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異世界詐欺師のなんちゃって経営術【SS置き場】  作者: 宮地拓海


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【67話後感想返し】もしもこの物語が撮影されたドラマだったなら……

****************************************


ジネット「お疲れ様で~す!」

マグダ「お疲れ様ですぅ~! ジネットさん、今日の演技凄く素敵でしたよぉ!」

ジネット「マグダちゃんはいつも元気ねぇ」

マグダ「だってぇ、私、本番でセリフ少ないんだも~ん」

ロレッタ「あの、お話中失礼します。少しだけ静かにしていただけるとありがたいのですが」

ジネット「あ、ごめんね。期末テスト近いんだっけ?」

ロレッタ「明後日です」

ジネット「じゃあ収録なんかしてる場合じゃないじゃない。マネージャーに言いなよ」

ロレッタ「いえ。私、今が大切な時期なんです。ジネットさんみたいな立派な女優になるために、勉強と仕事、きちんと両立させるって決めたんです!」

ジネット「偉いわねぇ」

マグダ「ロレッタちゃん、ホント真面目だよねぇ」

エステラ「………………お先に失礼します」

ジネット「あ、エステラちゃん! この後ご飯とかどう?」

エステラ「いえ……家でハムスターが待っていますので。では」

マグダ「無駄ですよぉ。あの人、人付き合い苦手なんですもん」

エステラ「……人付き合い苦手で、すみません。では、失礼します」

ウーマロ「あ~っと、ちょい待ち、ちょい待ち! ねぇねぇ、ギャルズ~? この後飯でもどう? 奢っちゃうよ~……監督が! なんつって!」

マグダ「うわぁ……痛い人が来た」

ロレッタ「視線を合わせないようにしましょう」

ジネット「あ、あの、わたしたち、もう帰りますので」

ウーマロ「そんなぁ、連れないよぉ、ジネットちゃ~ん! そんなこと言わないでさぁ、これから俺と、お茶…………摘みにいかない? なんつって!」

ジネット「…………殴りたいっ!」


****************************************


ウーマロ「って! ヤシロさん、オイラのキャラ、なんなんッスか!?」

マグダ「……マグダ、もう一年分ほどしゃべった……」

ヤシロ「祭りで人が集まったんだから、それを利用して演劇ブームでも巻き起こそうと思ってな。お前ら、気合い入れて演技しろよ!」

エステラ「……なんだか、配役に悪意を感じるんだけど。……なんだい、ボクのこのボッチ設定は」

ヤシロ「胸の悩みを誰にも……あっと、違った。胸に秘めた悩みを誰にも言えないキャラだ。お前にピッタリだろう?」

エステラ「配役云々置いておいて、胸の件で軽く殴らせてほしい」

ロレッタ「みなさん! 文句はいけませんです! お兄ちゃんが折角用意してくれた脚本です! 心を込めて演じるです!」

マグダ「……ロレッタは、頭の良いキャラだから、嬉しい」

ウーマロ「なんか、生き生きしてたッスもんね……」

ロレッタ「はっ!? まさかこの配役は、あたしの中から滲み出す知性をお兄ちゃんが感じ取って……!?」

ヤシロ「いや、それはない」

ロレッタ「あぁっ! こうしている間も、あたしの中の知性が、溢れ出していくですぅ!」

ヤシロ「溢れ過ぎて空っぽになってんじゃねぇの、じゃあ」

ジネット「あぅ、あの…………みなさん!」

ヤシロ「どうした、ジネット?」

ジネット「な、生意気な口を利いてすみません! 脚本に書いてあるとはいえ、申し訳ありません!」

エステラ「いや、いいんだよ。そういうセリフなんだし」

ジネット「馴れ馴れしくしてすみませんっ!」

エステラ「ヤシロ! ヤシロがジネットちゃんに無理を強いるから、変な恐縮スイッチが入っちゃったじゃないか!」

ジネット「スイッチが入ってすみませんっ!」

ヤシロ「ん~……こいつらに芝居は無理だな…………別のもん考えるか」







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