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薬師のユウさん、大斧担いで自由に生きる  作者: はぐれメタボ
第二章《暗躍する魔族》
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◆大武闘祭・第五試合

 宿で英気を養った翌日、5試合目。

 仮面の男ザムさん対リザードマンのナーブさんです。


 舞台上ではザムさんがくじを引こうとしています。

 今日は、初日より舞台の周りに待機している魔法使いが多いですね?


『本日最初の試合は【重】です!

 ザム対ナーブの試合は魔法により身体の重さが倍になる舞台での戦いとなります!』


 ああ、その為の魔法使いですか。

 2日目の試合は特殊なフィールドでの戦いなのかも知れません。


 決勝戦は伝統的に特殊なルールなしの普通の試合らしいので、縛りのある試合はあと2試合、それくらいなら魔法使いによって特殊なフィールドを用意する事は可能です。

 

 さて、舞台上では剣を手にしたザムさんとハルバードを構えたナーブさんが対峙しています。

 

「始め!」


 審判の声にナーブさんが飛び出します。

  土属性魔法によって増幅された自分の体重を巧く攻撃に乗せ、強力な一撃を放ちます。


 ハルバードの一撃は硬い石畳を砕き、土煙を巻き上げました。

 そして……


「しょ、勝者、ザム!」


 土煙から出て来たのはザムさんでした。


 土煙が晴れた後には気絶したナーブさんが転がっています。

 それを確認した審判が勝者を宣言するのでした。


 ハルバードをギリギリのところで躱したのは見えましたが、ナーブさんを倒すところは土煙で見えませんでした。


 しかし、ナーブはかなりの手練れでしたし、クルーガー殿下も瞬殺(死んでませんが)していましたし、ザムさんの技量は恐ろしく高いと思われます。


 もし、次の試合でわたしが勝てば、決勝戦の相手は彼です。

 なるべく手の内を見たかったので残念です。


 わたしは初戦でかなり手の内をバラしてしまいましたからね。

 開き直ってガンガン行きましょうか?




 続いてわたしの試合です。

 

「よお、よろしくな嬢ちゃん」


 カイさんが軽く声を掛けて来ました。


「ええ、よろしくお願いします。カイさん」


 わたし達の前には係員さんがくじの入った壺を持って来ました。


「カイさん、くじをどうぞ」


 ここは譲るとしましょう。


「お?そうか、ありがとな」


 カイさんが壺の中をゴソゴソと漁り、球を1つ取り出しました。

 わたしと実況が覗き込みます。


『続いての試合は【水】、水に満たされたフィールドで戦って頂きます!』


 水ですか。

『海斬り』と言う二つ名からすると海戦、水中戦に長けている可能性が高いですね。


 控え室に戻り考察しているなか、魔法使い達によって舞台が作り変えられています。


 広い石畳の舞台は姿を消し、水深5メートル程の巨大なプールに所々に小さな足場が有ります。


 しかし、わたしには水天の靴があるので、水の上を歩く事が可能です。

 足場的にはわたしが圧倒的に有利ですね。


 フィールドの用意が整ったのか、係員さんに呼ばれました。

 わたしとカイさんは離れた小さな足場に立ち、向かい合います。


 この試合ではリザードマンの主審とは別にマーマンの副審が水中に待機しているそうです。


 カイさんの手にはトライデントが握られています。

 色や魔力の気配から水属性のマジックアイテムだと思われます。


 しかし、わたしの水龍の戦斧も水属性です。

 ラグラーナとの戦いの経験も有りますので、水のフィールドは不利ではないでしょう。


 わたしとカイさんの準備が整ったのを見た審判が試合の始まりを告げます。


「始め!」

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