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異世界詐欺師のなんちゃって経営術【SS置き場】  作者: 宮地拓海


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【挿話5話後感想返し】エステラとイメルダは将来良き友人になれる?

エステラ「ふふふ……控えめの偽乳でさり気に微増。ヤシロに怪しまれないように、『あれ、いつの間にか育った?』みたいな流れに持っていこう」


――ドア、ガチャ


エステラ「こんにちはー!」

ヤシロ「エステラ、ダウト!」

エステラ「ソッコーでバレた!?」

ヤシロ「お前はなぁ、いつまでもそんなくだらないことしてんじゃねぇよ。いい加減自分を顧みろよ」

エステラ「ひ…………酷い! いくらなんでも言い過ぎだ! ヤシロのバカー!」

ヤシロ「お、おい!」


――数時間後


イメルダ「ヤシロさん!」

ヤシロ「お、どうしたイメルダ……って、めっちゃ怖い顔っ!?」

イメルダ「あなた、どういうつもりですの!?」

ヤシロ「な、何がだよ!?」

イメルダ「確かに、エステラさんの胸はないですわ! 以前一度、温泉をご一緒した際、『…………え? ……………………えっ!?』って、二度見するくらいにありませんでしたわ! ちょっとだけならお湯が溜められるんじゃないかとすら思いましたわよ、えぇ思いましたとも! あれはもう、ご先祖様のどなたかがおっぱいに悪さをして末代まで祟られているとしか思えないレベルでしたわ! ですが! いや、ですからこそ! エステラさんは少しの膨らみに憧れを抱き、殿方の前に出る時に少し見栄を張りたくなるのですわ! そんな女心も解せないとは、はっきり言いましてガッカリですわ! ヤシロさん、あなたはもっと紳士な人だと思っていましたのに……抉れ差別もほどほどになさいましっ!」

ヤシロ「……何を怒ってるのか、なんとなく分かるんだが……お前の方が絶対酷いこと言ってるからな?」

イメルダ「ワタクシは、見たままの事実を述べているだけですわ! あなたのように、女性のおしゃれを頭ごなしに『くだらない』と一笑に付すような……」

ヤシロ「それは誤解だ」

イメルダ「何が誤解ですの!?」

ヤシロ「エステラは、偽物に頼る必要もないほど、今のままで十分魅力的だって言ってんだよ」

イメルダ「…………え?」

ヤシロ「何がお洒落だ。偽物をくっつけて嬉しそうな顔をして……あれじゃ逆効果だ。エステラはな、胸がなくて、そしてないことをちょっと気にしている素振りが可愛いんだよ。あんな見てくれ重視の紛い物ではなく、俺は、エステラの内から滲み出してくる魅力を見ているし、知っている。それをわざわざ殺しちまうような偽乳みたいなもんを『くだらない』と言って何が悪い?」

イメルダ「え……っと、それは、つまり……?」

ヤシロ「お前が怒るような話じゃない。まぁ、エステラには死んでも聞かせられない話だが……」

エステラ「……聞いちゃった」

ヤシロ「エステラっ!?」

イメルダ「い、いつからそこに!?」

エステラ「イメルダ……」

イメルダ「な、なんですの!?」

エステラ「ボクのために怒ってくれてありがとう」

イメルダ「そ、そんなこと…………どうということでは、ありませんわ」

エステラ「それから、イメルダ」

イメルダ「ま、まだ、何か?」

エステラ「そこ、邪魔だから、ちょっとどいてて」

イメルダ「は?」

エステラ「ヤシロォ! 聞いたぞ! どうして君は、そういうことをもっとはっきり言わないのかなぁ!? 言えばいいのに! 言えばいいのに!」

ヤシロ「こうやって面倒くさく絡まれるのが目に見えてるからだよ!」

エステラ「照れてるのかい? 照れているのかい? ん? ん?」

ヤシロ「あぁ! 煩わしい! 抉れろ! 貫通しろ!」

エステラ「貫通は言い過ぎだ!」

イメルダ「ワタクシを無視するとは何事ですのっ!? 二人とも、こちらを向きなさいまし!」







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