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廃墟とわたし

 地図に描かれていた場所はスラムの中です。


 ボロボロの建物が立ち並ぶ細い路地を駆け抜ける黒い影……わたしです。

 デネブを召喚し、空からアリスを探して貰っていると、前方の建物に捕らえられている所を発見しました。


 呼び出された場所とは、少し離れています。

 初めから解放する気など無かったのでしょう。


 わたしも、のこのこと呼び出される気は無かったのでお互い様ですよね。

 更にデネブに周囲を探って貰うと、わたしが呼び出された場所を取り囲む様に、周りの建物の中に誰か隠れています。

 多分、暗殺者です。


 取り敢えずそちらは無視しておきましょう。

 わたしは廃墟の陰からアリスが捕らえられている建物を観察します。

 ボロボロの廃墟の様な建物ばかりのスラムのなかでは、しっかりと手入れされているのか、かなり綺麗な外観をしています。


 また、辺りには平屋ばかりですが、その建物は3階建で、アリスが捕らえられてのも3階です。


  わたしは視覚同調の魔法を使い、デネブの見ている物を見せて貰います。


 綺麗にしてはいてもやはり廃墟ですね。

 窓に板が張っていない場所も多いです。

 そんな窓の1つから中を窺うと1階には3人、2階に3人、3階に5人とアリスが居ます。


 アリスは手足を縛られ、猿轡を咬まされて床に転がされていました。


 薬か何かで眠らされている様ですが見たところ怪我は無い様です。

 幸い、アリスは高き釣鐘の連中からは離れています。

 いま、部屋に飛び込めばアリスを保護出来そうです。


 わたしはデネブを呼び戻し、送還すると、入れ替える様にオリオンを召喚します。

 オリオンの足に掴まり、空へと飛び上がったわたしは、勢いをつけて窓から部屋に飛び込みます。


「な、なんだ!」

「くそ、何が起きた!」


 奴らが混乱している隙にアリスの腕を掴み窓の外に放り投げます。

 後はオリオンがアリスを護ってくれるでしょう。


「ゴホ……ゴホ……てめぇ、何者だ!」

「自分が呼び出した相手が誰かも分からないなんて、バカとしか言いようが無いですね」

「な、お前、漆黒のユウか⁉︎」

「がっは!」

「ぐぎゅ!」


 驚いているバカの両隣にいた奴らを、烈風の斧で挽き肉にしてやります。

  すると騒ぎに気づいたのか、下から次々と人が上がってきます。


「はは、どうやってこの場所に気づいたのかは知らないが、この人数を相手に何ができる?バカな女だ。

 ルクスの治療なんて引き受けなければこんなスラムで死ぬ事は無かったってのによぉ!」

 

 どうやら、あいつが1番偉いみたいですね。

 漆黒の柄に透明感のある刃を持つ巨大な戦斧に、わたしを取り囲む男達が1歩下がります。


「初めに言っておきますが、今わたしは非常に機嫌が悪いです。

 直ぐに死にたい人は前に、後で死にたい人は後ろに退がって下さい」


 さて、蹂躙の時間です。


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