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遭遇とわたし

本作とリンクする作品『マーリンさんの学業奮闘記』の二年生編を投稿しました。

本日より1日1話更新、全12話の予定です。


ヽ(*^ω^*)ノ

目次上部の《同一世界》からご覧下さい。


 崖の下まで伸びる巨大な世界樹の根っこを降りて行きます。

 10分程掛けて崖を降りると、上とは比べものにならない程濃密な魔力を感じます。

 

「じゃあ、このまま東に進むぞ。

 ここからはマジでヤバイ魔物も出現する可能性がある。

  慎重に進め、なにか妙な感じがしたら直ぐに言うんだぞ」

「分かりました」


  わたし達は左手に崖を見ながら道無き道を進みます。


 道が険しいため、シリウスには乗れません。

 ジャギさんが乗って来た馬はわたしが召喚魔法でガストの街の牧場に送還しました。

 わたしの魔力を使ってマーキングしておいたので馬くらいなら召喚、送還が可能です。

 しかし、契約を結んだ訳ではないので、わたしの魔力が拡散するまで……約3日くらいが限度、有効範囲などの制限もある裏技です。


 日が沈んできた頃、遠くに小川が見えました。

 今日はここで野営して、明日、湖を、目指します。

 

「やっぱり、ユウの料理はマジで美味いな!」

「そうでしょう、そうでしょう。

 丁度いい所にサファイアクラブがいましたからね。

『蟹のワイン蒸し』です。

  酒精は飛ばしていますので安心です」

 

 サファイアクラブは青い宝石の様な殻を持った蟹です。

 宝石の様ではありますが宝飾品としては価値は有りません。

 生臭いからです。

 しかし、その殻に包まれた身はとても美味しいのです。


「うめぇな! エールが欲しくなる」

「流石にここでアルコールは危険ですよ」

「分かってるよ、ユウは店とか開かないのか? 儲かるぞ。保証する」

「わたしはこの大陸を見て回りたいので遠慮します。

 代わりにガスタの街に帰ったら絶品の食堂を教えてあげますよ」

「絶品か……そんなに美味いのか?」

「もちろんです」

「楽しみにしてるぜ」


 その晩は交代で見張りをし、眠りに着きました。



 翌朝、わたし達は小川をたどり、昼を少し過ぎた頃、湖に着きました。

 道中、小川で上半身が馬、下半身が魚と、生物学にケンカを売っているような魔物、ケルピーに遭遇しました。


 ジャギさん曰く、ケルピーの肉はジューシーで柔らかく、とても美味しいらしいです。

 当然、高級食材です。

 もちろん確保しました。

 沢山いたので辺境伯家や孤児院、風切羽へのお土産にしましょう。



 湖周辺の魔力を探り、1番魔力の高い場所を探します。

 

「この辺りが1番魔力が高いですね」

「どっかにミリス草が生えてねぇか?」

「あ、見つけました!ミリス草です」


 湖に近い場所にミリス草がいくつか生えているのを見つけました。

 アレだけ有れば十分過ぎる量です。

 わたし達がミリス草を採取しようと近づいた時、湖の中から何か大きな気配が近づいて来ました。


「「⁉︎」」


  わたしとジャギさんは後ろに跳び、湖から飛び出して来たそいつと距離を取ります。


「な、これは⁉︎」

「ま、マズイぞユウ!」


  湖から現れたのはなんと、ナーガでした。

 ナーガは所謂、東洋龍に似た姿をした竜種です。

 ランクはB、しかし、個体によってはAランク以上のモノも存在します。


「ちっ撤退だ! 取り敢えず奴の縄張りから離れるぞ!」

「は、はい」


 わたし達は速やかに逃げ……いえ、偵察を終えて引き上げたのでした。


「はぁ、はぁ、まさか竜種の縄張りだったとはな。付いてないぜ」

「はぁ、はぁ、あのナーガが何処かに行くまで待ちましょうか?」

「いや、無理だな。

  竜種は異様に縄張り意識が強い。

  なんとか討伐するか、諦めるしか無い」

「わたし達2人で討伐は?」

「厳しいな。

  無理とは言わねえが、かなりの綱渡りだ」

「他の湖は無いのですか?」

「有るとは思うが俺はしらねぇな」


  万事休すですね。

  どうしたものか…………‼︎


「どうしたユウ?」

「あちらの方に誰かいます。

  3人くらいです」

「なに! 俺達以外にも冒険者が入っていたのか?」

「リゼさんは何も言ってなかったですが?」

「別にギルドを通さなくては入れないと言う訳ではないからな。

 それにリゼなら言い忘れたって事も十分有り得る」

「では、接触して情報を交換しましょう」

「そうだな」


 わたし達は気配を辿り、謎の人物達がいる場所まで移動します。

 すると、向こうもわたし達の気配に気づいたのか、気配が警戒した物に変わりました。

 まだ、かなり距離が有るのですがなかなかいい反応です。

 高ランクの冒険者かも知れません。


 そして、背の高い藪を抜け、開けた場所に出ました。

 広場の端に大岩があり、その岩を背に3人の人物が武器を構えて立っています。


 剣を構えた男性、弓に矢をつがえた女性、そして杖を構えた顔色の悪い女性の3人です。

 3人とも共通して額に2本の小さなツノが有り、小麦色の肌をしています。

 ミルミット王国の人々は皆、欧州風の顔立ちに、白い肌を持っています。

 となると、彼らは他国の冒険者に違いありません!


「な、おい、構えろユウ!

  こいつらは魔族だ!」


  ………………魔族に違いありません!


いつも読んで頂きありがとうございます。


宜しければブックマーク、評価、ご感想などを頂けると嬉しいです。


(=´∀`)人(´∀`=)

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