【65話後感想返し】ヤシロが最近ちょっと意識しちゃうこと
ヤシロ「(どうして、ジネットを妙に意識してしまうんだろう? ちょっと考えてみるか……)」
ジネット「ヤシロさん。今日は川魚の唐揚げを作ってみました」
ヤシロ「(美味い。小骨の処理も完璧で、濃過ぎず薄過ぎない絶妙の味付けだ。女将さんが作ってくれたゴリの天ぷらを思い出すぜ)」
ジネット「ヤシロさん。お天気がいいのでお部屋のシーツを持ってきてくれますか?」
ヤシロ「(あぁ、女将さんもよくそう言って俺に布団を運ばせてたっけなぁ。天日で干した布団、いい匂いするんだよなぁ)
ジネット「ヤシロさん。この前、レジーナさんにいただいたハンドクリーム、とてもよく効くんですよ。見てください。指先までつるつるです」
ヤシロ「(女将さんも手荒れに悩んでいたっけなぁ……アロエのハンドクリームを誕生日にあげたことがあったっけ)」
ジネット「シーツを干したら、お庭でお茶でもしましょうか? ぽかぽかして、気持ちいいですよ」
ヤシロ「(そういや、女将さんも、よく縁側で日向ぼっこしてたっけなぁ……ネコとか膝に抱いて)」
マグダ「……店長。手伝うことある?」
ヤシロ「(ネコ、来た!?)」
ジネット「では、自分の部屋のシーツを持ってきてください」
マグダ「……了解」
ジネット「さぁ、あとは干すだけで…………あの、ヤシロさん? どうかされましたか?」
ヤシロ「ジネット。お前さぁ、なんか…………おばちゃんみたいだな」
ジネット「ひ、酷いですよっ!?」
ヤシロ「(いや、でも、女将さんも年齢の割にお婆ちゃん趣味だったし……はっ!? まさか俺は、婆コンなのか!? 婆萌え!? ってことは……)ジネットがお婆ちゃんっぽいから気になるのか!?」
ジネット「っぽくないです! っぽくないですもん! むぅ~っ!」
ヤシロ「(うわ、なにその怒り方。超可愛い…………あ、俺やっぱ婆萌えじゃなかったみたいだ)……だよな。俺、どっちかっていうとロリコンだもんな」
マグダ「……マグダ、ピンチでチャンス」
――シーツ「ばっさぁ……」
ジネット「あぁっ、マグダさん! シーツ! シーツ落としてます! ダメですよ、落としちゃ!」
マグダ「……ヤシロはマグダに劣情をぶつけるつもり」
ヤシロ「酷い決めつけだな!?」
マグダ「……無理矢理はよくない」
ヤシロ「するか!」
マグダ「……でも、耳をモフるくらいは許可する」
ヤシロ「……いや、お前がやって欲しいだけだろうが」
マグダ「……許可してもいい」
ヤシロ「へいへい」
――もふもふ
マグダ「……むふー」
ジネット「あの、ヤシロさん……幼女趣味も、お婆さん萌えも許容出来る範囲で、お願いしますね」
ヤシロ「ジネットが、あんまりお婆ちゃんっぽいことをしなければ大丈夫だ」
ジネット「ですから、わたし、そんなことしてませんもん! むぅ!」




