久々に舞踏会に行く事が決まりました。
不定期更新です
ゆっくりしていた今日この頃、私の気持ちを地に落とす出来事が待っていました。招待状が届きました。家族全員で、出なくてはならない舞踏会が始まります。
「ほほほ、ルビィディア舞踏会の招待状が来たわ楽しみね」
いいえ、お母様!ちっとも楽しくありません。招待状と一緒にドレスが届きました。もの凄く皇太子殿下の趣味に走った、わ、た、し、が、嫌がるのを承知で贈ったと思ってます。あの!腹黒変態!胸が強調され、胸元が良く見える様に作られたドレスです。いやあ!変態入ってます。上から覗く気満々なんですね。
「…行きたくない、病気になりたい」
「ルビィディア、ダメよ欠席は出来ないわ」
お母様の言葉に逆らう事は不可能でした。背後にいる、お母様最強侍女二人に逃げてはいけません。と目で言われています。
「ルビィディア、心配しないでいいよ。私がいるからね」
お父様の優しい言葉に嬉しくなります。
「お父様、ありがとう」
逃げられないなら、覚悟するしかないです。お父様と言う味方がいるのは心強いですわ。
「あなたは、ルビィディアには甘いのね。焼けてしまうわ」
お母様がちょっぴり拗ねています。それに気付いたお父様が抱きしめてキスしてました。素早いですお父様!
「君の事も守るよ任せなさい」
「あなた、ありがとう嬉しいわ」
ラブラブの二人にはかないません。そっと部屋の隅に行きました。生のラブシーンは恥ずかしいから見れないわ。それにしても、変態だわ、あのドレス自分の趣味を極限まで入れてるわ。最悪!胸が好きなのは構わないけど私を巻き込むのはやめて!
「パートナーはやっぱり殿下なのね、お父様の方がいいわ」
お父様だったら喜んで行くのに。と小声で言っていたら、後ろにお母様が来ていました。
「ほほほ、ダメよ、ルビィディア。お父様は私のパートナーよ、あなたは殿下のパートナーですよ」
鋭い目がが私に突き刺さります。お母様はお父様を貸してはくれない様です。残念、ドレスもお父様の選んだ物を着たかったわ。派手でなく清楚で可愛い、デザイン画を選んでくれたから。
皇太子殿下許すまじ!仕返しするわ、覚えてなさい!ライバル子ちゃん達に囲まれて、困るといいわ!私は助けないわよ。




