表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界詐欺師のなんちゃって経営術【SS置き場】  作者: 宮地拓海


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

88/535

【73話後感想返し】最近、失言の多いエステラ

――大通りを歩くエステラ

――困った表情の老婆を見つける


エステラ「お婆さん。どうかしたのかな?」

老婆「あ、いえ……実は、孫娘を訪ねてきたんじゃが……道が分からんでなぁ」

エステラ「他の区から来たのかい?」

老婆「えぇ、四十区から。孫娘は先月こちらに嫁いできてねぇ」

エステラ「先月ってことは……リリス・ノーリンさん?」

老婆「えぇ、えぇ! そうです。その娘です」

エステラ「なら、彼女の家はこっちじゃないよ。曲がり角を逆に曲がっちゃったんだね」

老婆「リリスのお知り合いなのかい?」

エステラ「いいや。話したことはないね」

老婆「でも、その割には詳しいねぇ」

エステラ「この区のことで、ボクが知らないことなんて何もないからね。さぁ、家まで送りましょう。荷物を貸して、持ってあげる」

老婆「まぁ、何から何までご親切に」

エステラ「なぁに。これくらい当然だよ」

老婆「イケメンと大通りを歩けるなんて、若い頃を思い出すねぇ……うっひゃっひゃっ」

エステラ「……あはは。まぁ、しょうがないよね。……イケメンか」


――所変わって陽だまり亭


ヤシロ「――と、いうのを目撃してな」

ジネット「エステラさん、お優しいですね」

マグダ「……なかなか出来ることじゃない」

ロレッタ「この区のこと、なんでも知ってるですか? なんか凄いです」

ヤシロ「そりゃ、まぁ……知ってるだろうな。色々と」

エステラ「こんにちは~! って、アレ? どうしたのみんな、変な顔して。特にヤシロ」

ヤシロ「誰が変な顔だ。折角お前の好感度を上げておいてやったのに」

エステラ「なんのことだい?」

ヤシロ「大通りでババアをナンパしてお持ち帰りしてたろう?」

エステラ「人聞きの悪いこと言わないでくれるかな!? 道を教えてあげただけだよ」

マグダ「……教えただけなどと、謙遜。なかなか出来ることじゃない」

ロレッタ「エステラさん、ちょっと見直したです!」

エステラ「大袈裟だよ」

マグダ「……昨晩の入浴中、『巨乳過ぎて足元が見えない~……とか言ってみたいなぁ』と漏らしていた人物と同じとは思えない」

エステラ「なんで知ってるんだい、そんなことを!?」

ヤシロ「あぁ、今朝ナタリアがやってきてな『是非お耳に入れたい胸キュンワードがっ!』って、ここで披露して帰ったんだ」

エステラ「何やってんのさ、ナタリアー!?」

ヤシロ「お前、館を潰してサトウキビ畑作るとか言ったそうじゃないか」

エステラ「そんなことまで知ってるの!?」

ヤシロ「迂闊なことを口にするな。ナタリアが敵に回ったら、お前はカエルだぞ」

エステラ「ナタリアが敵にだなんて、そんなこと…………でも気を付けるよ」

ヤシロ「そうしてくれ。お前は、俺たちにとって大切な人間なんだからな」

エステラ「うん。ありがと」

ヤシロ「だから、朝食の時に『牛乳を飲んでおっぱいが大きくなるなら、もうダイレクトにおっぱいを牛乳に浸せばより効果が得られるんじゃないかな!? ナタリア、タライに牛乳をなみなみと注いできて!』とか言ってナタリアを困らせるんじゃないぞ」

エステラ「なんでそんなことまで知ってるのさぁー!?」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ