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自分はどうして『チェンソーマン・レゼ編』にここまでハマったのか

作者: Sin Guilty

 小説家になろうでお世話になっております、SinGuiltyと申します。


 本日は人生で2回目となる二桁鑑賞に至ったアニメ映画『チェンソーマン・レゼ編』について暑苦しく語りたいと思います。※多分にネタバレ成分が含まれておりますので、原作・アニメ・映画共にチェンソーマンを未読、未視聴の方はあらかじめご承知おきください。





 さて。




 レゼとデンジ、ついでにビームが超糞可愛い。




 以上。






 一言で言えば上記で終わってしまうのですが、くどい文調に定評がある自分としてはもう少し暑苦しく語りたいと思います。


 まず前提として(ワイルズ)、自分はタツキ先生の古参ファンという訳ではございません。


 ファイアパンチはもちろん、ルックバックや短編集はすべて読ませていただいてはおりますが、週刊少年ジャンプでチェンソーマンが連載されるようになってからタツキ先生を知ったような新参者であります。


 それどころかレゼ編が公開されるまではアニメ版にもそこまでハマれず、コミックスこそ集めてはいても二期では一期ほどの熱量を持てずにいたていたらくです。


 まあそれがこの夏の終わりからチェンソーマン一色なわけですよ。


 原作でも一番好きなエピソードは当然レゼ編なわけですが、それでも自分がここまで劇場版にハマることになるとは、初回鑑賞時には夢にも思っていませんでした。


 とはいえレゼ編の好きな点はいくらでもあげられます。

 ジャンプ掲載時からSNSでも話題になりましたし、あらゆる考察なども拝読していました。


 そりゃまずはあの切ない結末ですよね。


 最後に目にしたのがお互いの背中というのがもうたまらん。

 デンジが少なくともあの時点では、レゼが自分を択ばずに逃げたと思わざるを得ないのも切なすぎます。


 デンジが自分比最高の生活を捨ててでも、レゼと逃げようとする決意も刺さる。

 それが悲壮過ぎないというか、シンプルに「好きだから」ってだけなのがまたたまらんのですよね。


 レゼがデンジのところへ行こうと決意する一連の流れを、セリフもモノローグもなしに表現しきっているのは天才の所業としか思えん。漫画という表現形態の極致の一つといっても、けっして過言ではないと思う。


 個人的にはレゼがデンジを「チェンソー」「チェンソーマン」と一度も呼ばないのがもう、のたうち回りそうになるほど好き。


 夜の学校やプール、二道でのイチャコラもろくな青春時代を送ってこなかった自分にはぶっ刺さります。いや送ってこなかったからこそ、テンプレハニトラ攻勢がそれと知りつつぶっ刺さると申しましょうか……正体を知った後の戦闘中ですらいちゃついてるみたいなんだもんなあ、レゼとデンジ。


 いやきりがないんですよ。

 レゼ編という物語が持つ魅力を語り始めると、もう収拾がつかない。


 それほどまでに自分にとって原作のレゼ編は、タツキ先生という化物が生み出したとんでもない完成度の名作なのです。


 それが劇場版アニメになることによって、よりとんでもないことになった。


 解釈の悪魔たる米津玄師による「IRIS OUT」と「JANE DOE」による強化(バフ)効果は計り知れない。いや「BOW AND ARROW」の時にも思ったけど、曲はもとよりなんであんな歌詞かけるのあの人。


 あんな文字数で他人が創り出した物語の本質をぶち抜くって、やめろカカシ、それは読者様から「文章が冗長なんだよ、もっとすっきりかけよ」と言われ続けてる自分に効く。ちなみに英訳版「怪物たちを統べるモノ」において、アメリカやドイツの読者様からも同じことを言われて自分は深くへこみました。


 牛尾憲輔のBGMもとんでもない。

 「in the pool」ずっと聴いてられる。

 「CHAINSAW MAN THE MOVIE:REZE ARC original soundtrack -summer's end-」たまらん。


 もちろん株式会社MAPPAによるド派手な戦闘シーンをはじめとした映像表現も外せません。

 何回観ても戦闘シーン、口開けてみてしまうもんなあ……レゼが誘導弾を叩き墜とされて「え?あれ?」ってなってんのホント好き。


 いやもとから大好きだったレゼ編を、何度も映画館に観に行くようになった最大の理由は、つまるところ()()に尽きるんですよ。


 それ――レゼの声。

 

 声優さんにそこまで詳しくない自分は、上田麗奈さんについてどうこう言える知識がありません。

 まあチェンソーマンでお名前を知った後は、出ておられるアニメを片っ端から視聴いたしましたが。


 とにかくそのレゼの声によって、上記で自分が上げた好きなところすべてに、もうえらいことブーストがかかるんですよ。これはもう理屈じゃねえ、声優さんの知識が無くてもいいから一度観て欲しい(聴いて欲しい)と心から思う。


 好きなセリフを言えと言われたら、台本のレゼの台詞を一から並べることになるだろう。


 それほどまでにホント凄いんですよ。明確な言葉だけではなく、制作陣の執念を感じる細かい動き、ちょっとした仕草に伴う息遣いや、言葉になり切らない声まで表現されていて、レゼの「いる感」が半端ない。


 最後の台詞なんてもう……


 それでもこの映画の一番恐ろしいところは、製作スタッフの皆さんとレゼ役声優様による渾身の合わせ技にあると個人的には信仰しております。


 レゼの台詞全てに素晴らしい声と演技で命を吹き込んでこられた声優様がいるからこそ、最後に我知らず駆け出しながらレゼがデンジの名を呼ぶ表現があえて『無音』なのがぶっ刺さるのです。


 あかん。何度観ても泣く。


 よく知っているはずの物語で泣かされる。

 これこそがアニメ化の神髄なのではなかろうか。


 声、音楽、動きを尽くして、元より珠玉の物語を、人の心をぶち抜くなにかに昇華させる。

 昨今、原作に忠実にアニメ化しながらもすさまじい評価をうける作品が多い理由は、個人的にそこにこそある気がしています。 


 ああ、今週末も入場者特典第六弾をもらいがてら観に行こう。


 でもいつまで映画館で見ることができるんだろう。


 円盤の発売も待ち遠しいけれど、映画館でしか味わえない魅力が山ほどあると思います、この作品には。まだ観ておられない方は、映画館でやっているうちに観られることを心からお勧めしつつ、この乱文を締めたいと思います。


 最後まで読んでいただいてありがとうございました。



 あ。



 入場者特典で思い出した。













 原作者様自らがこれだけifで煽っておいて、このままなんもなしでしれっと終わったりしませんよね?

 第七弾にはなんか仕込みがきっとあるんですよね? 


 タツキ信じてるからな。


 じゃないと耐えられない。

 

 陳腐でもなんでもいい、100回観たら最後二道にレゼが来るIFエンド観れないかなあ……

 嘘でもいい、幻覚でもいいんだ……

いやホント、ちょっとでも興味を持たれたら映画館で観て欲しいです。本気と書いてマジで。


新作『勇者たちの功罪(N9981LK)』を投稿しております。

https://book1.adouzi.eu.org/n9981lk/

毎日投稿で来年2月くらい、40万時前後で完結します。


暇つぶしにでも読んでいただけたら嬉しいです。

これレゼ編を観て書きだしたんですよね、身体がハッピーエンドを求めて。

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