表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【WEB版】水魔法なんて使えないと追放されたけど、水が万能だと気がつき水の賢者と呼ばれるまでに成長しました~今更水不足と泣きついても簡単には譲れません~   作者: 空地 大乃
第八章 救いたい仲間たち

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

219/295

第217話 突然乱入する姉

新年初更新です!

「僕は一体どうすれば――」

 

 ガイが捕まってしまってから僕はウジウジと考えてばっかりだ。折角エクレアが毎日部屋まで来てくれているのに、情けないことばかり言って困らせている。


 こんな僕じゃきっとスイムも呆れているよね……最近はエクレアに預かって貰っているのも、こんな情けない姿を見てほしくなかっただけかもしれない。



 でも、このままじゃダメだ。それは僕だってわかってる。ガイ――確かに僕はガイから追放された。


 でも、今思えばそれは僕を気にかけてのことだったかもしれない。それにハイルトンが死んだのも僕やエクレアと戦い負傷した後らしい。


 そのタイミングで本当にガイたちがハイルトン相手に行動に移したならたまたまと考えるにはタイミングが良すぎる気がする。


 でも、こんなのは憶測でしか無い。今となっては本人に直接聞くわけにもいかない。それにこの考え通りだとしてもガイがハイルトンに手を出したのは間違いないことになる――。


「はぁ――僕はどうしたらいいんだ」


 結局考えがまとまらない。いや、ただ臆病なだけなんだ……。


 そんなことを考えているとドアをノックする音が聞こえた。


「ネロいる? 実はネロに会いたいって人と一緒に来ているのだけど」


 エクレアの声だった。朝来てくれてからまだそんなに時間は経ってない気がするんだけど、それに会いたい人?

 

 どうしよう……対応したほうがいいか。でもどうしてもそんな気にならない。


「ネロ、いないの?」

「スピィ~?」


 エクレアの声が続く。スイムの鳴き声もした。でも、ごめんね。やっぱり僕はまだそんな気になれない――


「いないのかな?」

「そんな筈はない! 私にはわかる! 愛する弟の匂いがするのだ!」


 え? ちょっと待って。この声って、まさか?


「いるのだろうアイラブ弟! ネロ~~~~~~~~~!」

 

 僕が声の主を思い出していたその時、雄叫びに近い声がしてドン! とドアが吹っ飛んだ、て!


「えぇええぇええぇえええぇええ!」


 僕は思わずベッドから飛び上がり声を上げた。まさか問答無用でドアが破壊されるなんて! いや、もし僕の思い描いた人ならそれもおかしくないかもしれないよ!


「ムッ! やはりいたではないか! ネロ~~~~~~!」

「グェッ!?」

 

 そしてまさに思い描いていた人物、僕の姉であるウィン姉がタックルしてきて僕はベッドに押し倒された。


 おかげで思わず悲鳴が漏れた。だってウィン姉のパワーは凄まじんだ。そんなパワーで突撃されたら悲鳴の一つも漏れてしまうよ!


「ネロやっと会えた! 寂しかったぞぉおぉぉおお!」

「ちょ、ウィン! ネロが口から泡を吹いているよ!」

「むぅ? こ、これは! 一体誰にやられたのだネロ!」


 意識が遠のきそうになる中、ウィン姉の声と一緒にエクレアの声も聞こえてきた。うぅ、そんなに頭を揺らされたら、目が目がぁ――


「ウィン少し落ち着いて! ネロがおかしくなっちゃう!」

「スピィ!」


――結局エクレアが止めてくれたおかげで僕は事なきを得た。いや、でも、どうしてウィン姉がここに?

あけましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ