号を操り、あり得ない超反応を出すこともある。
●第1小隊副隊長 スカトリ
テスラと同期入隊。
身長180cmで、テスラと並ぶと小柄に見えてしまうが、望星隊の中では大柄な方。
テスラが戦闘においては圧倒的に優秀であることから、周りとの衝突が絶えず、その緩衝材となっていた苦労人。だからこそ、テスラとは気心も知れており、気安い仲でもある。
テスラの勢いに流されない程度の度量を持つため、ただの「いい人」ではない。
---テスラ隊---
●アスリ
テスラ隊の副隊長格。
テスラとはサイオ地域からの避難中に出会い、以来長きにわたり苦楽を共にする。
身長は165cmと、サイオ地域の民としては平均か少し小さいぐらいの体格だが、体術ではその小柄な体格を利用した身軽な動きでテスラやスカトリとも互角に渡り合う。
一方で、魔術については放出系が苦手なため、接近戦に頼りがち。
旧跡からの撤退戦で命を落とす。
●ラニス
身長192cm。テスラと並んだその様は正に聳え立つ壁と呼ばれる。
サイオ地域からの避難民の一人で、避難途中にテスラに拾われ、以来行動を共にする。
自分を拾ってくれたテスラを慕っており、テスラと一対として扱われることを喜んで受け入れている。
体格の上ではテスラとは一対のよう、と言われるが、顔つきはテスラと違いのっぺりとした顔をしており、威圧感も少ない。そのため、テスラを厚い方の壁、ラニスを薄い方の壁、と揶揄されることもある。
●テシ
長い黒髪の少女。
サイオ地域からの避難民の一人で、避難途中にテスラに拾われ、以来行動を共にする。
ラニスとは兄妹のような関係で、ラニス同様、テスラを慕っている。
---アディタカ隊---
●アディタカ
旧跡突入部隊の一。旧跡からの撤退戦では、西の警戒を担当した。
危機的状況にこそ活躍の場がある、とテンションが上がる傾向がある。
テスラの悪い影響を受けている一人。
●トロク
---セト隊---
●セト
旧跡突入部隊の一。旧跡からの撤退戦では、東の警戒を担当した。
サイオ地域からの逃避行においても、周辺の哨戒任務に就くことが多く、風や土の魔術を用いた探知系の術に優れている。そのため、アタッカーは同隊のギリーが担当することが多い。
---サラ隊---
●サラ
旧跡突入部隊の一。旧跡からの撤退戦では、テスラ隊と共に撤退方向となる南の警戒を担当した。
テスラ達とは真逆の防護系の魔術に優れている。
テスラ隊は攻撃寄りの隊員が多いことから、瞬間的な殲滅力は高く、少数が相手であれば、守るよりも倒せ、という感じだが、撤退戦では『ウツロ』の数が多く、それだけでは被害が出ると予測したテスラは、特に攻撃の激しくなる正面、南側にもう一枚部隊を配備した。
イザキも旧跡突入部隊を割り当てる上で、この運用を想定してサラ隊を編入している。
--■--第2小隊--■--
望星隊の拠点があるヤヨロオ地域の『キト』出身のものが多く所属する隊
先鋒の第1小隊を支援する支援能力に長けた隊員が多い隊とされる。
●第2小隊隊長 スクナ
別名超人。
身長145cmと望星隊では小柄な体格だが、体術、魔術共に隊ではトップクラスの技能を誇る。見た目とは裏腹な力強さを発揮する彼を、人は「超人」と呼んだ。
実際には彼自身は体格程度の力しか保有しない。
自らの身体を操るように魔術を操ることで、本来の身体能力では成し得ない能力を発揮している、というのが実態である。
だが、それ自体が非常に高度な技術であることから、結果的に彼が超人である、という事実は変わらない。
遠征地では、魔力の自然回復が少ないことから、彼本来の能力を十全に発揮することが出来ず、多くのことを部下に任せることになっている状況を歯がゆく思っている。
●第2小隊副隊長 クエ
本編未登場。
身長155cmと、こちらも平均身長からすると低いが、スクナと違い体格はがっしりとしていて、小柄という印象を受けない。
スクナの代わりの肉体労働担当として副隊長に就任したのでは、と言われており、本人もそれを否定しない。
だが、実態はもっと酷い。彼には魔力譲渡という稀有な能力があり、万が一の時にはスクナ魔力を譲渡し、スクナの継戦能力を底上げするという役目が与えられている。
その結果、彼の魔力が枯渇し、力尽きようとも。
---ヒノ隊---
通常は隊長を含め4名編成だが、支援主体の部隊の場合、
1部隊あたりの殲滅力が他と比較して劣るため、
隊員の数が4名(隊長含め5名)となっていることがある。
●ヒノ・カヅチ
薄茶色の髪を耳下の長さで切り揃えた、少し吊り上がった切れ長の黒い瞳。
身長は158cmと平均身長より小柄で、体格も少し細身だが、脹脛などを見るとかなり張りがあることが分かる。
ミナカとは異なる、独特の頭の回転の速さを持つ。
不意をつくもの、奇をてらうものを戦術として用いる。
初見殺しの技が多い。
理屈で攻める相手からすると苦手なタイプ
また、術の特性を活用することが多いことから、相手の扱う術の弱点をついた攻撃、防御にも長けている。
地中から旧跡に侵入し攻め込むなど、搦め手の戦術は個人戦に限らない模様。
●ウォーレン・コート
赤茶色の髪に薄い蒼の瞳。
身長162cmの血気盛んな少年。
魔獣討伐で小規模な戦闘には慣れていたが、大規模戦闘においては、周囲の勢いに押され、自身が抑制しきれていなかった。
そのため、戦闘中に何度か、ヒノから指示を受けたクライブに蹴り飛ばされている。
●アレックス・シアー
短く刈り揃えられた茶色の髪に薄紫色の瞳
日頃からにこやかに接する明るい青年。
おだやかでにこやかな雰囲気から年齢より若く見られがちなことが悩み。
体術、魔術共にそつなくこなす事もあり、ヒノからはいいように使われることが多い。
●クライブ・シンフィールド
ヒノの思考速度の速さに振り回されると愚痴をこぼす。
高速戦闘は不得手だが、防御魔術などその場を固持する戦術は得意。
シェリルとは地域だけでなく、住んでいた場所も近所であり、幼馴染。
避難時の困難を乗り越える過程を経て、彼女を妹のように思っている節がある。
●シェリル・シズリー
銀と白が混じった肩までの髪と金の瞳。
整った顔立ちは望星隊で人気があるとかないとか。
ヒノ隊の隊員たちはヒノに心酔しているからか、彼女の容姿に触れることはなく、シェリル自身も自分の容姿に無頓着であることから、気にしない。
そもそもヒノ自身が……(自粛)。
放出系の魔術を得手とし、命中精度を上げるために修練した結果、弓などの遠隔武器も得手とする。遠征地では弓を持ち運ぶことが出来なかったため、物理戦闘では小剣で戦う。
クライブと共に後方支援の役割を担うことが多い。
---ミヅチ隊---
●イミナ・ミヅチ
腰まで届く漆黒の黒髪と、深淵を覗き見るような黒の瞳を持つ。
身長は170cmと望星隊の平均身長からすると高め。
全体的に細身だが、特に手足が長い上に、腰の位置が高く、肘の位置辺りに腰がある。
一般的な人の体型と異なるからか、対峙する相手は彼女の手の届く範囲を見誤りやすい。
ヒノとはまた違った形でトリッキーな戦い方をする。
単独部隊で臨機応変な戦闘が可能、という点ではヒノと近いタイプであり、旧跡からの撤退戦で単独、本隊への伝令部隊をヒノから任される。
---トール隊---
●トール
サイオ地域からの避難民の一人。
扱いの難しい土に干渉する魔術を行使出来る。
大地を使った防護壁の生成も可能で、魔術で防ぎきることの出来ない物理的な衝撃などを止めることが出来るため、支援部隊が多めに振られている第2小隊に所属している。
彼自身の身体も大柄で180cm。
サイオ地域出身者は、全体的に望星隊の平均身長より高めの傾向にあるが、その中でも身長、体格共に大きい方である。
--■--第3小隊--■--
●第3小隊隊長 ヤビコ
別名 響声。音を扱った魔術に優れており、声を届けるだけに留まらず、疑似音を遠くで鳴らしたり、音波を揺らすことで、人の感覚系を狂わせたりすることができる。ヒノが視覚を対象とした錯覚、幻術を得意とするなら、ヤビコは聴覚を対象とした幻術を得意とする。
ただし、聴覚に対する幻術は視覚以上に多数、広範囲に影響が出ることから、味方を巻き込む恐れが高く、集団対集団の戦闘時には不向き。
潜入、隠密や単独行動時により力を発揮する。
集団戦では、周囲に対する指令の正確かつ迅速な伝達などで威力を発揮する。
-◆-◇-第2遠征隊-◆-◇-
●部隊長 イザキ
幾ばくかの白い髪が混じった、黒髪の短髪に黒い瞳。
頬や額には歴史を感じさせる皺が刻み込まれている。
身長は170cm程度
肩幅が広く、胸板も厚い。腕や脚もそれなりの筋肉がついているが、テスラと比較するとかなり小ぶり。
魔獣の討伐歴が長く、歴戦の猛者。非情な判断への迷いもなく、時として味方を切り捨てることもやむなしと考える。
第2遠征隊の隊長に就任したのは、ムスヒも報告を受け、最も判断が難しい過酷な場面が訪れることを想定して。
得手は長剣。
●副隊長 ホノ
薄い茶色がかった黒い短髪。
第1小隊を率いて周辺の制圧を行っていたが、その途中での遭遇戦で命を落とす。
●副隊長 ナキサ
黒の長髪を天頂部分で結わいている。結わいた髪は後頭部中央程度までの長さで、下ろすと肩甲骨の上部にかかる程度の長さ。薄茶色の瞳。
ホノが戦線を離脱したため、急遽代理の副隊長として就任した。
若手だが、人の言動を良く読み解き、的確な伝令、指示を迅速に通達出来ることから、副隊長として抜擢された。戦闘能力は平均以下。
結わいている麻紐は家族と同じ麻から編まれたもの。
--■--第1小隊--■--
●第1小隊長 ヤマチ
旧跡外での遭遇戦で、第2小隊を護衛しながら第3小隊と共に『ウツロ』と精霊の群れを討伐した。
旧跡内に侵入した後、楔の設置された建物を目前にして、十字路の向こう側の建物の影から放たれた『ウツロ』からの一斉攻撃を受けて命を落とす。
---???隊---
●カガミ
旧跡内に侵入した後、楔の設置された建物を目前にして、十字路の向こう側の建物の影から放たれた『ウツロ』からの一斉攻撃を免れ、建物上から『ウツロ』の群れを攻撃しようとしたところで、別方角の建物にいた『ウツロ』に背後からの攻撃を受け、命を落とす。
●メノク
旧跡内に侵入した後、楔の設置された建物を目前にして、十字路の向こう側の建物の影から放たれた『ウツロ』からの一斉攻撃を免れ、次いで放たれた上空からの風の槍の雨を、いち早く感知して逃れる。
その後、駆けつけた第2小隊によって保護される。
--■--第2小隊--■--
●第2小隊長 スセリ
旧跡外での遭遇戦で、これまではただの神の恩寵の光と考えていた光の塊が放った火の矢の雨を咄嗟に風の壁を作り出して防ぐ。
---ミナカ隊---
●隊長 ミナカ・ノガミ
望星隊のノラネコ、または飢えたトラ。
喉の下を撫でてもごろごろは言わない。
短髪の黒髪に濃い茶色の瞳。
気を抜くとわずかに前屈みになって歩く癖があるが、姿勢が悪いわけではない。
身長は165cm程度。
望星隊の身長平均ぐらい。
この地方の人の身長平均は160cm超。
日頃から足音を立てずに歩く癖がある。
上半身はさほど筋肉質には見えず、足の筋肉が厚い。
口が悪い。
基本的には隊員たちが出来ることは隊員たちにやらせる。
判断が早く正確。
その判断の早さでこれまで何度も死線を潜りぬけてきた。
しかし、それゆえ隊員たちが真の危険を感じる暇を与えることが出来ていない。
隊員たちからは厚い信頼を寄せられているが
長所と短所は表裏一体。
得手はないが、普段使用する武器は直剣
●テル・アマチ
ミナカ隊の隊員。
短髪黒髪だが、光に当たると僅かに金に輝く。薄い黒の瞳。
短髪だが、左右の耳が髪に隠れており、襟足も首元を隠す程度には伸びている。
ストレートのサラサラヘア。
身長は160cm程度で、
望星隊の中では少し小柄。
性格は生真面目。
生真面目ゆえに、なぜ戦うのか、何と戦っているのか、この先何を目指すのか、といったことを考えてしまう。
ミナカが直接指揮を執ることを宣言しない限り、ミナカ隊の司令塔担当。
体術、魔術共にそれなりにこなす。
体術はスサに劣る。
魔術の出力量はミヤに劣るが、器用に使いこなす点ではテルの方が優れる。
得手は直剣。
●ミヤ・クラキ
ミナカ隊の隊員。
短髪の黒髪で光に当たっても黒く艶めく。灰がかった黒の瞳。
髪型はテルと同じような髪型だが、僅かにミヤの方が襟足が長く、後ろ髪の量が多い。
普段は感情の起伏が薄いが、幼い頃から感情を抑制する鍛錬の結果に依るもの。
抑えている分、抑えが外れると止め方を知らず、怖いことになる、らしい。
ふわふわしたもの、きらきらしたものが好き。
かわいいもの、もふもふ好きの「赤い牙」のセリカとは趣味が合うため、混ぜるな危険。
魔術の出力量に優れるが、その分扱いが難しいのか、魔術操作は得意ではない。
体術は力の差でテルやスサに劣るが、技巧の面で比較すれば二人に劣らない。
表情が読み取りづらいため、超近接距離での組み手においては多少の優位性がある。
●スサ・コオノ
ミナカ隊の隊員。
超短髪の黒髪、漆黒の瞳。短いが故のつんつん頭。丸刈りではない。
撫でるとつんつん具合が気持ちいいとか、くすぐったいとか。
水に濡らすと立っていた髪が全部へたるので、別人のようになる、らしい。
隊の中では態度が軽く、短絡的な行動が目立つが、
これは他の二人が生真面目なためにバランスを取ることが目的。
そうは言っても、完全に演じてるわけでもなく元来の性格に合っているからでもある。
3人の中では最も身体能力に優れるが、得物を使った動きはあまり得意ではない。
自身の身体の範囲における体術は頭一つ抜けている。
それでも、体術だけでミナカと1対1で戦えば、10戦1勝出来ればいいところ。
元々の性格もあり、ヒノと戦えば全敗と思われる。
魔術は操作系が苦手だが、放出、特に射出系の操作は優れている。
手を放したものの操作は優れているが、手の延長線上のものの扱いは不得手である理由は本人も分かっていない。
得手は籠手並びに棍。
--■--第3小隊--■--
●第3小隊長 ミサチ
-◆-◇-第3遠征隊-◆-◇-
●部隊長 オトベ
本編には名前だけ登場。
遠征隊出立前にイズアナミに召集され、
「神子」ムスヒの存在と、
『ウツロ』に関する情報を共有された。
-◆-◇-第4遠征隊-◆-◇-
●部隊長 スヒニ
本編には名前だけ登場。
遠征隊出立前にイズアナミに召集され、
「神子」ムスヒの存在と、
『ウツロ』に関する情報を共有された。
-◆-◇-第5遠征隊-◆-◇-
●部隊長 アメヤ
本編には名前だけ登場。
遠征隊出立前にイズアナミに召集され、
「神子」ムスヒの存在と、
『ウツロ』に関する情報を共有された。
-◆-◇-特別遠征隊-◆-◇-
---ムスヒ隊---
●ムスヒ・カムロギ
女性のような美貌を持つ男。
背中まで伸びた黒髪は艶やかで塔の壁に掛けられた蝋燭の薄明りの中にあっても煌めきを湛えている。
切れ長の黒い瞳の周りには黒がより映えるように濃い蒼の線が引かれている。
身長は170cmと、ミナカより僅かに高い。細身。
闇の神 クラツチをその身に宿し、自らを神子と呼ぶ。
内包する神の世界を通じて、神と交信が可能だが、その声が彼以外に届くことはない。
魔術とは異なる力を揮う事が出来るという。
<六柱の神>
●闇の神 クラツチ
ムスヒの内側に棲む異界の者を封じるために地に沈んだ六柱の一。
天地創生の際、異界との境界に楔を打ち込み、以降、世界に満ちた神の恩寵が失われると、神子の身体を借り、楔を正しい姿に戻してきた。




