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【R15版】淫獣大戦 ~聖人のボクは女たちをセックスで癒す~  作者: 夢乃
第1章

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20/59

020 聖女

 歳下の女の子に犯された。


 そりゃ、初めてじゃないけどさ。ボクの初めての相手は姉だったし、次の相手は妹だった。2人の相手をいっぺんにしたこともある。別に珍しいことじゃない。姉妹を持つ男なら、大抵は体験しているはず。


 けれど、今までにお尻を掘られたことはなかった。聖人の能力の調査のために、堀ったことはあるけれど。

 それなのに、今日は歳下の女の子にお尻を犯されながら、ペニスも喰われた。現実のこととは思えない。と言うか、思いたくない。

 けれど、それが事実なんだよね、と風呂に入った後のボクの裸身をタオルで甲斐甲斐しく拭いてくれるマローネを見ながら、内心で溜息を吐く。


「それでは服をどうぞ」

 ボクの身体から湯滴を拭き取ってくれたマローネが、服を着せてくれる。自分でできる、と言いたかったけれど、お尻の貞操を奪われたショックで口答えすら、する気になれない。

 マローネの用意した服は、ここで女たちが着ているのと同じ、ベストもどきの服とも呼べない服だった。色は何種類かあるようで、ここまでヴィークルに乗っていた女たちは薄い灰色、途中で見た女たちは青や赤や緑やその他色々、ここに来て最初に面会したルージュは濃い灰色、そしてマローネは桃色。赤い糸で刺繍もされていて、可愛いと言えば可愛らしい。


 ボクに用意されたのは濃い紫色のベストもどき。金糸で細かい刺繍が施されている。それを着て、というより肩に引っ掛けて腰を帯で締める。さらにサンダルを履くように薦められた。確かにここの気温では、靴よりサンダルかな。

「簡単ですがお食事も用意してあります。夕食はもっとしっかりしたものをご用意しますので、ご期待ください。何かご質問はありますか?」

「えっと、パンツは穿かせてもらえないのかな」

 うん、ボク、今、ノーパン。


「いつでもすぐにヤれるように、穿かない方がよろしいかと」

 そう言えば、マローネはブラジャーもパンティーも身に付けていなかったな。痴女なのかな。男を見ないのだけれど、相手はいるのかな。ボクを襲ったことから考えると、レズビアンとも思えないし。


「いやいや、ペニスをブラブラさせてたら落ち着かないから」

「そんなモノでしょうか?」

「そうなんです。さっき穿いていたのでいいので」

 何日も穿きっ放しだったパンツをもう一度穿くのは気持ち悪いけれど、それしかないから仕方がない。着の身着のまま誘拐されて来たのだから。

「いえ、そちらは洗濯しておきますので。仕方がありません。こちらをどうぞ」

 そう言って出してくれたのは、濃い紫色のヒラヒラしたパンツ。女物じゃないの?と思ったけれど、ここには女しかいないから、女物しかないのかも知れない。


「それじゃ、それをください」

「本当に、出したままの方がいいと思うのですけれど」

 やや不満そうにしながらも、マローネはパンティーを渡してくれた。

「それでは失礼いたします。何か用事がございましたら、テーブルのボタンを押してください」

 マローネは丁寧に頭を下げて、退室した。一応、彼女が去った後の扉が開くか確認したけれど、案の定開かなかった。


「仕方ない。脱出の手段は後で考えることにして、今は腹拵えしよ」

 何しろずっと、レーションと水だけだった。軽い食事でも今はご馳走だ。

 ボクは、マローネの用意してくれたサンドイッチと果実水でお腹を満たした。


 ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉


 ここの文化レベルはボクたちとそう違わないけれど、ところどころ遅れている印象を受ける。けれどそれも、環境が違うからかな。服が雑なのは暑いからだろうし、壁がコンクリートでも漆喰でもなく石壁なのは、通気性を考えてのことらしい。部屋から出してもらえないので大したことは判らないけれど。

 マローネは毎日、ボクの世話をしてくれる。そして毎日、ボクを襲う。身体は小さいのに、さすがは女というべきか、力ではまったく敵わず、毎日搾り取られている。その上、彼女の触手から噴き出る愛液のような粘液を直腸に注がれると、頭がぼうっと気持ち良くなって搾られるままに何度も射精してしまう。


 なんとか脱出したいけれど、部屋はカメラで監視されているし、1つしかない出口は施錠されているし、部屋から出たところでこの建物から出るのは至難の業だし、たとえそれが叶っても、ここは淫獣ひしめくエタニア大陸の奥地、ボク1人でウェリス大陸に辿り着けるとも思えない。

 誰かを人質に、と思ってもボクに接するのはボクより力の強いマローネ1人、上手いこと人質に取れたとしても、すぐに逆撃を受けるだろう。


 そもそも、彼女たちは何なのだろう? ボクたちと“同じ”人間なのだろうか? 触手のような尻尾を生やしていることからして、ボクたちと完全に同じではないんだろう。ハイダ様たち、ソーセスに住んでいる女には尻尾はないもの。

 尻尾と言えば、モレノさんには尻尾は生えていない。彼女はここの女たちとは別種族なのだろうか?


 それと、ここに来るまでの間に男をまったく見なかった。船の着いた小屋に女しかいないのは、まあ解る。ボクたちだって、軍や政府の要職には、男はごく稀にしかいないし。でも、この街に入ってからも、ヴィークルの中から見た限りでは男は1人もいなかった。人通りの少ない道を選んでいたようだから、たまたま見なかった可能性を否定できないけれど。

 そもそも男がいなかったら、生殖活動ができないのだから、そうかからない内に滅んでしまう。都市と言っても過言ではない街を造り、維持しているのだから、生殖していないってことはありえないだろう。それとも彼女たちは、単性生殖なのだろうか。


 いや、それだったらマローネがボクを襲った理由に説明がつかない。単性生殖ならば、異性に対する性欲はないだろう。そもそも『異性』が存在しないのだから。

 つまりはこの街、と言うより、エタニア大陸にも男はいるはず。彼女たちの生活をまだあまり見せられていないので、ボクの目に入っていないだけなんだろう。多分。




 そしてここに来てから4日後、ボクは初めて部屋から出してもらえた。と言ってもボクの希望ではない。ここに来た時に告げられた“聖女”様とやらとの面会とのこと。

 ボクは、マローネと小銃を肩に下げた2人の兵士に連れられ、途中でモレノさんも合流して、広い神殿のような雰囲気の部屋に案内された。


 久し振りに見るモレノさんは、ここの人たちと同じベストもどきの服を着ている。色は灰色で腰に締めているのは布の帯でなく革のベルト。もしかして、灰色系は軍服なのかな?


 部屋は天井も高く、左右には丸い石の柱が並び、まさに神殿という印象。奥は高い壇になっていて、誰か偉い人の場所だろう、と思わせる。それこそ、“聖女”様、とか。


 なんて考えていたら、突然モレノさんが「控えてください」と言い、片膝を床についた。マローネや後ろの2人も同じ体勢を取る。えっと、これ、ボクも跪いた方がいいんだよね、とボクも膝をつく。


 暗がりになっている奥から誰かが出て来た。ここに来た時に会った、ルージュという女だ。

「控えてください。聖女、スカーレット様の御成です」

 ボクは頭を下げつつも、上目遣いに壇の様子を窺った。

 最初に現れたモノを見て、ボクは身を震わせる。


 中央を空けて左右にのそりと出てきたのは、忌まわしき淫獣。アレが聖女? あんなモノとまともな面会ができるとは思えないんだけど。

 幸いにして、ボクの予想は外れてくれた。ほ。

 2匹の淫獣が壇の上で歩みを止めると、続けて奥中央から、何かがやって来た。あれは、車椅子。そしてそれに座っている女。その後ろの左右にも、女がいる。


其方(そなた)は妾の家臣でもなんでもない。面を上げよ」

 澄んだ声が響いた。今のってボクに言ったのかな。ゆっくりと頭を上げる。

 上目遣いでなく、真っ直ぐに見た聖女・スカーレットは美しかった。歳の頃はボクと同じくらい、整った顔立ち、燃えるような紅い髪、すらっとした肢体に形のいい大きな胸。

 その身を包むベストもどきの透けるような純白の服は、絹のような光沢を持ち、他の女の尻までの丈と違い、足首まで隠す長い丈だ。


 スカーレットは右手を横に出した。後ろに控えていた女が彼女に長い杖を渡す。聖女は杖をついて立ち上がると、壇から階段を下りてボクの前に来た。

「妾がスカーレット、其方(そなた)を呼んだ者じゃ。聖女などと呼ばれておる。其方(そなた)が聖人で間違いないの?」

 ここで嘘を吐いても、モレノさんから報告されているだろう。

「セリエスです。実感はないけど、聖人と呼ばれてます」

「ふむ。すぐではないが、其方(そなた)に頼みがある。その時が来たらよろしく頼む。とりあえず、希望はあるかの?」

「それならボクを、ウェリス大陸に、ソーセスの都市に帰してください」

「悪いが、それは叶わぬの。理由は依頼の中で明らかになろう。他になければ、ここは解散としよう」


 スカーレットは後ろを向き、階段を登って行った。そこで気付いたのは、彼女には尻尾が2本あることだった。あれが、聖女の印なのかも知れない。そうだとすると、聖人と違って判りやすいな。

 スカーレットは車椅子に座ると、杖を従者に渡して静々と戻って行った。淫獣も後に続く。


 結局のところ、今回は顔合わせだけが目的だったらしく、聖女と面会はしたものの実りはなかった。


 ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉ ◉


 しかし、変化はあった。入浴を済ませ、寝る前のひと時を寛いでいると、ノックに続いて扉が開いた。いつものようにマローネが精を搾りに来たのだろう、と入口を見る。

 ……マローネの他に、2人の女がいた。2人とも、マローネと同じか少し歳上、という見た目。

「今夜は3人でご奉仕いたします」

「待って待って待って。マローネ1人でもいっぱいいっぱいなんだから、3人なんて無理だよ」

 ボクは椅子にかけたまま仰け反り、両手を前に出して思い切り振った。


「いえ、聖人様はまだまだ余力があるとみました。皆さん、ヤりますよ」

 ボクは3人がかりで椅子から引き摺り下ろされ、全裸に剥かれ、ベッドに放り込まれた。3人の女も全裸になって、ベッドに乗ってくる。もしかしてベッドがこれだけ巨大なの、この上で乱交するため?


「聖人様、わたくしの触手をどうぞ」

「いや、ちょっと、はぅあっ」

「わたしのも、どうぞ」

「あ、ダメ、んっぐっ」

「あたしも忘れないでください」

「そこは、はううっ」


 ボクは3人の女に群がられ、何度も何度も尻を犯され、精を搾り取られた。



==登場人物==


■スカーレット

 エタニア大陸に住む、聖女と呼ばれる女。20歳くらい? セリエス誘拐の主犯っぽい。



==用語解説==


■聖女

 エタニア大陸の人間の中に稀に産まれる女。一般的なエタニア大陸の女と違い、触手のような尻尾が2本ある。

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