第14話 女の子の日
授業中由美がつらそうな顔してる。
わたし「由美大丈夫?」
由実「おなか痛くて」。
わたし「先生由美さん具合悪いので保健室連れて行っていいですか?」
神楽坂さんお願いしますね。
わたし「由実おなかこわしたの?」
「変なもの食べたの」。
「おトイレ行ってから行く?」
由実「違う」。
「あいたたた」。
「女の子の日」。
「わたしそれってそんなぐわい悪くなるんだ」。
由実「人や体調にもよるけどね」。
「ほんと女の子ってめんどくさい」。
保健室行くと。
先生「生理痛止め飲んでゆっくり寝てなさい」。
わたし「ノートはとっておくから安心してじゃあ由実またね」。
女の子の日ってそんな大変なんだ。
授業終わって休憩時間。
さくらがきた。
さくら「由実大丈夫だった?」
「ひろいぐいでもしたんでしょ」。
「あはは」。
わたし「わたしと同じこと言ってる」。
「生理痛だって」。
さくら「そっちか」。
「女の子の日って大変なのね」。
「わたしもいつかなるのか嫌だなあ」。
「めんどくさいらしいし」。
「あー次の授業だ」。
わたし「由美のために綺麗にノートとらないと」。
カトリックの学校なのでフランス語もとらないといけない。
英語選択してても。
もちろんフランス語も選択もできるが。
1年時はみんな両方やる。
フランス語の授業があるのだ。
先生「神楽坂さん訳してください」。
わたし「こんにちわ。このペンはだれのですか?」
「わたしのです」。
「あなたイタリア人?」
「フランス人」。
先生「よくできました」。
まだ簡単だから私でも訳せる。
これでもたっぷり予習してるんだけど。
昼休み
わたし「由美帰ってこないね」。
「大丈夫かな」。
さくら「見舞いに行ってやるか」。
「由美具合どう?」
由実「だいぶ良くなってきた」。
「薬が効いてきたみたい」。
千尋「よかった」
「生理痛つらいものね」
由実「午後からは授業出るよ」。
「ノート見せて」。
「何この落書き」。
わたし「由美のことかいたんだよ」。
「元気になるように」。
「ありがとう」。
「ノート綺麗にとってあるじゃ」。
由美のためだよ。
ありがとう。
わたし「今日由美が日直だから」。
「仕事もかわりに千尋がしといたから」。
「学級日誌も書いて置いたって」。
由実「千尋ありがとう」。
千尋「女の子の日じゃ仕方ないよ」。
由実「さくらは何かしてくれるの」。
さくら「今日はいじるの勘弁しといてあげる」。
由実「何よそれ」。
さくら「掃除当番同じ班だから由美の分もしといてあげる」。
「今日は先生に説明しとくから掃除しないで帰りなよ」。
さくらもやさしいのね。
「同じ班じゃないけど」。
「由美の班と合同で昇降口の掃除だから」。
「やっといてあげるよ」。
わたし「わたし由美の班と同じ班で隣の席だし」。
「わたしの分もさくらしといてくれる」。
「優は元気なんだから駄目よ」。
さくら「あんたこそ半分由美の掃除分手伝いなさいよ」。
わたし「あはは」。
由実「みんなありがとう」。
千尋「うちら女の子なんだし女の子の日いつか来るんだから」。
「持ちつ持たれつ協力しようね」。
わたし「千尋いいこと言う」。




