レッツツイスター!
「む?あれは……おーいかなちー!」
「ん?あ!みやみや!」
川を挟んで街の東側、千代の家がある街の方で叶奈を見つけた葉月は手をブンブンと振ってそう彼女に呼びかける。
「かなちーがこっちに来るなんて珍しいね、どうしたの?」
「ふへへへへ。実はお家が暇で暇でなー、だからちよよんに内緒でいきなり遊びに行こうかなぁって」
「んもぅ。かなちー、いきなり遊びに行ったら迷惑かかるでしょ。ちゃんと先にちよちーに連絡しないと……まぁ私も暇だからちよちーの家に遊びに行く所だったんだけどさ」
「それじゃあみやみやも叶奈と一緒だな!っととついたついた。こんにちはー!」
「こんにちはー」
「「「はーい!」」」
「おぉ、声ピッタリだ。あの三人はやっぱり仲良しだなぁ」
「ねー。私もあんなお姉ちゃん達欲しかったなぁ」
「みやみやはあの無口なお兄さんしか居ないもんな!」
「そうなんだよねー。もう少し喋ってくれたら……っと来たみたいー」
「おまたせー。どしたの二人共?」
「にしし、今日は遊びに……ってどうしてそんなに汗だくなんだ?」
「何かやってたの?」
千代の家の玄関先、そんな事を話しながら千代を待っていた二人は、汗だくになって出てきた千代を前に少し驚きつつ首を傾げる。
「ちょっとゲームをね〜……そうだ!良かったら二人もやらない?」
「私達も?」
「そう!ちょうどもう少し人数欲しいなーって思ってた所なの!ほら!上がって上がって!」
「おー!何やるのか楽しみだぞ!行くぞみやみや!」
「わわわっ!かなちー押さないでー!」
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「というわけで、新しい参加者連れてきたよー」
まぁ参加者、と言うよりは犠牲者だけどな!
クケケケケと悪い笑みを心の中で浮かべつつ、俺はパタパタとうちわで扇ぎあっている姉達に乱入者、もとい叶奈ちゃんと綺月ちゃんを居間へと連れてくる。
「お、二人共久しぶりー。元気してた?」
「あらいらっしゃい、ゆっくりしていってねー」
「うわぁー相変わらずおっきい……じゃなくて、お姉さん達お久しぶりです」
「あ!ほーさんとこーさんだ!二人もちよよんと一緒で汗だくなんだな!」
約一名我が二番目の姉の二つあるメロンに気を取られかけてたが、まぁいいだろう。とりあえず……
「それじゃあさっき私が指示役やったから、今回は千保お姉ちゃんと私、それと叶奈ちゃんでやろっか。指示役には千胡お姉ちゃんと綺月ちゃんで」
「おぉ!最初っから叶奈は参加出来るんだな!それで、どうすればいいんだ?」
「簡単だよ。二人がルーレット回すから私達はその指示通りの場所に手とか足を置くだけ。でもそれ以外の場所が地面に着いたら負けだからね」
「わかった!」
「よし、それじゃあ叶奈ちゃんもルールわかって位置にも着いたし、そろそろスタートとしますか」
とはいえこれは……中々に俺が有利かもしれ……いや、ある意味俺が不利かもしれんなぁ……前世的な意味で。
俺の説明を受け、所定の位置に立った叶奈ちゃんと千保お姉ちゃんを見ながら、俺は自分や千胡お姉ちゃん、そして綺月ちゃんにはない立派なぽよぽよを持つ二人相手にそう思う。
近頃は俺もほんの少しだけだけど胸が張ってきたし、多分きっと無乳じゃなくて千保お姉ちゃんの半分くらいには大きく……
「それじゃあ最初は千代ちゃんね。えーっと右手を赤に」
っとそんな事考えてる場合じゃなかった。えーっと右手を赤だから……
「ここら辺かな?」
こうして、もう何度目かのツイスターゲームは幕を開け────
「次は千保ちゃん、青に右手」
「む、これは……ごめんよよーちゃん叶奈ちゃん、ちょっと引っ付くよー」
「わかったぞー」
「ちょっ!これ以上はぁっ!?」
数分がたった頃、そこには背中に叶奈ちゃんを乗せ、横から抱きしめられているかのように千保お姉ちゃんに覆われた俺の姿がそこにあった。
背中と脇腹いっぱいにふにふにぽよぽよした大きいものがむぎゅうってぇぇえ!
「それじゃあ次は千代ちゃんね。えーっと、右足を緑に!」
「緑ぃ!?」
無理無理無理無理!千保お姉ちゃんに叶奈ちゃんまで乗っけてるんだからとどかない!とどかないって!
「がんばれちよちー」
「早く選ばないと負けになっちゃうよー?」
「ぐぬぬぬぬぬぬ……!えーいもうどうにでもなれ!」
「ちよよん!?」「よーちゃん!?」
「それぇー!」
「「わぁぁぁぁぁぁあ!」」
「うわわっ!大丈夫皆!?」
「あー、やっぱりあれは無理だったかぁ……さて、それじゃあ今回は千代ちゃんのー……ってあら?ふふふっ、今回は引き分けみたいね」
そうくすくすと笑いながら言う千胡お姉ちゃんの前には、俺を一番下に全員が倒れ込んでしまっていた。
そしてこの日はその後も何戦かツイスターゲームを行い、俺はある意味充実した一日を過ごしたのであった。
思ったよりもツイスターシーン書けなかった……
次は男も居れてくんずほぐれつさせてやる……




