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現実的ファンタジア〜綺麗で完璧な世界で、私たちは闇と向き合う〜  作者: KAИАU
第2章【"侵食されていく日常"を味わう気分はどうだい?】
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第24話〜迷宮②〜

「……え。」

 

この廊下可笑しい__


"歩くと分かる"


「かなうさん……!」


私は後ろを振り向き、かなうさんの服を掴んだ。


「この廊下真っ直ぐ歩けないです……!!!!」


気付いたかという目でかなうさんは、

私に向かってクスリと笑った。


「床下が少しずつ斜めに傾いてるからね。

怪我したら大変だからゆっくり歩くんだよ。」


かなうさんは私の頭を撫でた。



なぜ斜めに?

こんな歩きにくい家……蘭さん以外作らないでしょ。


「変わってるなぁ……。」


「アイツは大分変わってるよ。」


壁に突き当たった右側にもまた、廊下があった。


やはり……!

コレは、この先に武器屋があることに期待が出来る…!



更に私は、右へ曲がった。



「え。」


しかし、この廊下は私の予想を遥かに超えてきた。


「ただの行き止まり……?」


これ以上は進めなかった。


大きなガラス窓の近くには、

外で待機しているわっさんが、うずくまって寝ている様子が見える。


「わっさん、ふて寝してる…可愛い…。」


そう……わっさんが、寝ている様子が近くで……近く……


私は思わず叫んだ。


「……近くで!? 近くで見えるってことは……!!」


「わっ……!びっくりした。」

かなうさんが、私の声に驚いて肩を跳ねさせた。

 

その瞬間、視界が開けた気がした__。


反対側の壁には小窓があり、部屋の様子が見える。


そう、それはあの和室。


「不撓不屈……!!!!!」


見た事のある景色に、私は思わず

小窓を手のひらで叩いてしまった。


ギィィ__


「へっ?」

小窓付きの壁が回転する。


バタン__


予想外過ぎる仕組みに着いていけず、

私は、掛け軸のある部屋へ向かって倒れ込んだ。



「あははははっ!!!!」

後ろから、大笑いするかなうさんの声が聞こえる。


うぅ……知ってたなら

手を引っ張って転ばないようにして欲しかった……。



「あぁ…びっくりした……。」

私は立ち上がって、少しズレた帽子を整えた。


この廊下、螺旋状に2階から1階に繋がってたのか……。


それに加えて、回転する壁__


まるでカラクリ屋敷ではないか。


そうなるとまた1から部屋を見ていく必要がある。


普通の家じゃないってそういう事ね……。

 


「もう1周してもいいですか?」


「この家の仕掛けは全部見たからね。次は解けるよ。」

かなうさんは少し嬉しそうに笑った。

 

「もう()()()()()()()()()大丈夫だね。」

「押さなくて……って………あ!!!」


かなうさんは私の背中を度々押していた。

 

もしかして……武器屋に行くためには

"押すことが鍵"だということを最初から私に……?


言葉ではなく、行動で伝えていたなんて。

高度すぎるヒントでしょ……。


かなうさんらしい手助けの仕方ではあるけど。

 

私が回転扉に触れなければ、

一生気付かなかったかもしれないというのに。


「なんだか謎解きみたいで楽しいですね。」


「うつつが、楽しいなら良かった。

まだ、目的地には辿り着けてないけどね。」


うぅ……それは……そうですけど。



こうなったら、トコトンこの家の謎を解かなくては

気が済まない。


「よしっ!」


「頼んだよ、うつつ。」

 

私達は、カラクリ屋敷2周目に突入した。


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