第20話 ゴールデンウィーク
お昼休み。
わたし「明日何しようか?」
「明日からゴールデンウィークだよ」。
「飛び飛びの休みで前半と後半に分かれてるけど」。
さくら「でもどこも混むでしょ」。
「やっぱり由美のうちで遊ぶかな」。
由実「なんでそうなるのよ」。
さくら「どこも出かけないで遊ぶとなるとやっぱり無難じゃない」。
由実「さくらんのうちがいい」
「いつもうちじゃ楽しくないじゃない」
さくら「由美のうちが広くていい」
わたし「わたしもさくらのうちってみたい」
「ちづちゃんはどこがいい」
「多数決で決めましょう」
千尋「わたしは由美さんのうちが好きかな。」
さくら「2対2で同表ね」。
「話し合いで決めるしかないわね」
由実「いつもわたしのうちじゃ不公平だわ」
「今回はさくらの家行きましょう」
さくら「しょうがないわね」
由実「あとはちーちゃんだけね」
「由美のお願い聞いてさくらのうち行きましょう」
千尋「由実さんがそういうなら行きましょう」
由実「これで全会一致でさくらのうちね」
「文句ないわね」
さくら「もう由美ちゃんは強引なんだから」
わたし「さくらのうち楽しみだなあ」
「お嬢さま学校だからお嬢さまだったりして」
由実「大丘女学園は学費良心的なのよ」
「お金持ちじゃなきゃいけないってこともないし」
「そんな審査もないんだから」
「小学部からの子はたまにお金持ちもいるけど」
「中学からの子はいたって普通の子が多いんだから」
「お嬢さま学校なんて言われてるだけよ」
さくら「優なに勘違いしてんのよ」
「うちはトイレもお風呂も一つだし車も一台なのよ」
「由美ちゃんちとは違うの」
「うちなんか来てもおもしろくないんだから」
わたし「じゃあ性格に似あわず女の子の部屋だったりして」
「楽しみだなあ」
さくら「さあどうだか」
「それはそうと次は優のうちだからね」
「みんなの家行かないと不公平なんだから」
わたし「えー私の家なんてつまらないわよ」
千尋「楽しみだなさくらさんち」
さくら「そんな余裕なこと言ってられるのも今のうちよ」
「千尋んちもいくんだからね」
千尋「わたしんちつまらないわよ」
「こなくていいから」
由実「嫌がると余計面白がるよさくらは」
さくら「ふふふ。千尋の部屋見るのも楽しみ」
由実「ゴールデンウィーク明けたらいよいよ中間考査迫るから」
「勉強道具もってきましょ」
「誘惑多くて集中できないかもしれないけど」
「みんなで集まったら遊んじゃうかもしれないし」
さくら「勉強なんてしたくないよ」
由実「中学だから留年はないけど」
「もし赤点だったら私立だから退学なんだかfらね」
「もう少し緊張感もったら」
わたし「そっかあ。退学になるんだ」
せっかく女の子で入学できて。
大切な友達できたのに。
退学して市立中学もどったらまたおかまっていじめられる。
本気で勉強しないとやばいんだなあ。
さくら「勉強しないで退学免れる方法ないかな」
「どっちも避けたいな」
由実「さくらは考えがせこいのよ」
「そんな考えじゃ本当に赤点になるかもよ」
さくら「赤点て何点?」
由実「たしか30点以下は赤点じゃない」
さくら「ハードル低いのね」
「なるわけないじゃない」
由実「小テストで赤点の点数取ってる人は誰よ」
さくら「そっかやばいね。数学が特に」
「でも数学嫌い」
由実「明日はみっちり勉強しましょ」
「さくらが退学とかやだもの」
さくら「由美ちゃんと離れるのやだ」
「由美ちゃん好きだもの」
由実「きもち悪いのよ。女同士でくっついてきて」
さくら「ひどい」




