加純さん、クリスマスを描く。
すみません。最初のアップ時に、2枚イラストが抜けていました。現在追加しております。
大変失礼をいたしました。(これでは来年も思いやられる……)
前回AIイラストについてお話ししましたが、わたしの言葉が足りなかったようで、ご心配をおかけしてしまった部分もあり、大変申し訳ございませんでした。
決してAIイラスト全面撤廃だとか排斥を望んでいる訳ではありません。敵対視しているとか、悪意を持っているのでもありません。それどころか楽しんで拝見している作品も、素敵だなぁと感心して拝見している作品もたくさんあります。
たまにAIのひょうきんないたずら心でとんでもな作品が仕上がっていたりで、そのお茶目さに笑ったりして。
意外とAIイラストの作成が難しいということも、拝聴しております。むしろAIイラストを、思うように作成できるなんてすごいなぁと感心しているくらい。(←わたしには無理!)
わたしがコピックやお絵かきソフトを使うように、AIイラスト作成アプリ(←これで言い方合っている?)もイラスト作成のツールだと思っています。それも、かなり優秀な。ですからいまの時代、AIイラストが隆盛を極めるのは当然のことだとも思うのです。
問題は、それを使用する側の心ではないかと。
それを忘れてしまった醜悪なものに出会ってしまったので、ついつい言葉に出してしまいました。
前回の私の意見に不快感や反対意見をお持ちになった方もあると思います。でもそれもクリエイターとして「ここは譲れない!」という思いがおありだから、そうお考えになられたのだと思います。
そこは、矜持ですものね。
ただバズらない、AIが相手にしないであろう作品であろうと、わたしの大切な作品なのです。一生懸命に制作したイラストなのです。わたしが大切にしてあげなければ、作品が泣いちゃう! そんな心境の表現のひとつとして、ウォーターマークを付けるということを選択したということなのでした。
お騒がせしたこと、重ねてお礼申し上げます。
****
12月になりまして。
季節柄といいますか、あれこれ企画に参加させていただいておりますが、クリスマスの絵を描くことが多くなりました。
っていうか。12月はクリスマスの絵しか描いてないぞ!
まず、Xのアイコン用に描いたイラスト。こちらは毎月季節の花を描いているのですが、今回はクリスマスローズ。
名前からして、イベント色が……。
でも花期は12~5月と意外に長い。まあ品種や気候によって変わってくるそうですが、おおよそ2~3月頃に咲き、最花期は3月頃。クリスマス頃には咲いていないことの方が多いのよ。品種改良でクリスマスシーズンに咲くものもありますが、今園芸店の店先に並ぶ園芸用ポットの株はまだこれからのものばかり。クリスマスというよりは、新春に向けて蕾を付けた株が多いですね。
クリスマスローズは、かわいい花をたくさんつけてくれます。寒さ暑さにも丈夫で、病気にかかることも比較的に少ない育てやすい花なので、園芸初心者にもおすすめなお花で……。
いかん、これはお絵描きエッセイよ。
イラストはクリスマスローズですが、メインはその前に並んだケーキやホットワインになっているところはご愛敬で。
この頃同時に制作していたのが、「渚と空のミュージアム」12月展に出品したこちらの作品。
ユーチューブで開催される展覧会。公開日が12月28日だったので、公開の順番は年末の一番最後になっておりますが、制作順はこちらの方が先でした。
タイトルは「子供の頃、Xmasって」
「ホットココアを飲みながら、クッキーを食べて。指折り数えた、プレゼントを開ける日のこと。子供の頃、Xmasって本当にキラキラした日だったのよね!」という、テスのひとりごとみたいな説明文を添えさせていただいております。……そのままじゃん。
中央のテスクリは以前コピックで制作したものを流用。まだコピックを使い始めた頃の作品なのですが、お気に入りの一枚。写メ撮影が下っ手くそな頃にアップした作品だったので、今回手直し・修正を加え、デジタルで再構成してリメイクしてみました。かなり賑やかなクリスマスの風景になったと思います。
子供の頃って、クリスマスは一大イベントでしたものね。きっとこのふたりにも、楽しい思い出だと思うのですよ。
ラジオ大賞6参加作品の方でも、ちらっとクリスマスに触れながら次のイラスト制作へ。
おもしろいことに、今月はイラストの制作時期と公開の順番がすべて逆になっているのでした。
毎月25日にSNS上(Xこと旧ツイッター)でお題に添った作品を投稿する、ごぼうかえる様主催「#新12ヶ月の小品集2024」。12月のお題は「シュトーレンとブッシュドノエル」。
クリスマスなので、このどちらか、もしくはどちらも――というお題だったのです。
スイーツですわよ、奥様!
このお題を聞いて、加純さんが張り切らないわけがありません。
どっちも描いちゃえ!
と、うきうき作画を開始したのですが、シュトーレンもブッシュドノエルも描くとなると意外に難しいっ。スイーツを描く時は絶対美味しく見えなければならない、が信条の加純さんとしてはここは絶対外せないのですが、外見お地味なシュトーレンは苦戦しました。
ブッシュドノエルはクリームや飾りつけで見栄えを上げることはできたのですが、もともと素朴な焼き菓子でもあるシュトーレンは、粉砂糖をまぶしただけではなんだかさみしい。ブッシュドノエルを飾っちゃった分だけ、お地味度が目立ってしまう。大好物のシュトーレンなのに。
サンタ帽を上に乗っけたり、遠近法でぐっと手前に持ってきたり、色のはっきりしたブルーベリーやラズベリーを飾ったり。
なんてことをしているうちに乗ってきちゃって、さらにクッキーやらマカロン、カップケーキだのと描き足して、クリスマスお茶会パーティーの様相になってしまい。ならばお花も飾ってみようと、最後に画面最奥に芍薬の花盆を置いて、結局画面を埋め尽くすことになりました。
シャンパングラスも描くべきかしらとも思いましたが、スペースが……。
さっくり仕上げて、ダサセーターを描かねばならないと思っていたのにぃぃぃ。
おかげさまで、賑やかなパーティーになりそうです。
――という気分のまま突入した猫の玉三郎様主催の「#クリスマスくそダサセーター祭り」。2020年から続いている、最高にユルい参加自由型のイラスト企画です。今年もそうそうたる有志が、作品を挙げておりました。
小品集のテンションでそのままこちらの作品制作に入ったためか、ダサセーターは集めていた参考資料の中でも賑やかなデザインをピックアップ。
今年のモデルはテスとクリスタなので、かわいい系ダサセーター。
クリスタはサンタさん(の胴体)。テスはトナカイとスノーマンのお人形とオーナメント飾りまでデコレーションされた派手なデザインセーターです。
ご覧のとおり、どちらのセーターも装飾が細かいので手数が多かった。ラフ画の段階で、これはアナログではクリスマスまでには仕上がらないと判断し、制作はデジタル。細かい装飾は素材フル活用なのですが、それでも時間がかかってしまった。なぜって?
時間が無いのはわかっているのに、細かいところに凝りだしちゃったからよ。いつもこれで苦労するのに、止められないのよねぇ。はぁ。
それでも24日のイブにはXに投稿しています。
翌25日に「シュトーレンとブッシュドノエル」を投稿。ご覧いただき、いいねをくださった皆様。誠にありがとうございました。
****
がんばった成果でしょうか。
今年はビッグなクリスマスプレゼントをたくさんいただきました。
まずは九藤 朋様から。
素敵な直筆の絵を2点いただいております。
奥が「紫陽花と紫君子蘭」、朋様が作品の挿し絵に描かれたものを譲っていただきました。
そして手前が、マオ。「テスクリ」のマオのイメージ画です。
アナログ水彩画なので、繊細な色や線が写真に映りきらないところが誠に残念なのですが、とても幻想的な美しい作品です。額は本棚に飾り、マオはファイルに挟んで保管してあるのですが、眺めてはニマニマしている毎日です。
朋様、ありがとうございました。
もひとつ。
汐の音様の「クリスマス抽選☆1頁漫画当たるかな企画」に応募して、描いていただきましたー!
ダメ元で、手を挙げておいてよかったよぉぉぉぉ(感涙)。
描いていただいたのは「(貧乏)男爵令嬢エムリーヌ・ホルベインの結婚~ワケアリ伯爵様と結婚することになったのですが私もワケアリなので溺愛はいりません~」から、「25. 意地悪な唇」のワンシーン。
わたしがぐだくだ説明するより、観て。その方が早いから。
せっかくですから、甘々のシーンを描いていただこうと思ったの。汐様の、やさしい絵柄ならきっと素敵になるに違いないと思って。
ところが、さ。わたしの書くお話って、甘々のシーンが少ないのよ。自分で堂々言いたくないけど。
最初に浮かんだのは、それこそ前出の「テスクリ」で緊張の糸が切れて泣き出しちゃったテスの頭をマオがポンポンして慰めるシーン(18.トランキライザー・ブルー③参照)なのだけれど、なにせこのお話は長い。このシーンに到達するまで、非っ~常に長い。
第一、マオが出てくるのは全105話中のep.88からだよ。汐様が「テスクリ」を読んでいらっしゃるかわからないし、10作品作画にチャレンジとおっしゃっていたから無理は言えない。
ならば……と悩んでいた時に、ふと「もう一個あるじゃん!」と思いついたのがこのシーン。「エムこん」ならお読みになっていると伺っているから、いいよね。
なんていう胸算用をしながら、ちゃっかり応募してみたのでした。
ああ、でも「エムこん」だと衣装が大変だと敬遠されないかしらと思ったのですが、エムの縦ロールヘアも、レースびらびらのドレスもしっかり描いてくださいました。ごめんね~、この辺はわたしが描きたくて、な~んの躊躇もなく設定しちゃったところなので。描くの大変だったと思います。(申し訳なし)
とってもロマンティックな王道甘々のシーンなのですが、ただ場所が、ね。
ご存じな方、もしくはふたりの背後にあるものを見て「あれ?」と思った方もいらっしゃると思いますが、ここは○○小屋なのですよね。ふたりとも、ごめんね~。汐様に描いていただけると分かっていたなら、ばら苑の真ん中に立つガゼボとかに設定しておいたわ。
活劇恋愛コメディ風味の話(※イセコイジャンルとは言い難い)だから。仕方ないと思って。
汐様といえば。
実はXの方の企画でこんな絵もいただいておりました。
確かXで流れてきた「#あなたは人か人ならざる者か」という企画でした。その診断結果をもとにキャラ造形をしていただいたの。
ちなみにわたしの診断結果は「澳 加純は禍神である。殺意が高め、かつ人より近い距離感。また、たらしである。黒髪で黒い瞳をしており、数珠を付けている、顔に大きな傷跡がある、といったことが特徴的だ。あるものを手に入れるために行動する」だったのね。
で、こんなイケメンにしていただきました。腹黒そうなところがなんとも。
頂いたイラストは大事にパソコンのファイルに保存して、時折にやにや見ていたのですが、すっかりご紹介が遅れてしまいました。ごめんなさい。
重ねてありがとうございました。
といったところで、2024年も終わり。
今年も沢山イラストを描かせていただきました。
その関係で、またご縁も広がって、大変うれしい限りです。
来年もまたいろいろな作品にトライしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ご来訪、ありがとうございます。
今年はリアルの方でドタバタしていたことや、また体調不良も続いたこともあり、アナログ絵の制作が思ったようにできませんでした。アナログ絵は、時間と集中力と体力を使うのよ。
視力低下も手伝って、細かいところを簡単に拡大できるデジタル作画の方が便利になってしまいましたが、やっぱりアナログ絵を描きたいです。待っていて、コピック!
来年はもう少しトライできるように、調整していきたいと思います。(←抱負?)
それでは、また。次回もお楽しみに。




