登場人物紹介(第九話終了時点)
第九話終了時点における登場人物の紹介です。
九話のネタバレまで含むため、未読の方は先に九話まで読んでいただくのがお勧めです。
-----主要登場人物?-----
●フアン・レイナ-
ギルドの事務職員にして、野良のマナ使い。
ただしマナ使いであることはレツしか知らなかった。
元々若干ネガティブ気質だったが、
両親が亡くなった時を境に拍車がかかり、かなりの心配性。
一時はそうした不安に押しつぶされ
まともに身動きが取れなくなる時期があったが、
レツから
「だったら、不安を元からなくせばいいんじゃないか」
と言われ、思いついた心配事について、
とにかくどうすれば解消するのか、
をレツと共に考えるようになった。
結果、様々な事を考慮できる人材、
とみられるようになり、ギルド長から目を付けられる。
元々はネガティブ寄りの心配性のため、
独りで放置しておくと不安の沼に沈むことがあるので
常に天井から蜘蛛の糸をプラプラ垂らしてくれるレツと
セットにしておくのが基本型
見知らぬ人との付き合いが苦手。
しかし、内弁慶的な感じのため、慣れれば割とよく喋る。
それまでとのギャップがあり、
知らない人が見るとびっくりすることも
両親を亡くしてから、
レツに連れられて狩りに付き合うことが多くなり
フィールドワークにおける身のこなし、気配を消す、
といったスキルはある
ただ、狩猟スキルについては
一朝一夕で身につくものではなく、
弓を射る、ナイフで肉を捌くといった
初心者未満レベルのスキルのみ
●ベアド村のレツ
父親が狩人であり、
主に山岳地帯でのフィールドワークを得意とする
コミュ力お化け、ではなく、ただ物怖じしないだけ。
狩人だった父親に連れられて、
早くから大人社会に揉まれてきたため意外と空気の読める子
狩人として危険予知に対する慎重さは持ちつつ
性格はポジティブ
現在弓は持っていないが
30m先の30cm四方の静止した的を射抜く
移動しながら弓を放つ
移動している鹿程度の大きさの獣ならば射抜く
程度のスキルは持っている。
あと、イノシシのような獣に襲われることもあるため、
対獣に対する格闘術はそこそこ身に着けている
●エレノア・リットン
元教会の治癒術士。
とある事件で神力に目覚め、
使い潰される未来から逃れるために
アストリアにある教会から逃亡する。
そのため、現在教会からは指名手配中。
黒い瞳、肩を越え背中まで届く黒髪。
髪はフードを被るときは団子にして纏めている。
エレノアの母が石化病に罹った折、
たまたまその時訪れていた行商人の娘フェリと出会い
特効薬となる薬草を採取に向かう。
その際、フェリが崖から落ち、大怪我をしたところで
エレノアが治癒術(実際は神力)に目覚める。
その結果、エレノアは教会から「保護」される。
フェリとはその時だけの関係だったはずだが、
その後、エレノアが家族と引き離されたことに
責任を感じたフェリが
努力の末、治癒術士の付き人として
エレノアの元に再び現れる。
最初、エレノアはフェリの正体に気づいていなかったが、
とある事件で昔出会った行商人の娘であることを知る。
エレノアとフェリのエピソードについては、
「つれない付き人は私の女神様」参照
●フェリ・クラム
治癒術士エレノアの付き人。
エレノアが治癒術に目覚めさせるきっかけとなった少女
エレノアの母の石化病を治すために、
特効薬となる薬草を採取しようとして崖から落ち、
大怪我をしたところでエレノアが治癒術に目覚め、
命を救われる。
その結果、エレノアは教会から「保護」されることとなり、
そのことに責任を感じた彼女は
エレノアの付き人として側で見守ることを決意した。
肩で切りそろえられたアッシュブロンド
●ガレル・クラム
ガレル商隊隊長であり、クラム商会の会長。
フェリの父親。
子煩悩だが、やり手の商人。
エレノアを追って家出同然で出ていった娘のフェリだが
小さいころから感情の起伏が薄かった娘が
それだけ思い入れる相手が出来たことについては
喜びを感じている。
そんな娘が突然帰ってきたと思ったら、
密入国の手伝いをお願いしたい、とか言い出して
結構頭を抱えた。
----アストリアの傭兵ギルドの人々-----
●傭兵ギルドのギルド長(お名前考え中)
一歩間違えると荒くれ集団になりかねない傭兵部隊を
一流の専門技術集団に変えたのがアストリアの傭兵ギルド
人材のマネジメント術や育成術については、
先々代のギルド長から脈々と受け継ぎ改良を続けられており
その極意は代々ギルド長と副ギルド長が継いでいる。
とはいえ、実際の育成は事務員も担当することになるため、
ノウハウの欠片だけでいえば、割と広く知られていたり。
問題児集団をうまくまとめる必要性があるため、
相応のカリスマ性と実力を持つ。
●ウィル
傭兵団「赤い牙」の団員。戦士。29歳。
赤茶けた短髪、蒼い瞳。
鎖帷子に鋼の胸当てと太刀を持つ。
弱きを助け強きを挫く、を軸にした行動をとるが、
本人はそういう自覚はない。
●セリカ
傭兵団「赤い牙」の団員。戦士。○○歳
背中まで届く金の長髪を後頭部で丸く纏めている。
切れ長の青い瞳。
片刃の斧と槍が先端についたハルバードを獲物とする。
厚めの布地の服の上に
鋼の胸当て、鉄の肘、膝当て、小手を装着する。
全体的に軽装
可愛いもの好きで、特に尻尾フェチ。
ティオの尻尾のようになった後ろ髪でもいける口。
お姉さん肌。
●ティオ
傭兵団「赤い牙」の団員。弓士。
見た目と仕草は可愛らしいが
本人にそんな自覚はない男の子。17歳。
革の肩当と脇が自由になる皮鎧。
普段は木の弓を使うが、戦況によって強弓を使用する。
肩に少しかかる程度の黒髪を首筋辺りで縛っている。
大きめの黒い瞳。
見た目の可愛さとは裏腹に上半身は脱いだらすごい。
強弓を引くため特に腕、肩、胸筋、背筋が鍛えられている。
嗅覚、視覚、聴覚に優れた天性の狩人。
だが、狩人だけで食べていくには兄弟が多く、
家族を養うために稼げる傭兵になった。
直接人を手にかけることは苦手。
弓は自分が人を殺した感覚が少しでも薄くなるため使用
なるべく遠距離から狙撃ができる能力を鍛える。
具体的な数値は定義しないが、
レツよりは遥かに技量は上
●デイル
傭兵団「赤い牙」の団員。斥候。31歳。
獲物は小剣。両手に一本ずつの2本使いも可能だが、
通常時は1本のみ。
また腰には投擲用の小型ナイフを数本とスリング、
いくつかの石礫も持っている。
身軽さ重視のため、革鎧と小手のみ。
黒髪を後頭部の高い位置で縛り、
馬の尾のようにまとめている。
そのため、彼のこの髪型があだ名となって
「デイル」と呼ばれているだけで、
本名ではないのでは、という噂も。
真実を知っているのは、団長のみ。
妻帯者で5歳と3歳の子供がいる。
●アル
魔術協会に属しているが、
単独行動を許容されている実力派魔術士。童顔の26歳
魔術のほかに体術にも優れる
彼が一目ぼれした女性(エルシェの傭兵)が、
自分よりも体術に優れ、いざというときに守ってくれる人、
自分と共に居て自分より先に命を落とさない人が理想
と聞き、以来自分磨きを欠かさない。
ちなみに、純粋に体術だけなら未だ彼女の方が上手。
(おまけ)
●アルの懸想する人
現時点では本編未登場。エルシェの傭兵。
拳闘士だが、小剣や小弓、格闘武器も扱える。
アルとはエルシェの内紛の折に同じ部隊として戦った。
肩までの長さの金髪で
通常時はセリカ同様後頭部でまとめるか
ポニーテールにするか。
身軽に動く必要があるため、
薄手の服に胸当て、小手、膝、肘当て程度。
基本的には竹を割ったようなあっさりとした性格で、
色恋には興味がない。
花の儚さと星の煌めきが好き。
同じ儚いものとして、火の揺らめき、砂の文様など、
自然が作る芸術的なものに関心を持つ。
直感閃き型の天才で、芸術家気質なところがある。
そういう人物(傭兵)がアルにとっては珍しく、
興味を持つ内に惹かれていったらしい(デイル談)。
彼女としては、この先もしも誰かと一緒になるのなら、
まずは戦場を生き抜く必要があるため
彼女を護れる強さと自身を護れる強さを持っている人がいい
という考えから、
「少なくとも、自分よりは強くないと」
という発言をした
アルはその発言を、彼女と同じ分野で
その強さを持たなければならない、と勘違いし、
体術を身につけ始めた。
現時点で、体術だけで見ればアルの方が
技術、実力共に下だが、
魔術を組み合わせれば、アルの方が強い。
…というエピソードはあるが、
本編で今後触れられるかは不明。
----メルギニア-----
●カファティウス
メルギニア国防省の防衛大臣
メルギニアの制御できない武装勢力は
国にとってのリスクである、といって憚らないため
「傭兵嫌い」として知られているが、
彼が嫌いなのは統率の取れない自分勝手な集団であって
傭兵が嫌いなわけではない。
「ウツロ」が実在することを知り、
「神子」を確保することで、
来るべき災害の時に自国が有利に振舞えるよう手配を進める
●サビヌス
メルギニア首都防衛庁の首都防衛長官
役職的には実はカファティウスとほとんど同格だが、
実力的にもバックグラウンドに持つ権威的にも
カファティウスが上位であることから、
彼を立てている節がある。
●ガイウス
メルギニアとアストリアの国境線上にある国境砦の隊長
それほど情報持ってないくせに
色々と空気を読める優秀な人。
部下の指導力も高く、コンプラ違反は許しません。
ここまでが第一章的なお話です。
次から第二章的なお話が始まります。
いったんガラッと舞台が変わるので戸惑われるかもしれません。
ということで、このページは、
せっかく登場人物覚えたのに、という方に向けて準備したと言っても過言ではない。




