三月二十五日(水) おにぎり物語
三月二十五日。水曜日。
ところで皆様、おにぎりってメインになると思いますか?
と話を振って、急に別の事を言います。
実はわたくし、なまこ師匠ことGyo¥0‐様がお書きになっている『なまこ×どりる』(N3777FC)で、ヒロインが暮らす寮の『通いの食堂のおばちゃん・ミレイさん』として名前だけ、出演させていただいておりますが。←自慢
十数年前、リアルに社員寮の食堂のおばちゃんをやっていたことがあります。
その時、誕生日の方に食べたい物のリクエストを訊き……『おにぎり』と言われて困惑しました。
(良く言えばアットホームな、小さい会社の社員寮の食堂だったのもあり、こういう融通が利いたのです)
ハンバーグや豚肉生姜焼き、自家製コロッケなんかの人気メニューのリクエストは想定していましたし、お好み焼きやとん平焼きまでは、まあわかります。
ご飯ものでも、チャーハンやちらし寿司とかならわかりますけど、おにぎり!?
それも、具材はツナマヨにしてくれ、と。
あたたかいツナマヨおにぎりが食べたい、と。
コンビニのは冷たいから、あたたかいのが食べたい、と。
……おふくろの味だったのかな?と、後で思いました。
取りあえず手さぐりで、同僚の方と作りました。
これ、意外と難しいんですよ。
まずツナマヨを作りました。ここはあまり難しくはありません。
が、ツナ缶の油を切っても結局はマヨのせいで、パンならまだしもご飯粒の間から油がしみてくるんですよね、じわじわ、ベタッと。
利用者の顔を見てから握るようにしないと、握って置いておいたら、じわっと油がしみてきて形が崩れ、バラバラになります。
だから提供する直前に作ることにしましたが、一斉に利用者に来られると単純に大忙しでしたし、ひとつ握る度に使い捨て手袋もジワリとあぶらぎるしで、地味に大変でした。
リクエストした方も、我々が提供したツナマヨおにぎり、何かが違ったのか、あまり顔色が冴えなかった記憶があります。
正直、頑張った割には報われないで、後味がすっきりしませんでしたね~、もう昔の話ですけど。
閑話休題。
いえその、ツナマヨおにぎりは意外と難しいという話ではなく、単に今日の昼飯はおにぎりにしましょうという話なのです。……やっと本題だ~。
ちなみにツナマヨは入れません。
(入れないのかよ。じゃあこの長い前振りは何なんだ?ただの自分語りかい?)
【事前準備】
① 前日の夕飯時、多めに具だくさんの味噌汁を作って余らせる。
② 朝のルーティンの最後に、米を研いで仕掛けておく。
【作り方】
① 炊飯器のスイッチを入れる。
② ご飯が炊ける間に、残しておいた味噌汁を冷蔵庫から出して火にかけ、余裕があるなら箸休め的に玉子焼きを作る。
砂糖、塩、みりんで作る甘めの玉子焼きが合うでしょう。
③ 炊きあがったご飯を大きめのボールなどに移し、粗熱を取りつつ、塩に手水で素早く握る。
形は三角でも俵でも。
海苔・ゴマ・ゆかり・ふりかけなど、好みの味で。
中へ具を入れるのもいいですね。
あまりたっぷり入れるとバラバラになりますけど(笑 ここで取りあえず前フリとの関連が?)。
一般的に大阪では、おにぎりに味付け海苔を巻きますが、私は個人的に焼き海苔を巻く方が好きなので焼き海苔を巻きます。
おにぎりに塩味がついているので、味付け海苔だとくどく感じるのですよ。
ですが、そこは好みで。
今日の野菜類はお味噌汁の中の具(じゃがいも・玉ねぎ・ねぎ・わかめ)だけですが、まあいいでしょう。
超絶地味メニューでもおにぎりにすると、それなりに格好がつく気がします(笑)。
おにぎりって食が進みます。
2合炊いたんですけどね、どっかへ行ってしまいましたよ(腹の中だよ)。
ツナマヨおにぎりをリクエストしたあの子も、今はもう人の親になっているかもしれません。ツナマヨおにぎり、作っているのでしょうか?
ちょっとセンチになりながら、今日も完食!
ミッションクリア!グッジョブ!




