【71話あとがき】友達の友達は微妙な間柄――つまりはレジーナとウーマロのこと
レジーナ「…………」(←人見知り中)
ウーマロ「…………」(←女性に緊張中)
ヤシロ「何黙ってんだよ?」
ウーマロ「ヤシロさん! どこ行ってたッスか!?」
ヤシロ「いや、お前らのお茶を用意しに……」
レジーナ「分かるっ、分かるで! 『俺のお茶、飲ませてやるぜ……口移しでな』やろ!? ウチのことは気にせんでえぇから、盛大にやらかしたって!」
ヤシロ「やるか、んなもん!」
レジーナ「なんでやのん? ほら、見てみぃな。狐の人がしょんぼりしとるで?」
ウーマロ「してないッスよ!? 変なこと言わないでほしいッス!」
レジーナ「そんな、隠さんでもえぇって! ウチはな……、全~部、分かってるんやから」
ウーマロ「何一つ分かってないッスよ!?」
ヤシロ「あ、そういや。お茶に合いそうな焼き菓子があるからちょっと持ってくるな」
ウーマロ「あ、お気遣いなくッス」
レジーナ「せやで。お茶だけで十分…………行ってもぅたな」
ウーマロ「……ッスね」
レジーナ「…………」
ウーマロ「…………」
レジーナ「…………」
ウーマロ「…………」
レジーナ「…………」
ウーマロ「…………」
ヤシロ「悪ぃ、なかったわ」
レジーナ「なんやねんな、じぶ~ん! めっちゃ期待させといてからにぃ! なぁ?」
ウーマロ「そうッスよ! このがっかり感たるや相当なもんッスよ!?」
ヤシロ「じゃあ、もう一回探して……」
レジーナ「ちょい待ち! さては自分…………」
ウーマロ「ヤシロさん、……ワザとやってるッスね?」
ヤシロ「いや、すまん。……なんか面白かったから」




