表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/322

オーガとわたし

 空の上は少し肌寒いです。

 今はまだ暖かい時期なので大丈夫ですが、寒くなるまでに何か防寒対策をしなければいけませんね。


 わたしは今、オリオンと空の上を飛んでいます。

 鷲掴みではありません。


 オリオンには、エドガーさんに作って貰った特製の手綱をつけて貰っています。

 この手綱はマジックアイテムで、わたしやオリオンの意思で首飾りに変わります。

 原理は説明されましたがよく分かりませんでした。

 なんでも、とっておきの空間魔法のスクロールを使ったものらしいです。


 そんな希少なものを使って貰って良いのですか?と聞いたら未来の希少な素材の為の投資だと言われました。

 希少な素材を手に入れたら、持ち込んであげようと思います。


 オリオンの飛行速度はとても早く、数日ががりで移動するガナの街とガスタの街を半日で飛ぶ事が出来ます。


 今日もロック鳥のさえずり亭でお菓子を買った帰りです。

 遊びに行っていた訳ではありませんよ。

 フューイ代理にガナの冒険者ギルドに手紙を届ける依頼を受けたのです。


 お菓子はついでです。

 リゼさんに頼まれた分や、孤児院の子供達へのお土産もあります。


 ガスタの街まであと半分くらいでしょうか?

 そろそろお昼にしましょう。

 


 お昼を食べ終わり出発しようかと思ったのですが、近くの森の中に薬草を見つけ少し採取して帰る事にしました。

 オリオンを送還すると、わたしは1人薬草を採取し始めます。


 一通り採取して、満足したので街道に戻ります。

 今から帰ると遅くなるかも知れませんが、後は依頼完了の手続きくらいで、急ぐ事ではありません。

 気にする事はないです。

 

「ん?」


 なんだか街道の方が騒がしいですね。

 

 わたしが森から街道の前に出ると、いきなり5体のオーガがこちらに駆け寄って来ました。


 オーガの後ろ、街道には派手ではありませんが、高級感ある作りの馬車があります。

 そして、馬車の周りには突然森から現れたわたしに、驚愕の表情を浮かべている騎士風の男性が3人。


 どうやら、彼らはオーガに襲われて敵わないまでもどうにか追い払ったところの様ですね。

 そしてオーガが逃げた先に突然現れたわたし(非常に遺憾ですが、見た目10~12歳)に驚いているのでしょう。


「くそ! なんで子供が!」

「いかん!」

「くっ間に合わない!」


 騎士風の3人は驚愕から、沈痛な表情に変わります。

 まぁ、確かに自分達が追い払った魔物が少女を襲ったとなれば、良識ある者なら強い自責の念を抱くでしょうね。


 ですが、今回、オーガの前に居るのはわたしです。


 1体目のオーガとすれ違い様に水龍の戦斧を振り抜くと、オーガは上半身と下半身に真っ二つです。

【クイックチェンジ】で水龍の戦斧を双斧に持ち替えると、自分の前を走っていた仲間が一瞬で真っ二つになった事で、慌てて距離を取ろうと立ち止まったオーガに向けて、身体を回転させながら左右の手に持った戦斧で連撃を放ちます。


 腕力に加え、魔力、遠心力の乗った攻撃は3体のオーガを葬るのには十分な威力でした。


 残るオーガは1体。

 たまたま1番後ろにいた為、生き残った運の良い1体です。


「ガァァア!」


 あ!

 最後のオーガが逃げ出しました。

 しかし、逃しはしません!

 わたしはスノーホワイトと入れ替えに召喚した烈風の斧をオーガの背中に向かって投擲しました。


 敵に背後を見せるとは愚かとしか言えませんね。


 風の魔法が込められた烈風の斧を受けて、背中を大きく切り裂かれたオーガは、地面に倒れてのたうち回っています。


 わたしも苦しませる趣味はありませんから、直ぐに首を落として楽にしてやります。


 一通りオーガの始末が終わると唖然としていた騎士風の男達の後ろ、上等な馬車から1人、男性が降りて来ました。

 身なりを見る限り、やはり貴族のようです。

 さて、向こうがどう出るかでわたしの対応も変わります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ