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ダンジョンコアを手に入れたのでチートする  作者: くろのわーる
フェイズ2

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第55話


 朝食を終えて、食器を洗う手伝いをしていると家のチャイムが鳴る。


「優斗さん、美嘉ちゃん達が来ましたよ」


 インターホンの画面に映る美嘉ちゃん達を見て、沙耶ちゃんが告げてくる。思っていたよりも早く、陣内一家が到着したことで洗い物もそこそこに玄関へと赴く。


「優斗さん、おはよー」


「美嘉ちゃん、おはよ。それにしても思ってたより、来るの早かったね」


「うん、お父さんが車を出してくれたし、何より道が空いてたからね(笑)」


「確かに今なら道は空いてるだろうね(笑)」


 美嘉ちゃんと微笑まし会話をしていると親父さんから駐車場所を聞かれた。


「優斗君、車なんだけど家の真ん前に停めて問題なかったかな?」


「全然、問題ないですよ」


 陣内家族を快く迎え入れ、リビングへと連れていく。


 まだ、洗い物の途中だったこともあり、直子さんは洗い物を沙耶ちゃんは俺の代わりに洗い物を手伝っていた。


「とりあえず、全員揃うまでくつろいでてくれ」


「はーい!」

「そうさせてもらうな」

「ちょっと、来るのが早すぎたようで申し訳ない」


 3人はソファーに腰を降ろす。


 3人に飲み物でも出そうと準備しつつ、台所から人間観察をしてみる。


 美嘉ちゃんは興味津々とキョロキョロと回りを見渡している。

 親父さんは普通に座っているな。

 そして、流石は陽輝。勝手知ったる我が家なのでテレビをつけて我が物顔で自由にくつろいでいる。


 まあ、良いんだけどね・・・。


 飲み物を提供してから時間が経たないうちに洗い物が終わった二人も揃い、本日の話し合いが始まる。


「今日から本格的に強化していく予定だけど、まずはどんな感じか実際に見てもらおうと思ってる。」


 俺はひと言、告げるとアイテムボックスからダンジョンコアとマットを取り出し、インストラクター陽輝氏に指示を出してサイドステップを踏ませる。


 俺の指示に従い、軽快にサイドステップを繰り返す陽輝。


「「・・・」」


 そんな陽輝を無言で見つめる4人を置いて、俺は説明を進める。


「こんな風に地味だけど、サイドステップをすることによってDPダンジョンポイントを貯めることが出来るんだよ」


 流石にまだ意味がわからないといった雰囲気の4人にDPが増える原理を丁寧に説明し終わると美嘉ちゃんがぼそっと呟いた。


「・・・なんだか思ってた感じと・・・違う」


 そうだよなと思いつつ、『ダンジョンコアの事は他言無用だと念入りに言い聞かせて』、順番に4人にもサイドステップを踏ませていった。


 それにしてもリビングの入口は普通の扉と家事経路の2つしかない為、6人中4人は自然と休憩になってしまう。

 新しく確保する拠点では入口が多い所が良いなと考え、親父さんに伝えておくことにした。


 今は沙耶ちゃんと直子さんがサイドステップを行っており、手持無沙汰な俺は考えていた事を陽輝に相談する。


「なあ、陽輝」


「なんだ?」


「ダンジョンコアに新機能が増えたことは説明したよな」


「ああ、そうだな」


「それで今後のことも考えて交換可能な品目を増やそうと思うんだが」


「まさかっ!?お店に忍び込んで盗ってくる気か?」


「人聞きが悪いこと、言うなよ。ちょっと、借りるだけだし!」


 そんな冷たい目で俺を見るなよ。男に見られて喜ぶ趣味はないんだよ。


「・・・まあ、今後のことを考えると交換可能な品目は多いに越したことはないか」


 心の中で陽輝は葛藤するも答えは出たようだ。


「それで俺に言うってことは夜に忍び込むつもりなのか?」


「そういうことだな。ついては・・・」


「はいはい。ここで何かあった時の為に留守番をしてれば良いんだろ」


「流石、陽輝。理解が早くて助かるよ。それとついでに昨日、渡した『魔除け石』をいくつか近くの避難所に設置しこようと思ってるんだがどうだろうか?」


「いいと思うぜ!正直、俺も人の為に何かした方が良いとは思っていたしな」


 陽輝に同意を貰えたので4人にも提案してみると快く賛成してもらえた。


 特に沙耶ちゃんと直子さんはテレビのニュースを見て、自分達だけが安全を確保していることに罪悪感を抱いていたようで大賛成だった。


 なので4人が稼いだDPは優先的に『魔除け石』と交換していくことにしようと思う。


 そして、俺は今夜の活動の為にみんなよりも早めに休ませてもらうことになった。




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