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遺跡とわたし

「よっと!」


 わたしは体の上にあった岩を力任せに押し退けます。

 土砂の中から生還したわたしは、取り敢えず落ちて来たと思われる上を見てみますが、すでに崩れた土砂で埋まってしまっています。


「【ライト】」


 生活魔法で灯りをともし、辺りを観察します。

 ふむ、どうやらこの空間は自然に出来た物では有りませんね。


 壁は鉄の様な物で作られていますし、所々に電灯の様なものが付いていた跡が有ります。

 今、わたしがいる空間は6メートル四方くらいの部屋です。

 扉らしき物が1つ有る以外は何も有りませんね。

 扉に近くと、1つ気がついた事があります。


「取っ手が有りませんね?」


 引き戸でしょうか?

 しかし、指を掛ける場所も有りません。

 漫画だと上に開けたりするのが定番ですか?


「ふん!」


 ビクともしませんでした。


「仕方ないですね。破壊しましょう」


 ドガ

 扉?を破壊して部屋の外に出ると左右に通路が続いている様です。


 しかし、左側は土砂で埋まってしまっていて進めません。

 仕方ないので右に行きます。

 何と無く、映画とかで見た潜水艦とか研究所とかの通路みたいな場所です。


「お! 扉ですね」


 扉を見つけました。

 しかし、またもや取っ手が有りません。

 もしかしたら自動ドア的なものなのかも知れません。


 ギルドではこんな所に遺跡が有るなどと聞いていなかったので、ここは未だ発見されていない遺跡なのかも知れません。

 この世界では偶にこう言った前時代の遺跡が見つかる事があります。

 今の時代より進んだ技術を持つ古代の文明です。


 地球で言うところのムーやアトランティスみたいなものです。

 しかし、地球の伝説の存在である古代の超文明と違い、この世界では古代の進んだ文明は実際に存在したものです。


 わたしのカバーストーリーで使っている遺跡の魔法装置もちゃんと存在しています。

 文献の中にですが。


 新しく見つけた部屋の扉を破壊して中に入ってみます。

 何処かに脱出口は無いでしょうか?

 この部屋もさっきの部屋と同じく、6メートル四方くらいの広さです。

 しかし、この部屋には書類棚と机と椅子が有ります。

 執務室の様な感じです。

 

 ビー ビー

『※※※※※※※※※ ※※※※※ ※※※※※※※※※』

「お⁉︎」


 わたしが部屋の中に踏み込むとサイレン音を鳴らしながら、部屋の隅にあったゴミ箱の様な形のモノがこちらに向かって来ます。

 何か言葉の様なモノも聞こえますが、意味は分かりません。

 ゴミ箱くん(命名わたし)がわたしの前、1メートルくらいで止まります。


『※※※※※※ ※※※※※ ※※※※※※※※※※※※』


 何を言っているのかさっぱり分かりません。

 わたしが首を傾げているとゴミ箱くんの上の蓋?が開き何かが出て来ました。

 

「映画などで見た事が有りますね」


 それはどうみても銃口です。


 ⁉︎

  ズガガガガガ


 いきなり撃って来ました。

 普通、警告とかが有って然るべきだと思います。


「あ! さっきのよく分からない言葉が警告だったのでしょうか?」


 恐らくこのゴミ箱くんは古代文明のセキュリティー装置的なモノではないでしょうか?

 

「ふぅ!」


 銃撃を躱しつつ、ゴミ箱くんのボディに水龍の戦斧を振るいます。

 吹き飛び、壁に叩きつけられたゴミ箱くんですが、まだこちらに銃撃を続けています。


「思ったより頑丈ですね」


 それからゴミ箱くんは、魔力を込めた戦斧を何度も叩き込むことで、ようやく沈黙しました。


 古代文明が崩壊してからずっと動き続けていたとは驚きです。

 まぁ、ダンジョンの中にはこう言った古代文明の遺跡も有るそうですからね。

 そこから見つかる古代のマジックアイテムは高性能な物も多いとか。

 辺りを伺い、ゴミ箱くんの増援が現れない事を確認すると、書類棚に収まっていた書類を1枚手に取ります。


 ※※※※※※※※※※



 ※※※※※※※ ※※※※※※※※ ※※※※※

 ※※※※ ※※※※※※※※ ※※※※※※※※

 ※※※※※


 ※※ ※※※※※※※※※※※※※※

 ※※ ※※※ ※※※※※※ ※※※

 ※※ ※※※※※※※※※ ※※※※

 ※※ ※※※※※※※※※※※※※※

 ※※ ※※※※※※※※※ ※※※※※

 ※※ ※※※ ※※※※※※※※※※


  成る程、全く読めません。


「う〜ん、どうした物ですかね?」


 しばらく首を捻っていたわたしですが、ここで閃きました。


「おお、そうでした!」


 わたしはアイテムボックスからアルザックさん達から貰った妖精の耳飾を取り出し、早速装備するのでした。

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