79 【医療用付与】を作りあげ、新たに4つの商品を作りだしてみる。
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隣の席に座ると今後の私の考えている話をしつつ、「それだと彫刻師をもう少し増やしたい所ですね」と語り合いながら話は進んでいく。
確かに彫刻師でレベルが高いのが今の所ミモザさんしかいないのも難しい事なのだ。
私も作れなくはないだろうけれど、それはそれで難しい。
『ものまね師』を持っていたとしてもチートのスキルな為、余り使いたくはないのだ。
今後の展開を更に会話していくと――。
「取り敢えずどれ程の効果があるのかも実験したいです体験こそ正義だと思うので、一号店に商売繁盛、無病息災、家内安全の三つは欲しいですね」
「二号店には商売繫盛、無病息災かしら?」
「あとは彫金師と彫刻師で作れる物で調べて行きましょう」
「そうね。私思ったんだけど、この世界には香りを楽しむって言うのは無いのかしら?
「お香ですか?」
「ええ。彫金師がいるならお香を楽しむのも一つの手だと思ったんだけど」
「香司と言う専門職人がいますね。ただ彼らは全員貴族に所属しているので」
「ああ、いるにはいるのね。香炉も彫金で出来るからどうかなって思ったんだけど」
「貴族相手の商売は姉上が危険になるのでお勧めできませんね」
「それもそうね……」
「やはりアクセサリーが主流でしょうか」
「彫金師の可能性を引き上げたかったんだけどなぁ」
中々に現実は厳しい。
貴族相手ではとてもじゃないが手出しが出来ない。
「今の所、調べてみると精一杯作ってる感じですね」
「そうね、やはりお守り関係になるわね」
「家庭向きは彫刻、外向きには彫金と言った感じでしょうか」
「彫金は家向きなのもあると思うわ。ただ見た目重視よね。こうなったら視点を変えてみましょう」
「視点を変えるというと?」
「輸出するとしたら、どんな付与が良いかとかよ」
「ああ、なるほど。輸出か……今の所レインコートや幌がうちの店での輸出が多いですが、他の物か」
「それこそ【体感温度が下がる付与】があるなら、【体感温度が上がる付与】とかね」
「!」
「彫刻を作って貰って、湿気の多い地域なら【湿度調整付与】とか」
「待って下さい、メモを取ります」
そう言うとセンジュ君はメモを取り出し、その他思いつくものを口にしてみた。
何も売り手市場が「ダイヤ王国」だけでなくともいいのだ。
「後は女性にあったら嬉しい付与もあると良いわね」
「と言うと?」
「んー、込み入った話になるけど、【生理痛改善付与】とか、身体を売る人たちは薬で避妊してるけど【避妊付与】とかあると便利よね」
「その辺りは考えもつきませんでしたね。ただ、それらの付与は女性にしか出来なさそうです」
「そっかぁ。作ってみようかなぁ。毎日つけるものではないけど、自分のお守りみたいに持ってるだけでも違うかもね」
「男性だと【性欲増強付与】とかですかね」
「それ、男性に必要なくない?」
「いえいえ、回数が少ないっていうのは男性の一種の悩みでもありますし、医療関係になりますけど【勃起不全改善付与】とか……」
「ああ……確かにそれは男性にとっては困ってる人には良いかも」
「姉上がいったのも医療関係になりますよね」
「そうねぇ」
「ただ、その辺の医療関係となると、全体じゃないにしても魔物素材は必要になりそうです」
「女性の場合だとユニコーン?」
「男性だとバイルコーンと言う変異種ですね。小さい欠片で良いので入れ込んで付与を安定させないと駄目だと思います」
「なるほど」
確かに小さい欠片でも入れて付与をするのは大事か。
でも、他人に見られたくない、知られたくない場合を考えると――。
「その欠片を見て『あ、この人は』って思われるのも恥ずかしいから、腕輪にして裏側に付けるのがいいかもね」
「それは言えてますね。ユニコーン素材とバイルコーンの素材は沢山あるので作ってみますか?」
「試作品として作るのはありね。やはり体の内部に関係するから魔物素材が必要なのかしら?」
「そうなりますね」
「一つの宝石の裏側に魔物素材を当てて行く感じ?」
「そうなります。多分三つ纏めて付与しようとするとロストすると思うので」
「魔物素材パリーンはいやねぇ」
「取り敢えず作ってみてはどうです?」
と言う事になり、魔物素材であるユニコーンの角とバイルコーンの角を用意。
小さい欠片に彫金のやり方で取り出し、後は腕輪にプラチナ、宝石は鎮める意味を込めてアメジストを用意。
まずは試作品として腕輪を作り、宝石の裏側にユニコーンの欠片をセット。
後は付与をするんだけど――。
「アメジストに【生理痛改善付与】」
と付与を行うと凄い勢いで魔力を吸われた感じがする。
これにはセンジュ君も驚いているようで、光がグルグルと回って宝石に吸収された。
一応ロストにはならなかったので鑑定すると、【生理痛改善付与】は入っていた。
「凄く……魔力なのかしら? 持って行かれるけど作れたわね」
「魔物素材を使うと何時もの倍程力を持って行かれるみたいなんですよ」
「なるほどね。続いて【避妊付与】を作ってみましょう。これはローズクォーツで作ってみようかな」
そう言って作っては見たけど――全ロストした。
どうやらユニコーンでは合わないようで、バイルコーンで試すと成功した。
「なるほど? もしかして痛みや辛さを改善するにはユニコーンが向いていて」
「避妊や勃起不全と言うもっと強いのになるとバイルコーンが必要なんですかね」
「恐らく、魔力の持って行かれ方も違ったもの」
「変異種と言うのでも違ってきそうです」
「良かったら彫金して腕輪作るから、そっちは男性用作ってくれる?」
「一応ユニコーンとバイルコーンで二つずつお願いします」
こうして二つを使い、どっちがロストしてどっちが成功するかをチェックしたところ、男性用はユニコーン素材は全ロストして、バイルコーンでなら両方成功した。これはおそらくユニコーンの元々の魔物の性質によるものではないかと推測。ユニコーンは処女の乙女が好きだと言うしね。
「欠片は少なくて済みますから、これは医療用として出していい気がします」
「そうね、訳の分からないものを飲むよりは良いともうわ」
「ただ、【生理痛改善付与】と【性欲増強付与】は兎も角として、残る二つは膏血付与で自分専用にした方が良さそうです」
「ああ、自分だけしか使えないようにすれば他人に迷惑は掛からないものね」
【膏血付与】とは一般人でも使えるもので、そのアイテムを自分だけの専用にする為に行う付与の事。避妊や勃起不全に関してはそれが良いだろうと言う判断になった。
「取り敢えず医療関係なら四つ作れたわけですが」
「ねぇミモザさん」
「おっと?」
つい声を掛けるとロストさせてしまい、【身代わりの雫】もパリンしたのにゾッとする。
「どうしたんだい?」
「彫刻付与に子孫繁栄なかったかしら?」
「あるねぇ」
「ここに避妊付与を施したのがあるのだけど、付与同士が拮抗したりしない?」
「それは聞いたことないね。子孫繁栄付与はあくまでそう言う避妊付与をしているようなのをつけていない家庭に効くし、つけている人が居ればその人はお守りの方から『この子に今は必要なし』って避ける筈だよ」
「「おおお」」
どうやら問題は無さそうだ。
つまり、膏血付与すればなんとなる……と言うのは分かったけど――。
「生理痛改善付与は別として、他は予約して貰わないといけないわよね」
「そうですね……予約は必須かと」
「で、受け取りの際に膏血付与と」
「そこまでしての御受け渡しになりますね」
「「完全予約制」」
「売れると思う?」
「思わず作ってしまいましたがどうでしょう」
「ふんふん、【避妊付与】に【生理痛改善付与】に【性欲増強付与】に【勃起不全改善付与】
どれもあっち方面の付与だけど、それなりに予約数は来ると思うけどねぇ。ちなみにアタシは【避妊付与】と【生理痛改善付与】は欲しい」
「え!? どなたかと寝られるんですか!?」
「さぁ? 今は熟すのを待ってる所だけど……どうだろうねぇ?」
おう、ミモザさんの目がセンジュ君を狩る目になってる。
つまりはそう言う事?
センジュ君この前14歳になったばかりだから、成人するまではあと4年か……。
ついついセンジュ君の耳元で「防音付与欲しかったら作るよ!」と小声で言ったら、顔面真っ赤になっていた。
「お二人揃ってふしだらです!! 結婚するまではそう言う事をしてはいけないのですよ!」
「固いなぁ。アタシは何時でもウエルカムなのに」
「もーもーもー!!」
顔を真っ赤にして叫ぶセンジュ君には申し訳なかったけど、ついでだったのでプラチナ鉱石と宝石を色々使った【防音付与】も作り満足したのは言うまでもない。
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