ルーファ・キャラ設定(挿絵あり）

・サナルーファ

　異世界出身の戦士で現在は日本の魔討士。留学生という名目で檜村玄絵と同居しています。

　152センチ、体重不肖。15歳。　

　　

　通称八王子ダンジョンと呼ばれる系列のダンジョンの向こうにある異世界・アイディール・スラヴァーネ（本編では未出）の遊牧民ジェルキ族の戦士階級です。

　三つ首龍との戦闘中に偶発的に生じた空間浸食により日本に転移してきました。

　遊牧民の戦士階級は農耕や狩猟、牧畜などの労役は免除される代わりにモンスターとの戦いや戦争では最前線に立つことを求められます。

　　このため戦士としての心構えと訓練を受けてきており、それに強く影響されていましたが、現代日本に来て三田ケ谷に惚れられたり、違う環境に接しているうちにそれ以外の生き方があることに気付き、少しづつ心情に変化が表れています。

　大人し気な外見ですが戦士としての訓練をうけているため戦いでは勇ましく、頑固と言うか融通が利かない面もあります。

　ちなみに、本名はサナルーファで、姓はありません。

　名乗るときは、ジェルキ族の戦士、ラスミットの家のアムレジアの娘、サナルーファと名乗りますが、簡略にしたいときは、アスミット家の娘、サナルーファでも通じます。

白い蓮の花の如き（アイ・ニルーサ・グルチェフェグル）、という戦士の二つ名をもっています。これは名前ではなく、戦士に与えられる称号のようなものです。

　好きなものは、三田ケ谷と話すことと新しいものを見ることと自己鍛錬です。好物はフライドポテト。

　戦士の能力は、グーリという名の狼の使い魔を使役することです。

　普通の狼より一回り大きいサイズで彼女の意志通りに動きます。また、この狼はイラストで持っている円弧剣に変化します。

　

　円弧剣の中に入って体ごとぶつかるような突撃と、振り回して遠心力でたたき切るような戦いをします。

　この武器には片岡君達の武器の様な風を操ったり刀身を消すような特別な効果はありませんが、見た目より軽く、鋭い切れ味を持ち武器としての性能は高くなっています。

　戦闘時は必ず部族の赤い衣装を身に付けます。これはきらびやかな刺繍が入った戦装束です。

　長い飾り帯などは戦闘には邪魔になりますが、これを翻して戦うことは先祖に勇敢に戦っていることを示すとともにその加護を求めるという要素があります。

　なので、日本で戦う時もこの衣装を身に付けますが、靴だけは彼女の革ブーツとは性能差がありすぎたため今は日本のスポーツ用ブーツを履いています。

・魔討士の制度について

　魔討士の資格取得については特に要件はありません。

　全国各地に魔討士協会があり、魔素を人工的に発生させた空間で素質を測定し、素質と認められた場合は面接等を受けて資格を得ることができます。ただし未成年には保護者の同意が必要です。

　回復系統の術を持つ者など、極めて特殊もしくは高い素質を持つ者は魔討士協会の方が説得して資格を取らせるケースもあります。

　ちなみに素質がある者は50人に1人くらい、そのうち資格を取って戦うものは2/3から半分ほどです。

　この世界において魔討士のイメージは世間的にはかなり良好です。

　これはモンスターと勇敢に戦って皆を守るというイメージを協会が積極的にPRしていることや、トップクラスは勿論のこと、普通に戦っていてもそれなりに稼げる、様々な優遇が受けられることは周知の事実であることが影響しています

　このため素質の測定にはかなりの人数が参加します。

　資格取得後の行動は本人の自主性に任されています。このため、資格は取ったものの殆ど活用しないというものもいます。

　ただし、野良ダンジョンと遭遇した際は市民を守るために交戦することが義務付けられています。

　何があろうと命がけで最後まで戦うべしというほどではなく、明らかに勝てない場合は自衛を優先し撤退することが推奨されていますが、真っ先に逃げる等の相応しくない行動が続けば資格停止となります。　

　討伐したモンスターに応じて功績点と評価点が加算され、功績点は換金することができます。

　原則的には討伐に参加した者同士で頭割りになりますが、評価点については戦闘参加者全員の同意があればこの限りではありません。

　評価点はランクに影響し、8-7位はある程度の経験者、6位以上は経験を積んだベテランとみなされます。

　ランクは上位に行けば行くほど昇格に必要な点が増えるうえに、ダンジョン下層のモンスターの討伐には下方修正がかかります。

　このため5位以上に上がるにはダンジョン深層での討伐が必須となるためかなり難しく、3位以上はトップクラスで別格な存在とみられます。

　

　功績点については例外なく頭割りです。

　これは功績点が金に直結していることから、それによるトラブルが生じることを回避するためです。

　この頭割りシステムはトラブル回避には役に立っていますが、一方で、戦力的に目に見えにくい支援タイプがパーティに入れてもらいにくい原因にもなっています。

　ちなみに評価点や実績点、戦闘における行動は資格持ちにのみ与えられるアプリで管理されます。