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Sランク冒険者と飛来

 詳細検索や範囲検索を駆使してやっとの思いで探しだした作品がエタってた時の絶望感は異常。ええ、まあそんなことしてる暇があるなら更新しろって話なんですがね。


2015/11/19

Sランク冒険者のステータスを記入し、主人公の評価を修正しました。

 壁からロックエレファントの姿が一瞬だけ見えたかと思うと、ロックエレファントの体がはじけ飛んだ。


 それと同時に後ろから声が聞こえる。


「大丈夫か! Sランクパーティー『フェンリル』だ。助太刀する!」


 最初にやってきたのは三人の冒険者たち。重戦士と魔法使い、奥にいるのは……回復職か? 僧侶っぽい格好をした女性だ。なんというか、この三人で完成されていると言った印象を受けるパーティーだ。


「ロックエレファントがこんな低い所に……それにこんな数みたことない。これはこの世の終わりか何かなのか?」

「ふむ、それにしては魔物が少ないですね。彼があらかた倒してしまったのでしょうか。大きな魔法を使った痕跡も見られますしね」

「それにしても彼、戦って生じた汚れはあるものの完全に無傷ね。服も乱れて無いようだし、よっぽど回避に長けているか、何か特殊な防御方法を持っているのか……」


 異常事態に首をかしげつつも、随分と余裕そうな三人組。ロックエレファント程度なら問題ないと言うことか。


「取りあえず、こいつら押さえこむのに疲れたんで後は任せていいですかね?」


 俺のすぐ隣までやってきた重戦士の男に向かって尋ねる。彼らの援護くらいなら体力も魔力も残っているが、ステータスでは見えないSAN値がピンチだ。その問いに重戦士の後ろにいた魔法士が答える。


「ええ、最初から後は私たちがやるつもりでしたし。それにしても、随分大きな魔法を使いましたね。魔力の残滓と……この辺りは気温が高かったり低かったりするので分かりにくいですが、冷気ですかね? 話ではC+ランクと聞いていましたが、下手をするとSランク以上の実力をお持ちのようですね」


 もう氷はほとんど残っていないのだが、そこまで見破られたか。やっぱこの人たち凄いんだな。


「それでは魔力の回復も兼ねて暫く後方に下がらせてもらいます。後の事はお任せしました」


 俺が三人に向かってお辞儀をする頃にはロックエレファントはすぐそこまでやって来ていた。しかし誰も気にした様子が無く、重戦士の男が長剣を振るだけでロックエレファントの体は真っ二つになった。すげー。


 俺はそれを見ながら後方に下がる、おそらく魔物の気配を感じてこの三人だけ先に来たのだろう。他の冒険者が来るまでは時間がかかりそうだ。


 俺は休憩をしつつ三人の隙間をすり抜けて通るロックエレファントを処理しておく。どうせ後続の冒険者が来ているので逃がしてもそちらで対処はできると思うが、念のためだ。


 長剣で真っ二つにし、魔法で吹き飛ばし、果ては僧侶らしき女性までもがメイスでロックエレファントを仕留める始末。少なくとも最後の奴は回復職じゃないのだろうか。それともSランクともなればあの程度は回復職でも倒せないといけないのだろうか。


 三人のうち、重戦士の男のステータスを覗いてみた。


[デリック lv150


【生命力】1820/1820

【魔力】870/870

【筋力】1634

【防御】1540

【持久力】1348

【敏捷】945

【魔攻撃】924

【魔防御】1130

【運】75

 ◆スキル

[剣術 lv8]

[剛腕 lv4]

[威圧 lv5]

[無魔法 lv5]

[見切り lv6]

[魔力操作 lv3]

[索敵 lv6]

[夜目 lv5]

[遠見 lv5]


◆称号

[前人未踏]


]


 ちゃんと他人のステータスをみたのはセレナさん以来だが、初めて4桁以上のステータスを持つ人間をみたな。高ランクになっていけばいくほどランクごとの実力差が広がっていくと言うので、ステータスからしても大体セレナさん二人分以上の強さを持っていることになる。


 仮に俺がこの三人と戦ったとすると……まあ、三対一でも勝つだろうな。これが二組あれば……【金剛化】と【強欲の芽レベル2】、それと木刀の一部機能を封印すればけっこうぎりぎりな戦いになるかも知れないな。



 俺が三人の戦闘をみながら戦力を分析していると、やがて後続の冒険者が到着する。実力はA+からBランク程度の実力の人間が50人。こいつらの対処ならば十分な数だ。


「よし、魔法を使える者は上のワイバーンを、前衛は盾職を前面に出して奴等の突進を受け止めろ!」


何やら隊長らしき人が後続の冒険者たちに指示を出す。Sランクの冒険者たちも少し無理をして戦っていたのか、援軍が来るのを見つけた途端攻撃の手を緩め、数体の魔物が後ろへ漏れていく。


 それを盾で受けとめ、剣でダメージを与え、魔法で撃ち落としていく。盾役が負傷したら後退し、別の人が盾役を務めている間に回復させる。統率のとれた動きで魔物の波に対処する姿はとても格好良い。


「取りあえず魔物が街まで行く事は無いだろう。それにしても……結局今回の原因は何だったんだ?」


 他の事を考える余裕が出てくると、やはりそこが気になって仕方がない。この火山は周期的に魔物が降りてくる時期があるらしいが、規模が違いすぎるから関係は薄いだろう。


 となると、後はダンジョンか? 俺がノスティア王国の森でソードオーガが出てきたときも、ダンジョンが生まれた可能性があると言っていたことから、ダンジョンができると強力な魔物が生まれたりするのだろう。


 それか、俺の予想だにしない事態が起こっているのかもしれないが、何にせよ頂上付近で何か異変が起きているのだろう。となると火山が封鎖される前にとっとと此処を抜けた方がいいな。この騒動が終わったら準備を整えて出発するか。


「あ、そう言えばジョズはどこにいるんだ? ギルドに事情聴取でもされてんのかな。大変そう――っ!」


 この時の俺はすでに警戒をほとんどしていなかった。確かに目の前で戦闘は行われているものの、こちらにはほとんどやってこないし、仮に流れ弾が飛んできたとしても直前で気付けば十分対処可能だろう。仮に対処ができなくても【金剛化】があればダメージを負うことはないと言うのも油断を助長させていたのだろうか。いや、そんな仮定の話はこのさいどうでもいい。


 不幸中の幸いと言うべきか、ほとんど癖で発動していた【並列思考】による【索敵】はその存在を捉える事ができた。


 ――此処から10kmほど離れた位置から亜音速で飛んでくる巨大な魔物の姿を。


 一瞬呆然とした俺は我に返ってすぐに叫ぼうとするが、一瞬遅れて気付いたSランクの魔法使いがどなり声を上げた。


「っ!? まずい、何か(・・)が来ています! 何でもいいです、今すぐ防御姿勢を取ってください!」


 突然叫んだ魔法使いに対し、俺以外の全員が困惑する。いたって順調に見えた討伐戦でいきなり警戒を促す声が聞こえるのだから当然と言えるだろう。


 しかしそこは皆経験豊富なエリート冒険者たち。中でも先程冒険者たちに指示を出していた人物がいち早く指示を出した。


「魔法が使える物は『土壁(アースウォール)』か『マジックシールド』を使って守りを固めろ! それ以外は盾でも何でもいい。とにかく攻撃に備えろ!」


 おそらくあの隊長は何が起きているのか分かっていないのだろう。それでもSランク冒険者の実力を信頼して、攻撃に備えるように全員に指示を飛ばしたのだ。あの人はきっと優秀な指揮官になれるだろう。


 その声を聞いた冒険者たちは口々に詠唱を始める。早めに対処を始められたお蔭で、なんとかそれ(・・)と衝突するまでに魔法を展開できるだろう。


「うおおおおおおっ! おい兄ちゃん! あんたにも手伝ってもらうぞ!」


 最前線でロックエレファントを止めていたデリックが魔物を吹き飛ばしながらこちらに呼び掛けてくる。


「分かっています! 『天牙』!」


 言われなくてもそのつもりなので木刀を握りロックエレファントに向かって『天牙』を放つ。


 ……どうやら騒動はまだまだ終わらないようだ。


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